① 666とは、人と獣の数字

 この、666についてオカルティストでなくても聖書に出てくる悪魔を意味する数字であるということは都市伝説などでも、知っている人が多いのではないでしょうか。その通り、ヨハネの黙示録に出てくる数字666の意味は「人と獣の数字」で悪魔サタンのルシフェルの数字でもあるのです。その意味は一体どこから来たのでしょうか?

 それは古代バビロンにまで歴史を遡ることになります。その昔、シュナルという平野で初めて起こった文明、メソポタミア文明を振り返ります。当時、野生のライオンやヒョウなどの猛獣が住人を襲うことが度々ありました。それを素手で、しかも一人で退治することが出来たのがニムロデでした。また、牡牛も素手で殺したと言います。これは巨人が居た時代であっても稀な出来事でした。彼はその偉業から人々から英雄と讃えられるようになり、後に人類で初めての権力者となっていったのです。彼はやがてシュナル、バビロンの王様となります。世界最初の王様でもありました。シュナルから発展した人類はその他の地域において同じように小国をつくり、王様が誕生しました。そして、ニムロデのようにライオンを殺すことを伝統としていたのです。ニムロデは権力を握るきっかけとなった、「ライオン」を自分のシンボルとしてマントをはおり、頭には最初の冠として、「角を付けた牡牛」の冠を被っていました。また、彼は最初の大都市をつくり、様々な建物を街に多く建設させました。そうして彼はやがて自を神だと宣言し、民衆に拝ませました。彼は更に巨大な塔を建てさせました。それは占星術の神々、中でも太陽神に捧げられたものでした。これが有名な『バベルの塔』です。
もともと英雄や名だたる人物は、死後天の星になると信じられていました。祭司達は、天の英雄達を星になぞり、神として拝んだのです。そしてそこから占星術を生み出したのです。しかし、その宗教や占星術は人間が星となり、神となる教えでしたから【死人崇拝】であったのです。 祭司達は、天体を細かく研究、観測しました。彼等は地上で起こった様々な事件に合わせて星座をつくり、天にある様々な英雄たちの星は、地上に影響を及ぼす事が出来る、占う事が出来ると考えたのです。
星星の中でも一番神聖とされたのが太陽でした。祭司達は、その太陽の一定した動きをこと細かく観察研究したのです。このころから、奇妙なキメラ(人間と動物が合わさった生物)達の神話や、天地にまつわる星星の物語が作られました。

 太陽には昼と夜があり、昼が良い神、夜が悪い神だと考えられていました。
 バビロンでは、6という数字には意味があり、それは、「人間と男と女と蛇」を表しているとしていました。それらが神より創造されたのが6の日だったと信じられていたからです。
 (確かに旧約聖書の中の「創世記」で神は6日間で天と地と生き物の全てを創造し、7日目はお休みになられたとなっています。)

 
 ② バビロンの太陽崇拝

 そして祭司達は、太陽の動きを黄道帯ZODIACと呼び、太陽が昼に通る黄道帯に6つの9を、夜にも同じ6つの9を与えました。各9の中で太陽は3つの部屋を通過しました。これが黄道帯の中で36部屋を構成し、古代人は太陽が与える36の啓示であると考えたのです。黄道帯には36の神々が存在し、各部屋に住み、天空の36星座を支配しているとしていました。
数字の1から順に36まで足していくと隠された神秘の神の数字666になります。
1+2+3+4+5+6+……36=666
これらの神秘的な数字666を太陽神に捧げました。蛇のパワーが太陽に潜み、自然の中の力を拝み、7つの頭を持つ龍としました。それぞれの頭は惑星を司る神々である太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星を表していました。このエネルギーは太陽から流れ出て、ありとあらゆる自然を潤していると考え、魔術に通じているもの達は、精神の修行と、まじないと魔法の数字によってこれらの力を操れると信じられていたのです。
 創造主がこのバビロンの宗教と、このバベルの塔をお怒りになり、バベルの塔で祭司達の言語を混乱させた時、異なる言語を話す祭司達は散り散りになって世界中へ逃げていきました。バビロンの神秘宗教はそうすることで祭司達により世界中に広がったのです。
祈りの為の祭壇や塔、ピラミッド、蛇や龍の神などが世界で共通し、死者を祀り、死者が天に昇り星や神になるなどという話があちらこちらに存在するのも頷けます。それらは、バビロンの神秘宗教であり、占星術と関係しているということなのです。
 やたら、日本でも寺や神社で蛇や龍神を多く見かけ、時には牛の像が奉られているのも、元祖はバビロン宗教からであるのは明らかです。また、キメラなる像を神と崇める様もいたるところで見られます。

 ⚪参考動画
 666-獣の数字とその刻印