つづき

2009/12/27
ブログ主さん公開

元サタニストの自叙伝(8)

 2〜3週間後、私はアクエリアスと週末をすごすためにシカゴ行きの列車に乗り込んだ。
(略)

アクエリアスの家

リビングルームを占めていたのは、大きなサテンの紋織カバーを掛けたテーブルだった。彼はそれは自分の祭壇で、聖Liturgyを礼拝するためのものであり、いわゆるギリシャのコーポラル(聖体布:聖者の遺物が織り込まれた紋織の布)を伴って完成されるものだと説明した。その下には彼がもっとずっと重要だと宣言する「聖遺物」があり、2〜3ヤードのマドラス布でかつてマダム・ブラヴァツキーの家にあったものということである。彼女はニューエイジ運動の主導者で、神智学の創始者ある。壁には私が今まで見た中で最も奇妙な絵画が(文字どおり)這い回っていた。アクエリアスは笑って、それは「カンブリア前のポルノグラフティだ。」とよんだ。私は彼の説明に何の疑問も持たなかった。それは野生的で原始的な質感をもっており、気が狂った性的貪欲者が指で描いたようなものであった。あるものはもっと保守的な作品ー神々や悪魔、地球外生物やそれと共に働くシャクティの姿ーであった。またあるものは無邪気な色の野生的な苦行者の渦巻きであった。(?)アクエリアスは自分はロシアオーソドックス教会が教える魔術的エンジニアリングの原則を堅く信じている者だと言った。これらはイコンのようだと説明した。それぞれは神や悪魔や力を表し、力や悪魔を呼び覚ますためにしなければならない全てのことは、その絵において瞑想することであると。彼はそれは魔術的な奇怪で、労力を省く装置であり、カプリコーンになること(?)であり、骨折りを省略することが彼は好きだと説明した。彼の大きなリビングルームの窓は植物で覆われていた。

(略)
私は嘘は言っていない。自分の人生で多くの酒を飲んだことはない。全てのワインやリキュールは私にとっては同じ味だった。不味いのだ。ミサの間に祭壇のワインを飲まなければならない時は、いつも惨めでさえあった。しかしそれはイエスの血とされるものであるので我慢して飲んだ。
私の親切なホストは、私に彼のためにワイルダーターキーのボトルを空けるようせがんだ。



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(9)
2009/12/31

アクエリアスは魔術的な科学の力は、全ての科学と哲学の色々な分野を理解することを通してくるのだと主張した。彼は私が修士学の位を持っていることを喜んだ。しかしそれでも彼の書いた「Copplestonの哲学」シリーズのペーパーバックのコピーと、バードランド・ラッセルの「プリンキピアマスマーティカ」を家に持って帰るべきだと言いはった。彼は司祭として私を任命する前に、それら全ての内容についてテストするからと言った。
(略)
彼は私が驚いているのを認め、その鍵は多くのロア(ヴードゥ教の神や霊)を自分の中に持つ事にあり、彼らが自分の代わりに酔うのだと説明した。ほとんどのロアは、と彼は私に言い聞かせた。他の何よりもウイスキーやラム酒が好きなのだと。彼はもし人がユニバースBにアクセスしたければ、色々な方法でロアの渇きを癒すことが必要なのだと言った。ロア達はその門番ということである。 

 アクエリアスによると、ユニバースBはもう一つの別な宇宙で、そこでは全く異なる量子物理学や数字の法則が適用されるということであった。それはアトランティス時代からの、魔術の熟達者によって支配されている宇宙である。彼等は何万年前に起こった「失大陸」の破壊から逃れるため地球から飛び去った者達である。ユニバースBからその魔術者は、自分の行っていることが代替の宇宙にアクセスできるのだということを知っている。ユニバースBを通し、私達の宇宙へエネルギーや生物でさえ運んでくることも可能であり、彼等を自分達に(そうであってほしいものだが)仕えさせることもできるということである。これらの生物はかなり汚らわしいものだと言われているが、彼等に豊富な量のウイスキーやラム酒、セックスや血を与えるだけで私達に奉仕するようになるということである。その究極的なゴールは、「自分」の宇宙を、宇宙的なやり取りにおいてどこかに見つけることなのだ。そこでは自分がまるで神のように支配できるのである。これらの考えは、彼の魔術的なシステムの最も高度な要素であった。

彼はそれから、私にいつルシファーの司祭になる準備ができるだろうと尋ねた。私はもう少しで自分の飲み物を吹き出しそうになり、彼に失礼を詫びた。彼は私がカトリックの司祭になる前に、ルシファーの司祭になる必要があるだろうと説明した。アクエリアスは、よくあるオカルトの枠組みのカバラの生命の木を取り上げて、第5位階の司祭は太陽と死と再生の神、オシリスとイエスに捧げられた者であると指摘した。それはカバラ的な世界や、TIFERETの天体にふさわしものであるということである。
これは儀式魔術の要素であり、私はそれにとても慣れ親しんでいた。私は彼に続けてくれるよう頼んだのだ。彼は第6位階(Adeptue  Major)が火星により支配されているGEBURAHの世界に相応するものであると説明した。その司祭職はルシファーの司祭であり、その金属は鉄であり、その重要な石はルビーである。これはまさしく私が既に知っていることと合致することであった。もしTIFERETがカトリックの司祭職に
相応するのなら、それは完璧な一致であった!TIFERETの金属は金で、その香りは乳香である。金も乳香もどちらもミサやクリスチャンのシンボルにおいては、特に目立って象徴的な役割を果たしている。ルシファーの位階を受け取ったあと、アクエリアスは、私は第7位階の準備ができているだろうと宣言した。これはAdeptue Exemptusで、ローマカトリックの司祭の監督職である!生命の木におけるこの天体は、HESEDで、カバラの木星によって支配されている。彼の魔術的ツールは杖(司祭杖)と自分の宝石、アメジストであった。私は何世紀もローマの司祭の事務用の指輪がアメジストであったことを知っていた!おそらく、その伝統は異教的なローマ神官にまで遡るだろうと思われる。彼等は呪い札(まじないふだ)が判断や禁酒を彼等に示す時に、アメジストの指輪を自分達の右手の薬指にはめていたのである。
私は自分の興奮をほとんど隠すことができずに、ルシファーの司祭になるにはどんなことが伴うのかと聞いた。アクエリアスは慈悲深そうに微笑んだが、うぬぼれ屋のような、髭の生えたカエルのような二面性が見えた。
「君は光に導かれなければならない。」はっきりしないのだが、どこかその響きは好きだった。「どのようにしてなされるのですか?」と私は尋ねた。私の声はウイスキーでしゃがれていた。彼は誘うようにニヤニヤしながら、古のTemplar位階を通らなければならないと説明した。その夜私はその位階に耐えた。それはかなり「高い教会」ということであって、書記さないほうがよいだろう。ここでは性的吸血行為であると言うだけに留めておこう。



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(9)のビルさんがアクエリアスの家に招かれ、彼に口説かれ遂にはルシファー司祭となるための儀式を行ってしまった下りが書かれていまね。
(8)のブラバッキーの神智学の通り、宇宙の世界や異次元、ユニバースBの次元のロアの話も、
『ユニバースBを通し、私達の宇宙エネルギーや生物でさえ運んでくることも可能‥‥彼らを自分達に仕えさせることもできる。これらの生物はかなり汚らわしいものだと‥‥‥彼らに豊富な量のウイスキーやラム酒、セックスや血を与えるだけで私達に奉仕するようになる』いかにもニューエイジのオカルト談になっていました。
これは少し、別次元には宇宙人がいると匂わせるような、彼等のよく使う嘘を悪魔崇拝に練り込んでいるのが面白いと思いました。ニューエイジではイエスさえ別の高い次元の宇宙人となっていたりします。つまり、ユニバースB、ロアのこの話はその辺にうようよ居る悪霊の存在を表しているのです。これは儀式を行う事により、悪霊との契約をすると捉えるのが正解です。別次元において、自分が神のように支配できることなどなく、これもサタンのよく使う騙しテクです。
ニューエイジには科学的な要素も色濃く表れるのが特徴的なので量子物理学や数字の法則、哲学などサタン的な学問がちゃんと出てきましたね。儀式的魔術とカバラ、天体(火星や木星)も古代からの悪魔崇拝の典型です。