① ニムロデの妻セミラミス

 世界最初の王様、ニムロデには美しい妻がいました。彼女は、金髪に青い瞳をしており、民衆に絶大な人気がありました。彼女はニムロデの死後、彼女の権力を奪おうとする者達から、身を守る為に、ニムロデと同じように自分を神だと思わせ崇拝をさせました。彼女は全世界の母となり、聖母崇拝の元祖になりました。以後様々な女神の名前で時代を経て今日まで崇拝されています。
また、彼女は神秘宗教を始めました。彼女が人類で初めて[血の生贄]と[魔術の儀式]をしたのです。つまり人類最初の魔女の誕生です。彼女の神秘宗教から様々な神話も誕生し、世界に拡散されたのです。ところで、女神である彼女には一人の美しい息子(名前をタムズという、12月25日誕生。)がいました。しかし、それは不倫の子だったのです。これも世界で初めての淫らな性的関係の始まりとなりました。
セミラミスは、「太陽神ニムロデのパワーが自身の胎に入り、処女のまま子を宿した」と嘘をつきました。これはニムロデの生まれ変わりだと信じた民衆はその子を拝みました。しかし、その息子が青年になると野生の猪に遭い死んでしまいました。以来猪は神々の破壊者の象徴となりました。民衆は失われた救世主の為に嘆き悲しんだといいます。

 ② バビロンのその後
  
 ニムロデの死後数世紀、バビロンは様々な王の支配下にありました。キリストが生まれる600年前にバビロン人たちはアッシリアの支配者を倒し、再びバビロンの都を取り戻し、他の国々を支配するようなりました。ネブカドネザルとその父親が英雄となり、他国の王達を捉え宦官(去勢した召使い)にしました。そして、バビロンにジグラットという巨大な神殿を建設しました。ジグラット神殿は占星術の神々の塔であり、土台の黑は土星サトルヌスを象徴していて、次は木星ジュピターを順に火星マルス、太陽、金星ビーナス、水星マーキュリーと階段ピラミッド型に建てられ、一番上は月をあらわしていました。これらは太陽の黄道帯の神々を表していました。バビロンには建物に、金メッキが施された黄金の都でした。そうして、再び古代バビロンの宗教が復活し、太陽神が崇められ太陽神のお祭りが行われていました。ニムロデやセミラミスも別の名前で崇拝されていました。バビロンの都の入口にはセミラミスの別名で月の女神イシュタール門があり、それは女性を象徴する青色の門でした。巨大なキメラの像もたくさん作られ置かれていました。バビロンから5000の神々が生まれ、信徒たちを操り、縛るために用いれられたといいます。
また、バビロンの神々の中で「シュロの木」があり、生命の生まれ変わりを象徴していました。
バビロンの666の神はマルドゥクという名前の像としても表わされていました。当時バビロンには大祭司を育てるクワンタス大学がありました。その大祭司でポンティス・マクシヌスが王様であり世界を支配していました。彼の言葉が法律となりました。また、彼の名前も666でした。彼の配下には神秘宗教の魔術師達がいました。こういった人々が全ての教育機関、経済、経営を牛耳っていました。彼等が世界の師であった為に民衆は彼等まで神と崇めたのです。栄華を極めたバビロンですが、東方のペルシャが破竹の勢いでやってきて、バビロンの門が開けっぱなしであったため、たった一夜にして、ペルシャに制圧されたのです。ペルシャもメソポタミア文明からの神秘宗教を持ち込み、それはバビロンとよく似ていました。(もともとは古代バビロンが神秘宗教の起源だから当たり前ですね)ここでゾロアスター(ザラスシュトラ)という男が新しい宗教を考え、光と闇の間の神(二元論)を作り出し、それを日曜日に民衆に拝ませました。世界中であらゆる自然の神々や、それにまつわる寓話を作り出しました。また、たくさんのカルトがあり、フォースのカルト、イシスのカルト、ヘルメスのカルトがあり、ヘルメスのカルトは最も有名となりました。一時ヘルメスは人間であったともいわれました。ヘルメスは真理の知識を探求し、天空を収める大いなる龍から教えを受けたとされ、42冊の神秘主義を表す書物を刊行し、それはヘルメテック・ミステリーと言われました。これらはエジプトのアレキサンドリアにあった大図書館に収められていました。ブラトンやソクラテス、ピタゴラスなどの偉大な哲学者たちは、このヘルメスのカルトのイニシエーションを受けていたのです。

 ③ バビロンの懲りない祭司達
   歴代ローマ法王の名前は666

 バビロンに居た祭司達は、また、別の地へ自分達の神秘宗教を広め、権力を取り戻す為に運動を始めます。小アジアのペルガモンに巨大都市、アクロポリスを造り、そこでペルガモン神殿を建てます。神殿には最高神ゼウスを祀り、
建物の前方にはギリシャの神々の戦いを像で表して、神殿の中には巨大な蛇、アスキュラピュウスの神の像を置きました。この大蛇は麻薬や催眠術、また魔術で人を操り虜にする神でした。この神殿でバビロンの祭司達は学生たちに麻薬や魔術で人々を癒やす方法を伝授していたのです。(バビロンの祭司達が如何に邪悪で悪魔崇拝者であるかがわかります。)
紀元前168年にローマが世界制覇を成し遂げたころ、バビロンの祭司達はローマに侵入し、そこからまた支配権を奪い返す計画を立てていました。紀元前133年にペルガモン最後の王がローマに破れた後、祭司達は計画通りローマに自分達の神々の像を持ち込みました。
彼等の神のサルトゥヌスはカルデアの表敬文字の表記方で数字を足していくと666になります。
     S      T      U       R
  200    60   400    6     =  666
彼等の数字に対する概念は魔除けにも使われ、正方形の6×6マスに仕切られたカードには、1から36の数字が散りばめられており、(黄道帯の36神の意味です。)各列を足すと縦も横も111になります。それを足すと111×6=666になり、隠された神秘の神の数字が表れるのです。

このように、666は古代バビロンから神秘宗教の神の名前、すなわち太陽神=ルシファーの事であり、カトリック教会の歴代から現在までのローマ法王の名前の数字も全て666となっているのです。


 ⚪参考動画
  666-獣の数字とその刻印