今日は、NHKの文化センターで、ハリーポッターを翻訳した松岡佑子さんの講演会に行ってきました。
私は、松岡さんの自伝的エッセイを読んでからの大ファンです。
編集者としても、憧れの存在です。
会場にはハリーポッターのファンの方々はもちろん、翻訳の仕事に憧れている人なども。
私は、真ん中の一番前の席をゲット。
二人ずつの席で、お隣の方は、いろの白い六十歳超えた女性です。
お互い、目があうとニコリ。
「こんにちは」と意気投合しました。なんだか、魂が近い気がしたのです。
その方は、ハリーポッターの本の大ファンで、
「ハリーポッターのファンクラブ」のような、
ホグワーツ魔法学校に入っておられた(・・?とのことで、
胸元には、學校章をちゃんとつけて、生徒手帳まで見せてくださいました。
講演会での松岡さんのメッセージは、
夢を追いかける人への、ハリーポッターの魔法の言葉だと感じたので、
お福分けしますね。
「情熱」と、「夢見ることをあきらめないで、
持ち続ける事」
「人生は長いのだから、
諦めないでずーっと持ち続けていると、
ずっと先の曲がったところに、
何かが待っていることがあります」と。
松岡さんご自身のハリーポッターとの出会いが、初めの御主人が亡くなられてからなので、
「55歳くらい」です。ご自分のことを「遅咲きのハーマイオニー」とおっしゃるだけあって、
再婚されたのが、63歳です。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがこどし。
急ぐべからず……」に続く、徳川家康の言葉も、
紹介されました。
そのお話をお聞きしていたら、
本当は、渡すかどうか迷っていたのですが、
56歳の私も、ムクムクと勇気が湧いてきました。
「そうだ!! 思いきって渡してみよう」
ハリーポッターの文庫本をかったら、
講演会のあとにサインをしていただけるとのことで、
直接松岡さんとお話したいので、文庫本を買って、並びました。
(この本は私の夢へのパスポート、お守りです。)
私は、いつか翻訳出版したいと思っていた、
おとぎの国の地図の本のコピーと、
妖精の家の写真のコピーを私の名刺とともに、
お渡ししました。
「ぜひ、翻訳出版してほしい」と。
まだまだ、日本にはファンタジーの魔法が足りません。
翻訳されていない、魔法がいっぱい詰まった本が
世界にはたくさんあります。
そんな本を出したい。
と、直談判。(実際は、こんなに上手には伝えられていません。)
でも、緊張のあまり、
お渡ししたあと、帰り道で胃痙攣に。
私は、極度の緊張をすると、胃痙攣になるのです。
でも、それほど、「やりたい。作りたい」のだと、
あらためて自分の気持ちに気がつきました。
あー夢のある本が作りたいよー。