サタンは悪魔崇拝を世界中に拡散させるためには、様々なその国の文化や思想に合わせて姿を変え、言い方を変えているだけなのです。
創造主から人間を引き離す方法を、悪魔サタン達は古代からやってきており現在まで変わりありません。
 
 ということでウイキペディアよりそれぞれを分けて説明させて下さい。細かいのですが、より深い理解になると思います。

 ○ 神秘学(オカルティズム)

 オカルティズムは、本来は占星術、錬金術、魔術などの実践を指し、これらをオカルト学と総称することもあります。一般的には、オカルティズムの語は近代の西洋神秘思想、秘境的メイソンリーなどのある種の秘密結社、魔術結社などの教義、世界観、知識体系やその実践などに適用されます。事実上、しばしばエソテリシズム(秘境)と同じ意味に用いられました。(中略)

 オカルティズムと呼びうるものは古代より行われており、ルネサンス期になるとオカルト哲学・オカルト諸学という言葉が使われるようになったのです。フランスのエソテリシズム史家アントワーヌ・フェーブルの推定によれば、オキュルティズムという言葉自体は19世紀の魔術思想家アルフォンス・ルイ・コンスタンが最初に用いたものであり、その英語形であるオカルティズムは神智学のA・P・シネットによって1880年代に英語圏に導入されたといいます。オカルティズムの近代的形態は、産業革命と自然科学の進展の時代にあって、心霊主義や幻想文学と共に、近代西欧の合理主義や実証主義の風潮に対するオルタナティブな思潮として登場したとも評されました。

  ○ 神秘主義

 神秘主義とは、絶対者(神、最高実在、宇宙の究極的根拠などとされる存在)を、その絶対性のままに人間が自己の内面で直接に体験しようとする立場のことです。
神秘主義の根本的な特質はウニオ・ミスティカ、(神秘的合一)と呼ばれる、絶対者と自己の合一体験にあります。行うことが人間を超えた絶対者との合一であり、通常の自己からすれば絶対者に他なる者との合一であるから、それは必然的に自己からの脱却、あるいは自己という枠を突破することを意味します。つまり絶対者との合一は、脱自を行うことになり、神秘家というのはいわゆる脱我(=エクスタシー)を体験している者です。その体験において、我々が普段自己と信じているものは、絶対者の前に吸収されつくして無になり、同時に絶対者は対象でなくなり、それが真の自己の根拠になるのです。このような、自己の徹底的な死と復活と言える脱我的合一が神秘体験の宗教的な核心となっているのです。神秘主義における神秘合一は、あくまで自己自身の内面を通して体験される、自己の最内奥における出来事です。だからこそ神秘主義では魂・霊が強調されるのです。(中略)
 西洋で神秘主義の筆頭に挙げられるのが、古代ギリシャのエレウシスの秘儀です。類似のものとしてはオルペウス教、ピタゴラス教団などがあります。やや時代を下り、ネオプラトニズム(新プラトン主義)、キリスト教神秘主義、更にはヘルメス思想なども代表的な神秘主義でした。


 ◆ 心霊主義(スピリチュアリズム) 1.

 人は肉体と霊魂からなり、肉体が消滅しても霊魂は存在し、現世の人間が死者の霊(霊魂)と交信できるとする思想、信仰、人生哲学、実践です。心霊術、交霊術、心霊論、降神説などとも訳されています。
霊魂の死後存続や死者との交流という信仰は世界中に見られるのですが、心霊主義(スピリチュアリズム)という言葉は、19世紀半ばにアメリカで始まったもの指すことが多く、死後の世界との交信や、超能力のパフォーマンスを焦点とする「宗教運動」とも理解されます。霊魂との交流は交霊会(降霊会)と呼ばれ、霊媒が仲立ちすることが多いのです。近代の心霊主義は19世紀後半に全盛期を迎えました。
世界中をめぐって1920年大(大正9年)に日本にも到達しており、日本の新宗教への影響は大きいものでした。この時伝わった交霊術のひとつテーブル・ターニングがアレンジされ、『コックリさん』として広まったのです。日本語の守護霊、地縛霊といった言葉、概念も新しいもので、ヨーロッパの心霊主義に由来すると言われています。
日本では、浅野和三郎❳1847年〜1937年❳が、心霊科学研究会(1923年)を設立し、日本神霊主義(日本スピリチュアリズム)を生み、欧米の心霊研究が日本へ本格的に紹介され始めました。イギリスで神霊主義を学んだ江原啓之(1964年-)が、心霊主義に現代のセラピー文化を取り入れて現代風にアレンジし、スピリチュアルという言葉を用いました。江原啓之は2000年代初頭のメディアの寵児となって「スピリチュアル・ブーム」が起こりました。心霊主義(スピリチュアリズム)は、霊性や宗教性、精神性、精神世界と訳される「スピリチュアリティ」とは異なる概念です。


 ここまでで、「神智学」はブラバッキーのところで紹介していますが、神智学の中には心霊主義の影響を受けており、古代の霊知を復興し真の霊性(オカルト能力)を養うこと、ドグマ化したキリスト教と唯物論化した自然科学の弊害を取り除くことを掲げ、科学の研究に耐えうる新しい宗教として登場したのです。ブラバッキーは元々心霊主義の霊媒として活動していたのですが、心霊主義の霊魂論には意義を唱えて、心霊主義と交霊会を厳しく非難していました。
霊媒が交信する霊は[アストラル体の殻]であり、ブッティ=アートマ(インド哲学の用語)と結びついて霊界に入った真我とは交信出来ないとしていました。こうしたブラバッキーの考えにより、心霊主義者は神智学協会から離反し、キリスト教を捨てきれない人々も去りました。ブラバッキーはインド思想だった為に、従来の心霊学にインド思想を取り入れたのです。それは、西洋秘教伝統とインドのカルマの法則と再生の原理です。高次の自我(真我、霊我)の覚醒を目的とし、人間の自我を高次と低次に分けて、心霊主義を低次の自我に関わるものに過ぎないとして退けたのです。マハトマ交信は霊媒たちによっても別に進められましたが、これは後のチャネリングと共通する発想です。
また、神智学では、フリーメイソンやイギリス薔薇十字団から、古代から伝えられた霊知を選ばれた人間に伝える「未知の上位者」という発想を借用しています。キリストもマハトマの一人であるとされ、人格神を否定しました。この思想がキリスト教に衝撃を与え、彼女と対立する形となりました。

 
 -心霊主義についてはひき続き説明していきます。

 近代の心霊主義は死者との交流から始まったのですが、交霊会、骨相学、神智学とそのすそ野は広がり、学者や思想家の支持を得ながら時代の精神へと成長し、やがて社会改革運動として発展しました。また近代の心霊主義は、1848年にアメリカ合衆国で起こったハイズヴィル事件によって大きな流れとなり、最盛期には欧米で800万人以上の支持者かいたといわれています。社会に広く受け入れられ、多数の人が真実であると信じ、当時の代表的な科学者達の調査対象になっていたと言われています。20世紀に入る頃には現象としてはほぼ終焉しましたが、20世紀後半においても影響を与え続けています。17世紀の近代自然科学、18世紀の啓蒙主義、19世紀の通信手段の発達、キリスト教の権威の低下、科学・テクノロジーの発達、消費社会の始まり、産業革命以後の急速な文明化の影響による宗教的・精神的枯渇状態、南北戦争や伝染病の流行によるアメリカ人の短命化といった状況のもとで、教会や聖職者に代わり、親しい人の死への不安という根本的な悩みに応えるものとして支持を集めました。

 (日本にも霊能者達、代表的な江原啓之などが広めたスピリチュアル・カウンセラーが近年もてはやされましたね。)
当時から交霊会(降霊会)や霊によるとされた現象に数々のトリックが用いれていることは認識されていたようですが、それでも心霊主義が人々の間に存続したのは癒やし的な慰めがあったためです。


 心霊主義は、個人としての人間の完成と幸福を目指す近代の「自己宗教」としての側面を持ち、建設的で明るい社会革命運動でもあり、奴隷制度廃止運動や女性参政権獲得の運動とも関わりがあります。理想社会(世俗的千年王国)をこの世に実現しようとする点において、ユートピア運動、社会主義(空想的社会主義)との関係も深いのです。社会精神史的には、当時科学として大きな影響力があった骨相学とメスメリズム(ヒプノティズム、催眠術)、この両者が融合した新しい精神科学・骨相メスメリズムに直接繋がりました。神智学の創始者、ヘレナ・ペトロヴナ・ブラバッキーは元々心霊主義の霊媒であり、互いの影響は深く、神智学はイェイツの詩作やカンディンスキーらのモダニズム絵画への影響も大きかったといいます。また、19世紀後半には、心霊主義の心理学化という流れが起こっています。心理学者カール・グスタフ・ユングの出発点には心霊主義があり、この流れは深層心理学につながるものでした。
 
 (※補足文1.
 ユングは20世紀の巨匠の一人、心理学の父として知られるジークムント・フロイトの愛弟子でしたが、無意識の領域に関する理論やフロイトのリビドー説について意見が別れ、やがてフロイト派から離反します。彼は無意識を「集合的無意識」と名付け、心の最も深い層に、民族や伝記、神話など人類全体の共通の意識が存在すると考えました。また、彼の思想には、プラトンのイデア論や、グノーシス派などの影響を受けて成立したロマン主義の影響も深く受けていました。
また、ユングは子供の頃、「小児性統合失調症」だったという診断を受けており、かなり変わった子供だったようです。別の情報では、彼も霊能者だったと言われています。こうした情報から見ていくと心理学も悪魔学であることが判ります。心理学には他にも悪魔学である証拠がいくつもあるのです。最近の心理ブームも意味があったわけですね。)

 心霊主義は、現在では主にヨーロッパ大陸とラテンアメリカで見られ、特にブラジルで盛んです。19世紀半ばにフランス人、アラン・カルデックが体系化し、輪廻転生と霊魂の進化を教義に取り入れた心霊主義の一派カルデシズムはブラジルに伝えられ、モーゼ、キリストに次ぐ第三者の啓示として受け入れられました。20世紀初頭期には、ブラジルは世界に冠たる心霊主義(エスピリティズモ)の国になったのです。現在ブラジルのカルデシズムの影響は、その思想が生まれたフランスをはるかにしのいでいます。


上記の文章でも、輪廻転生と霊魂の進化の教えが必ず入っているのが分かります。そしていかに心霊主義が世界中に広がっているかもよく分かると思います。

 ここまでで一旦閉めますね。
次回 「心霊主義 2」で続けます。