◇すみませんm(_ _)m。
一部間違ったので訂正と追記しました。


 ユースタス・マリンズについて、始めに彼の経歴を見ても分かる通り、普通の一般人とは違うので、彼の著作からも鑑みてマリンズは、イルミ側の人間ではないかと考えていることは最初に話しました。
かと、言って著作の内容は100%ではないにしろ、かなり真実に迫る内容を暴露されていて信頼性も否定出来ません。今紹介している、「カナンの呪い」についても同じです。しかし、100%ではないのです。何からの嘘や、彼等の目的の為に本は書かれている事は間違いありません。
それで、この「カナンの呪い」の中で、私が見つけた、マリンズの不可解な説明について書いておきます。


 少し、本文が戻ります。


⚪抹消された史実、白人による
 エジプト文明の建設


 ギリシア語では、※※セムはエフとして、エジプト神話では太陽神ラの息子、シュとして記されている。また、※フランス国王ルイが、「太陽王」を自称したのもセムの子孫であることを主張してのことだ。それでも、このことよりはるかに重要なのはエジプトの大文明を作り上げたのはセムだったという事実である。
とはいえ、この事実も過去3000年の間教育制度を支配した宗教界上層部のせいで曖昧模糊たるものになっている。


(※※セムが「エフ」や、エジプト神話において「太陽神のラ」であった。とマリンズは書いていますが、調べるとそんな説明を見つける事は出来ませんでした。それに、セムはノアの息子であって、エジプト王族の息子ではありません。)



 エジプトの支配者は**ファラオと呼ばれた。これはヘブライ語で「長髪」を意味する“pira”(ピラ)に由来する。先住のエジプト人は短髪だった。セムは長髪だったばかりでなく、**金髪でもあった。
記録によれば、神官はセムを**「シュフ」とか「クフ」とか呼んだとされる。どちらも長髪を意味する言葉だ。勇敢な兵士だったセムは先住エジプト人を征服するにあたって、自らの民を容易に導き、たちまちの内にその支配を記念して、**ギゼー(ギザ)に大ピラミッドを建設した。


 (**エジプトの支配者はファラオと呼ばれた。この「ファラオ」は王を意味し、「長髪」を意味する言葉でも、「クフ」でも「シュフ」でも全くありません。クフ王の王名の意味は、❲kufu❳koo-foo、我は守護されている。正式の形では、クヌム・クフ❲knum kufu❳ KNOOM -Koo-foo、我はクヌム神に守護されている。という意味です。クヌム神は大地の神であり、その名前を王名に結びつけたのではと言われいます。しかも、マリンズは、クフを「金髪」で「青い瞳」の「長髪」と言っていますが、金髪でも全くありません。
Wikipediaにクフの弟のラーへテプの肖像写真が載っていますが、黒髪で黒目で短髪の容姿です。クフの象牙の王像写真も載っていますが、短髪姿です。)

クフ王がギザの大ピラミッドを建設したのは間違いありません。しかし、クフ王は第4王朝時代の王であり、その父はスネフェル、母はへテプへレス1世となっており、ノアの息子のセムなのでは全くありません。又、おかしな事にマリンズは、「⚪仏祖ブッダは悪魔崇拝黒人クシュの末裔〜」の章で、❲ハムには4人の息子がいた。クシュはエチオピアの地を、ミツライムはエジプトを、プトはリビアを開いた。❳と書いているので、エジプトの祖はセムの一族ではないと言っているはずです。)



 (略)

 セムは、軍事的成功を表明しようと、自らのシンボルとして**獅子を採用したが、今日でも獅子をシンボルとする支配者は数多い。大ピラミッドは後クイト(地平線)と呼ばれた。西の地平線が毎夕太陽を飲み込むように、そこにグフが飲み込まれたからである。

 大掛かりな考古学的調査の結果、大英博物館の天文学者は、ギゼーのピラミッドがセムによって建設された証拠に反駁の余地はないと結論づけた。ピラミッド内部で、朱書きされたシュフの名が発見された事で、彼の髪は金髪だった事が裏付けられたからだ。また、そこでは、彼の子孫*アメンホテップ4世の死後に刻まれた碑文も発見された。それには「彼は※※ニムロデを始めとするナァマ及びバビロン出の彼女の従者によってもたらされた神官による野蛮な慣習を廃止させた」と記されていた。神官達は淫らな狂宴、幼児の人身御供を再開しようと、アメンホテップ4世を殺害し、ヘロドトスには、大ピラミッドは「遊牧の羊飼い」によって建設されたと告げた。遊牧の羊飼いは通常あのように壮大な建築物をつくったりはしないから、何とも妙な発言だが、この呼び名が、セムの死後、彼を語るのに使われたり嘲りの言葉の一つだった。何世紀にも及ぶエジプト史を通じて、神官によって刻まれた他の碑文でも、セムは「ブタ」「こびと」とか、毛嫌いされていたことを如実に物語る言葉で嘲笑されている。
おそらく、彼等の師※※ニムロデをセムに殺害されたからだろう。同じ地域で発見された碑文でも、伴侶である邪悪なナァマの説得に負け、人身御供の慣習をもたらした堕落した人物ハムが褒め称えられている。

 エジプト文明はセムの治世にその絶頂期を迎えた。**スフィンクスは彼の横顔を型どったものと、今日では認められている。

 (略)

 古代世界においてセムの名に対する畏怖の念は実に深く、多くの記録の中で、それ**YHWHと同義となっている。
“Yahweh”(後には“Jehovah”とも記されている)という言葉はヘブライ語で「わたしはある」という意味の動詞“Hava(h)”に由来する。そのため、古くはYHWHではなくHWFWと読まれ、クフの父祖を意味したが、現在では、大ピラミッド建設したクフ或いはセムを意味する。
神官による白人子孫への迫害が生じた為に、ヘブライ語の“Hava(h)”(HWFW)とほとんど同じ発音で示されるクフが出エジプトの神(YHWH)となったのである。
……つまり今日、教会で日常的に使われている“Jehouah”という言葉にはわずか500年の歴史しかないわけだ。


 
(*アメンホテップ4世(第18王朝)がクフの子孫であるかはよく分かりませんでした。ただ、彼が多神教だった従来のエジプトの宗教を廃し、唯一神アトンのみを世界初の一神教を始めた。とあります。アトン神は、太陽円盤の数多くの手を持っており、多くの民を救う為のものとしてではなく、アメンホテップ4世の為だけの神だったようです。そして、民には自らが神であるとして、アメンホテップ4世を崇拝するように説いたとしています。どちらにせよ、セムとは何の関連もありません。それと、もはやセムがニムロデを殺害したのかどうかも信頼が出来ません。
また、ニムロデについて詳しく調べてみると、ニムロデは聖書によれば、創世記10:10 ❲そして彼の王国の始まりは、シナルの地のバベル、エレク、アッカド、カルネであった。その地から彼はアッシリアに出て行って、ニネベ、レホボト、イル、カラハ、そしてニネベとカラハとの間レセンの建設に取り掛かった。これが大きな都市である。❳ とあり、ニネベの町は、古代メソポタミア北部にあったアッシリアの都市となっています。つまり、ニムロデも、セムと同様にエジプトの地とは何ら関係ない事になります。

ニムロデは、〈創世記10:6〉に書かれている通り、❲そして、ハムの子等は、クシュ、ミツライム、プト、カナンであった。〈創世記10:8〉 そしてクシュはニムロデの父となった。(※これを読むとニムロデは、ハムと伴侶であるナァマとの孫にあたります。)
彼は地上で最初に力ある者となっている。彼はエホバに敵対する力ある狩人として現れた。❳ とあるように、王になったとは考えられますが、地名としては、エジプトではなくアッシリア地方であり、シュメール王名表に、ウルクの初代王として記録されている、エンメルカルなどがニムロドと見立てられているとなっています。

 なるほど、シュメール文明の方がニムロデに合っています。しかし名前はギルガメッシュの方が有名です。でも、ギルガメッシュの人物像はニムロデそっくりであり、神話も悪魔崇拝そのもので、あらゆる点(同一人物)で繋がってきます。
(シュメール文明についてもやりたいですね。)


**スフィンクスについても、クフの横顔、若しくはクフの年長の息子ジェドエフラー、若しくは若年の息子カフラーであると言われいます。スフィンクスの胴体がライオンな訳は、古代エジプトの王達は、死ぬと権力の象徴であるライオンも殉死させ、王と共に墓に埋葬していた慣習があったとされています。神格化されたファラオと百獣の王ライオンを重ね合わせたという事です。
最後の神の名前についてもセムの名前でもなく、クフの祖とも関係ありません。)





 ……ということで、マリンズがめちゃくちゃ間違った歴史内容(あくまで私調べですが)を書いた箇所を挙げさせてもらいました。

 もう一つ付け加えたいのは、セムが「白人で金髪の長髪で青い瞳」であると、マリンズが嘘をついていますが、ハムの妻ナァマも、アダムの最初の妻と言われている「リリト」も、実はその姿は金髪の長髪であり、白人種の青い瞳であると言われています。

 そして、イルミナティやエリートが生贄や狂宴で選ぶ一番の好みの人間も、白人で金髪で青い瞳だと言われています。


 この、「リリト」の存在については、キリスト教以外の、主にユダヤ教で言われているのであって、聖書にはリリトの存在はアダムの最初の妻だという記述は一切無く、「夜の魔女」という表現があるだけです。夜の魔女がリリトであるとも書かれていません。
つまり、リリトがユダヤ教による捏造されたアダムの最初の妻だともいえるわけです。

「カナンの呪い」はマリンズ著なので、そのまま「リリト」の存在有りきで進んでいますが、私個人としてはユダヤ教ではなく、キリスト教聖書が真実と考えているので、リリトの容姿については、イヴこそが金髪の長髪であり、白人の青い瞳として表現される事も多いことから、カナン人の嫌がらせとして、悪魔のリリトを誕生させたのではないかと思っています。
つまり、アダムとイヴの息子は3人で、カインとアベル、そしてセツ(セト)であったと信じています。


 そして、マリンズがイルミ側であるとするなら、(なにせ、かつてマリンズは連邦議会図書館に務めていました。)何故エジプトの歴史を捻じ曲げたか、ノアの息子セムを王族として表し、フランス国王ルイも、そのセムの血を継いでいるかのように書いたのかを考えなければならないと思います。(大体、太陽神を崇拝するのは悪魔崇拝なのに、文中ではその偶像崇拝に対する言及がなされていません。)


彼等イルミは、王族の血筋の中から偽の救世主でも出そうというのでしょうか?
マリンズは、セムの血筋は非常に軍事に長けていることを本文に書いていますが、それも引っ掛かる表現です。きっと、マリンズがこの「カナンの呪い」で民衆にイルミ側が刷り込みたかった目的があるはずです。
(あくまで個人的な意見です。)




 とりあえず……、次回へ
 まだ本の紹介は続きます。