(2023.11.24)

 

 

 ファイザー新型コロナワクチン接種後の死亡事例(副反応疑い報告)のうち、20例(抜粋要約、再掲含む)を掲載します。

 

 

▽92歳の女性

 病歴等:予診票による留意点なし。

 6月9日 14:05女性患者はワクチン6回目接種を受けた。

(ワクチン接種35分後)患者は気分不良を訴えた。少量の嘔吐があった。

 患者はアナフィラキシーを発現した。

(ワクチン接種45分後)頃救急要請した。

 救急車で病院に搬送した。

 血圧低下し、徐脈が続いた。

 6月10日(ワクチン接種1日後)アナフィラキシーの転帰は死亡であった。

 報告された死因:急性心不全、アナフィラキシー

 報告者は、アナフィラキシーを重篤と分類し、アナフィラキシーとワクチンは関連ありと評価した。他の要因の可能性は急性心不全(高齢)であった。

 報告医師のコメント:入院後、補液や昇圧剤投与でも循環動態改善せず、意識レベルは低下したままであった。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 コメント無し

 

 

▽91歳の女性

 病歴等:高血圧、甲状腺機能低下症など

 3月2日女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)昼食後、2回嘔吐した

 連絡を受け診察した。呼吸努力様になっており、改善無し

 3月3日(ワクチン接種1日後永眠される

 報告医師は事象を重篤(生命を脅かす)と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:ワクチン後のアナフィラキシー反応で、対応の時点で脳卒中合併したと考えます。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 ワクチン接種後約3時間後に、測定された血圧低下、頻脈等の循環器系症状、消化器症状(嘔吐)、呼吸器系症状(呼吸促迫)、血管性浮腫を疑われる皮膚症状(両側下肢の浮腫)等のアナフィラキシー様の症状が出現していますが、同時に脳卒中が合併したと考えられており、これらの症状は脳卒中に起因する可能性も考えられます。そのため、提供された情報のみでは、アナフィラキシーの診断はできません

 

 

▽102歳の女性

 病歴等:高血圧、狭心症など。

 12月22日 女性患者はワクチン5回目接種を受けた。

(ワクチン接種約15分後血圧低下、呼吸困難、意識レベル低下、チアノーゼが発現した。

 血圧、SpO2は測定不能であった。患者はショック状態であった。

 酸素5Lの投与を開始した。点滴、ソルデム3Aを1000ml施行した。

 手足の冷感あるも、唇のチアノーゼは改善した。

 以後、血圧低下があった。

 呼吸減弱

 12月23日(ワクチン接種1日後死亡が確認された。

 報告された死因:アナフィラキシー、意識レベル低下、ショック状態、血圧低下、呼吸困難、呼吸減弱。

 報告医師は、事象を重篤(生命を脅かす)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 ワクチン接種後15分後にショック状態になったと思われる。記載されている症状は全てショックで説明可能。一旦、軽快したものの、翌日に死亡となった。なお、アナフィラキシーにみられる皮膚症状はなかった。アナフィラキシーとは言えないが、ワクチンを契機にショック状態が起きた可能性は考えられるが、情報不足のため評価困難

 

 

▽66歳の男性

 病歴等:脳手術、蘇生後脳症、意識障害、寝たきり(全介助が必要)など多数。

 6月09日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種58分後)患者は重篤な死に至るアナフィラキシー呼吸停止を経験した。

 患者は病院への到着時に、心停止であった。

(ワクチン接種63分後)複数の医師による蘇生が始まった。

(ワクチン接種93分後死亡が確認された。

 剖検がされたかどうかは、不明であった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類して、事象とワクチンの間で因果関係を評価不能とした。

 事象の原因の可能性となった他の疾病(肺炎、膀胱炎を繰り返していた)があった。

<専門家評価コメント(令和5年10月27日時点)>

 死因に関する情報は得られておらず、ワクチンと死亡の因果関係は評価できない

 

 

▽68歳の女性

 病歴等:予診票での留意点なし。

 11月12日 女性患者はワクチン5回目接種を受けた。

(ワクチン接種30分後)患者は気分不良、めまい、動悸を訴えた。

 患者は倒れ、心肺停止となった。

 心肺蘇生を行うも、叶わなかった。

 死亡した

 報告された死因:心肺停止。

 報告医師は本事象を重篤(死亡)と判断し、ワクチンとの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 コメント無し

 

 

▽72歳の男性

 病歴等:心疾患

 11月13日 14:48男性患者はワクチン5回目接種を受けた。

(ワクチン接種4分後経過観察のために椅子に座っていたところ、手を上げ「少し冷や汗をかいて、変な感じがする」と訴えた。

(ワクチン接種7分後)ベッド移動しようと腰を上げたとたん前のめりになり、2人で支えてベッドに寝かした。酸素飽和度測定できず、瞳孔散大

 救急隊を要請した。深昏睡、つっぱっているような痙攣

 14:57、酸素投与開始した。

 自発呼吸なくなり、心停止と判断し、心肺蘇生を開始した。

 15:07、救急隊が現場に到着した。

 患者は、心肺停止状態であった。

 15:17、病院到着。

 心肺蘇生法に反応しなかった瞳孔径は両側7mmであった。対光反射はなかった

 16:41、患者の死亡が確認された

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性に急性冠動脈症候群があった。心停止後の難治性不整脈と死亡時画像診断による冠動脈石灰化より、死因として急性冠動脈症候群を疑う。

 報告医師の意見:状況的には、ワクチン接種直後の急変であり、アナフィラキシーショックも疑われたが、喉頭浮腫などはなく、否定的である。ただし、もともとの心疾患のために予備力の少ない高齢者であり、何らかの形で心臓発作の誘因となった可能性までは否定できない

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 情報不足のため因果関係は評価できません。

 

 

▽89歳の女性

 病歴等:慢性心不全(在宅療養中)、非経口完全栄養(継続中)、終日臥床状態、ADLレベル全介助など。

 5月19日 報告医師が患者宅を訪問した。

(10:15)女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 報告医師は11:00頃まで患者を観察し、病院に戻った。

(ワクチン接種1時間後呼吸状態の何らかの異常が発現した。

(11:19)患者の家族から報告を受け、報告医師は緊急に往診した。

(11:25)往診時、心肺停止状態であった。

 その後、気管挿管、心肺蘇生、アドレナリン静脈内投与および静注輸液を行った。

(11:52)救急医療施設に搬送した。

 搬送中、患者は心静止状態であり、蘇生を継続して実施した。

 しかし、心拍数の再開なく患者は死亡した

 報告医師は本事象を重篤(致死的転帰)と評価し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。

 報告医師コメント:ワクチン接種後、医師は患者宅に留まり、約45分間にわたり患者を観察した。報告医師が患者宅を出る際には、患者は手を振り医師に挨拶をした。患者宅を出てから電話を受けるまでの間に、呼吸状態が急変した。医師は患者を緊急で往診し救急隊員と共に蘇生を行ったが、患者は心静止の状態にあり、アドレナリンに反応しなかった。

(6/2)追加報告:剖検が実施された。

 咽頭に浮腫が存在し気道を閉塞していた。急死の死体所見として、心臓及び肺に溢血点が存在した。

 血栓症、脳内出血、心筋梗塞及び肺炎は、認めなかった。また、消化器系/泌尿器系に死因と成り得る病変は認められなかった。

 患者はアナフィラキシーショックの疑い、呼吸異常、心肺停止、心静止及び無呼吸、咽頭に浮腫が存在し気道を閉塞、心臓及び肺に溢血点が存在により、死亡した。

 解剖医は、事象をワクチンに関連があると評価した。他要因の可能性は、慢性心不全及び糖尿病関連の病態も臨床病態の変化に関与していると評価した。

 患者の家族から得た死体検案書(解剖所見)のコピーによると、直後の死因は「アナフィラキシーショックの疑い」であった。

 報告医師は、心肺停止および心静止はワクチンとの関連が可能性大であると評価した。

 報告医師コメント:死因を判断するために死体検案書(解剖所見)のコピーが用いられた。想定される死因はアナフィラキシーショックであった。ワクチン接種と死亡の因果関係について、ワクチン以外の要因はないように思われた。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 コメント無し

 

 

▽77歳の男性

 病歴等:高血圧、糖尿病があるが詳細不明、高尿酸血症。

 11月26日 男性患者はワクチン5回目接種を受けた。

 11月27日(ワクチン接種1日後前胸部痛発熱を自覚した。

 11月29日(ワクチン接種3日後)受診した。

 検査で、心筋炎をはじめとする心筋障害が示唆された。入院した。

 12月3日(ワクチン接種7日後)患者の部屋で物音がしたため看護師が訪室したところ、仰向けに倒れているのを発見した。

 呼名に反応がなかった。すぐに心肺蘇生を開始した。

 モニタ心電図では、心室頻脈、心室細動など致死的不整脈が確認できた。

 回復しなかった。

 事象の転帰は、死亡であった

 報告された死因:心筋障害、心筋炎

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。事象の他要の可能性はなかった。

 報告医師コメント:ワクチン接種直後に発症した心筋障害例であり、冠動脈疾患の既往もない。したがって、ワクチンによる副反応をもっとも考える

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 77歳の男性で、経過としてワクチン接種に引き続き心筋障害を発症したことは事実である。しかしながら、MRIや病理組織などの精査はされていないため心筋炎とは断定できない。すでに高度な冠動脈病変を持っていた可能性も否定できない

 

 

▽70歳の女性

 病歴等:皮フ筋炎、間質性肺炎(進行中かどうか不明)

 患者はこれまで、ファイザーのワクチンを接種して毎回、発熱を発症した。

 7月06日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。

 7月07日(ワクチン接種1日後)38度の発熱があり、会社を休んだ。

 7月08日(ワクチン接種2日後)37度の発熱があった。

 仕事に行って、いつも通り帰宅した。その後、患者は娘に電話したが、体調不良の訴えはなかった。

 7月09日(ワクチン接種3日後)患者は突然死を発症した。

 患者は無断欠勤となり、発見に至った。

 7月10日(ワクチン接種4日後)行政解剖の結果、心筋炎と診断された。

 報告された死因は剖検により:心筋炎冠動脈狭窄

 報告医師は、事象を死亡と分類し、事象とワクチンとの因果関係は、関連ありと評価した。他の要因の可能性は、皮フ筋炎と間質性肺炎病歴であった。

 報告医師コメント:患者は、ワクチン接種後3日で死亡した。ワクチン接種が関連した死亡(心筋炎)と診断された。本報告は、心筋炎の基準を満たす。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 コメント無し

 

 

▽70歳の男性

 病歴等:高血圧、緑内障。

 5月27日 男性患者はワクチン6回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)接種後、自宅で安静にしていて、胸部不快感を自覚した。発熱を発現した。

 土曜日で、循環器科の受診ができず、自宅で様子をみていた。

 5月28日(ワクチン接種1日後)患者は心筋梗塞を発現した。

 深夜、呼吸停止しているところを家人が発見した。救急搬送した。

 患者は心タンポナーデ、劇症型心筋梗塞の診断で死亡した剖検は実施された。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。可能性のある他要因はなかった。

 医師の考察:ワクチン接種の副反応として発熱があり、また塞栓症を引き起こしたことが心筋梗塞発症の引き金になったと考える。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 コメント無し

 

 

▽88歳の女性

 病歴等:アレルギー性鼻炎

 5月27日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 5月28日(ワクチン接種1日後喀血があった。(かっけつ。咳と共に血液が吐き出されること。)

 5月30日(ワクチン接種3日後)喀血があった。

 5月31日(ワクチン接種4日後)喀血があった。

 6月01日(ワクチン接種5日後)病院の診療予約が行われた。

 6月02日(ワクチン接種6日後)喀血があった。死亡した。(喀血による死亡。)

 患者の長女が心肺停止で死亡している状態の患者を発見した。患者はトイレで座った状態であった。洗面台床などに血液があった。患者の鼻、口、手大量の血液(一部凝固)があった。洗面台では、血液が大きな塊のスライム状になっていた。

 ワクチン接種前までに血を吐いたことはなく、一般の大人の食事量を摂取することができた。会話も問題なく日常生活を送っていた。

 しかし、ワクチン接種後、状態が急変し、死亡した。

 本症例では、基礎疾患のない患者が、ワクチン接種後から新たに喀血を発症し、最終的には大量喀血で突然死した。突然死の経過および死亡時の状況から、本症例の死因は、肺血栓塞栓症疑い、もしくは大動脈瘤破裂疑いと考える。

 基礎疾患のない患者が短期間の内に大量喀血で死亡する事は、極めて稀である。そして、死因と考える症状に類似するワクチン副反応の報告血栓塞栓症動脈硬化症)が既にある

 ワクチン接種後から喀血が生じ、その大量喀血により死亡したという短期間で連続する時系列から、ワクチン接種と症状、死亡の因果関係は直結しており、関連ありと考える。また、既往歴がないこと等から他要因はないと考える。また、ワクチン接種に関連があることを否定しうる所見も無い

 報告医師は事象を重篤に分類し、ワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性がなかった。

 報告医師の意見:本症例の死因は肺血栓塞栓症疑い、もしくは大動脈瘤破裂疑いと考える。ワクチンと症状、死亡の因果関係は直結しており、関連あり、他要因はないと考える。

<専門家による評価コメント(令和5年10月27日時点)>

 アレルギー性鼻炎で内服中であった88歳女性。ワクチンの初回接種翌日、3日後及び4日後に喀血があり、診療予約予定であった5日後の早朝に大量喀血で心肺停止状態で発見された症例。大量喀血の原因として大動脈瘤破裂など潜在的に基礎疾患にあった可能性が交絡する因子として存在し得るが、評価するに十分な情報があるとは言えないと考える。

 

 

▽85歳の女性

 病歴等:高血圧、脂質異常症、大動脈弁狭窄症、過活動膀胱

 6月05日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 6月08日(ワクチン接種3日後)接種部位の上腕の内出血を発現した。

 6月15日(ワクチン接種10日後)結膜下出血を認めた。

 6月18日(ワクチン接種13日後)多発性脳出血肺胞出血を発現した。

 患者は入院した。

 6月29日(ワクチン接種24日後)死亡した。

 剖検実施の有無は報告されなかった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類して、事象はワクチンとの因果関係を評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。

<専門家評価コメント(令和5年10月27日時点)>

 ワクチン接種後に急速に進行した自己免疫性血小板減少症であり、時間的関係からは因果関係を完全に否定することはできず、今後更なる情報の集積・解析が必要である。

 

 

▽80歳の女性

 病歴等:併用薬が複数あり。

 6月25日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 7月12日(ワクチン接種17日後)四肢、体幹に点状出血があった。

 7月15日(ワクチン接種20日後)特発性血小板減少性紫斑病と診断された。

 7月18日(ワクチン接種23日後)肺胞出血が見つかった。

 7月19日(ワクチン接種24日後)事象の転帰は死亡であった。

 剖検が行われたかは、不明であった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)として分類し、事象がワクチンに関連ありと評価した。

 報告医師は、他要因の可能性は評価不可能と考えた。

 報告医師コメント:接種後の発症であり、ワクチンと因果関係ありと考える。血清保存はしてあり、必要であれば提供も可能。

<専門家評価コメント(令和5年10月27日時点)>

 検査結果や経過から、特発性血小板減少性紫斑病による肺胞出血から死亡に至ったと判断できる。継続中の併用薬が複数あるが、原因薬剤としてワクチン製剤を除外することはできない。同様の症例の集積に注視すべきである。

 

 

▽68歳の男性

 病歴等:前立腺肥大、慢性中耳炎(真菌性)

 9月10日 男性患者はワクチン4回目接種を受けた。

(9月後半から)首がむちうちになった様に痛んだ。

(10月)病院受診。頚部のレントゲンで診断はなかった

 11月25日(ワクチン接種76日後)頸部痛歩行困難で受診した。

(11月から)さらに頸部痛が強く、頭を支えるのが苦痛であった。

 動くと息がきれた。長く歩くことができなかった

 12月21日(ワクチン接種102日後)原因不明で神経内科を初診した。

 主訴は、上肢近位筋筋力低下頚部痛、易疲労、歩行困難であった。

 2か月間で体重減少4kgであった。

 上下肢筋力低下があった。

 しゃがむともう立てない上肢拳上ができなかった

 上肢帯の筋力低下が著しかった。

 身体所見:疼痛のため頸部左右の可動域制限があった。頸部筋力低下があった。

 1月5日(ワクチン接種117日後)からステロイドパルス点滴とグロブリン大量療法施行。

 2月7日(ワクチン接種150日後)筋力低下は進行

 2月14日(ワクチン接種157日後)上肢帯は重力に抗することができない

 今後の予後相談として筋萎縮性側索硬化症が考えられること、進行性の病態で治すことができないことなど説明。

 3月23日(ワクチン接種171日後)呼吸頻回で、症状は進行。

 5月2日(ワクチン接種211日後)呼吸は浅い。進行性の上下肢筋力低下と筋萎縮

 骨間筋萎縮を伴うびまん性筋萎縮は筋萎縮性側索硬化症と考えられた。

 5月7日(ワクチン接種216日後)全身倦怠で入院へ。

 5月8日(ワクチン接種217日後)意識障害呼吸不全の進行

 死去した

 5月25日、報告者は、事象(筋萎縮性側索硬化症)がワクチンに確実に関連ありと述べた。

 臨床経過はワクチン接種と明確な時間的因果のある発症であり、病歴は患者に複数回確認した。医薬品がこのような病態に関与する既報告は乏しく、また、基礎医学的解釈が困難であるため、今回の報告に対して関連性を否定する意見が出ることが推定されるが、激痛を伴い接種後に発症したこと、その後の経過は極めて進行が早いこと、そして、コロナワクチン事業開始後に頸部激痛と上肢帯の筋力低下を生じる患者の集積は明らかに実臨床上に存在していることから、報告義務を怠ることは出来ないと判断した。類似症例について積極的な後ろ向き全国調査が必要であると考えられた。

 報告者意見:製品の品質管理に対して疑義を持たざるを得ない。未知の想定外の薬理効果が出現しているとすれば本症例の帰結はあまりにも重篤で悲惨である

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 発症後の経過については詳細に記載されてる一方、患者背景については「病歴は患者に複数回確認した」とあるのみで、具体的な情報は報告されていない。現時点では情報不足でワクチン接種との因果関係評価は困難であるが、同様の症例の集積に注意が必要である

 

 

▽87歳の女性

 病歴等:予診票での留意点なし。

 12月11日 女性患者はワクチン5回目接種を受けた。

 1月5日(ワクチン接種25日後)より、発熱は持続した。

 1月16日(ワクチン接種26日後)全身状態が悪化し、緊急入院した。

 胸部CTで、急性間質性肺炎の所見であった。

 入院後、急速に呼吸不全が進行した。

 ステロイドパルス治療開始したところ、2日間で著明に改善した。

 1月20日(ワクチン接種30日後)症状は一時、著明に改善していた

 1月25日(ワクチン接種35日後)食事を開始した。

 1月28日(ワクチン接種38日後)急激に呼吸状態が悪化し、胸部CT上も急速にスリガラス影が出現した。

 2月5日(ワクチン接種46日後)心電図上、患者は心筋炎の合併と診断された。患者は急性心筋炎を発現した。

 2月6日(ワクチン接種47日後死亡した

 報告された死因:急性間質性肺炎、心筋炎の合併、急性心筋炎など。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンは関連ありと評価した。

 報告者コメント:副反応は極めて再発し易く、極めて治療が困難であった。多数の再燃例がある

 2/16確認項目:多数の副反応の患者より得られた病態は、免疫関連有害事象血管炎症候群毛細血管漏出症候群(肺局所)等の既存疾患に非常に近い症状であった。スパイク蛋白の長期産生と血管内皮細胞での出芽に対して組織障害型Tリンパ球の過剰反応が持続血管炎が進行していることが、副反応を生じているようであった(制御リンパ球の不活性化を伴った)。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 心筋炎の確定に必要な画像・病理検査が不足している

 

 

▽85歳の女性

 病歴等:脳梗塞、肺動脈血栓症など。

 5月30日 15:10女性患者はワクチン6回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)経過観察で異常はなかった。

 18:00頃、患者は夕食は全量食べ、お茶を飲んで、食後の休憩をしていた。

 18:15、患者が「めまいがする」と言い、いきなり心停止をきたしたため、ただちに心肺蘇生を行い、アドレナリン(0.3mg)を右大腿伸側面に筋注した。

 18:30頃、救急車を要請した。

 救急車中、意識戻らず、病院の救急治療室で死亡した

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 検査等なく不明

 

 

▽70歳の男性

 病歴等:膀胱血栓腎臓結石。

 8月09日 男性患者はワクチン接種を受けた。

 8月10日(ワクチン接種1日後)患者は血小板減少症を伴う血栓症を発現した。

(19:00頃)近所の人が、患者が自宅の裏庭に座りこむようにして、前のめりになっているのを目にしていたが、庭仕事しているものと思っていた。

 8月11日(ワクチン接種2日後)患者が同じ場所、同じ姿勢でいることに、その近所の人が気づき、119番した。

 報告された死因:急性心筋梗塞

 報告医師は、事象を死亡と判断し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 血小板減少が新たに発症していることを評価するための所見が得られていないことから、ブライトン分類を4と評価します。

 

 

▽79歳の女性

 病歴等:不安神経症、偏頭痛、慢性血栓塞栓性肺高血圧症

 7月19日 10:30女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)接種後、熱っぽさ、だるさを訴えていた。

 17:30に体調不良で食欲がなく歩行にふらつきもあり。

 21:30頃に就寝。

 7月20日(ワクチン接種1日後)声をかけるが反応がなく、救急搬送依頼

 救命措置を受けるが、死亡した

 死因は肺炎であった。

 報告者は事象を非重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 有用な報告記載なし。慢性血栓塞栓性肺高血圧症は治療継続中だったので、これの関連疾患も否定できない

 

 

▽88歳の女性

 病歴等:報告なし。

 6月15日 女性患者はワクチン6回目接種を受けた。

(ワクチン接種日意識障害の状態を発見され、病院へ搬送された。

 来院時、両側瞳孔散瞳が見られた。

 CTでは、広範囲右前頭葉脳出血脳ヘルニアを認めた。

 患者の家族との相談の結果、緩和ケアが導入された。

 患者の死亡が確認された。

 報告医師は、事象(脳出血)を重篤(死亡)と分類し、事象(脳出血)とワクチンとの因果関係を評価不能と評価した。他要因の可能性はなかった。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 コメント無し

 

 

▽85歳の男性

 病歴等:肛門出血。

 11月24日 男性患者はワクチン5回目接種を受けた。

 1月22日(ワクチン接種59日後発熱が出現した。

 急性間質性肺炎、血管炎(軽度の心筋炎、血管炎性紫斑、脳血栓症を含む)が発現した。

 1月25日(ワクチン接種62日後)体動不能となり、救急車で病院へ搬送され入院した。

 胸部CTで両肺全体にスリガラス影を認めた。

 1月26日(ワクチン接種63日後)急速に呼吸状態悪化した。

 高度の低酸素となったため、人工呼吸器管理下におかれた。

 ステロイド・パルスとγ・グロブリンの併用療法を実施した。

 2月2日(ワクチン接種70日後)その後、状態は改善し、人工呼吸器より離脱した。

 同日頃、左肩から左大腿後面に著明な紫斑が出現した。

 基礎疾患の肛門出血のため貧血が進行し。輸血を必要とした。

 2月19日(ワクチン接種87日後)突然、昏睡状態に陥った。

 脳血栓症と考えられた。

 その後、急速にショック状態に陥り死亡した

 報告された死因:急性間質性肺炎血管炎(軽度の心筋炎、血管炎性紫斑、脳血栓症を含む)など。

 報告医師は、事象「血管炎(軽度の心筋炎、血管炎性紫斑、脳血栓症を含む)」、「急性間質性肺臓炎」を重篤(死亡)と分類し、事象がワクチンに関連があると評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者コメント:患者は報告者が過去に報告した9例と大なり小なりほぼ同様の経過をたどった。持続性の過剰な細胞性免疫により、高度で全身性の血管炎を発症し、臨床症状は以下の既存の疾患に類似していた;免疫関連有害事象/毛細血管漏出症候群。スパイク蛋白の連続産生だけが原因ではなく、制御性T細胞の機能不全が想定された。

<専門家コメント(令和5年10月27日時点)>

 過剰な免疫応答が直接死因である可能性は高いが、ワクチン接種から発症まで59日間あり、その間に何らかの別の要因に曝露された可能性も否定できない

 

 

 以上です。

 

 

<備考>

〇ワクチン分科会副反応検討部会資料

・薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) 

・新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注)