(2023.9.20)
(2024.2.11)健康被害救済制度の認定事例を更新しました。
初めて、新型コロナワクチン接種後の「脱毛症」が認定(健康被害救済制度)されました。
○疾病・障害認定審査会(新型コロナワクチン分)審議結果(令和5年9月15日)
⇒つぎの順に掲載しています。
▽性別、接種時年齢、疾病名/障害名 の順。
▽女、33歳、円形脱毛症
▽女、53歳、頭部円形脱毛症
▽男、19歳、脱毛症
(更新)2/9時点における認定事例の一部はつぎのとおりです。
▽女、10歳、円形脱毛症の再燃
▽女、11歳、円形脱毛症
▽男、12歳、広汎性円形脱毛症
▽男、14歳、頭部円形脱毛症
▽女、14歳、脱毛症
▽男、16歳、脱毛症
▽女、22歳、円形脱毛症
▽女、24歳、円形脱毛症
▽女、27歳、円形脱毛症
▽女、28歳、頭部円形脱毛症
▽女、28歳、円形脱毛症の増悪
▽女、30歳、円形脱毛症の増悪
▽女、30歳、円形脱毛症再発
▽女、31歳、脱毛症
▽女、39歳、広汎性円形脱毛症
▽女、41歳、円形脱毛症
▽女、43歳、頭部円形脱毛症
▽女、43歳、全頭型円形脱毛症、抑うつ状態
▽女、43歳、円形脱毛症
▽男、44歳、円形脱毛症
▽女、45歳、円形脱毛症
▽男、45歳、円形脱毛症
▽女、45歳、多発性円形脱毛症
▽女、46歳、倦怠感、脱毛症の再発
▽男、46歳、円形脱毛症
▽男、49歳、広汎性円形脱毛症
▽男、49歳、円形脱毛症
▽女、49歳、広汎性円形脱毛症
▽女、50歳、円形脱毛症
▽男、50歳、広汎性円形脱毛症
▽女、51歳、びまん性頭部脱毛症
▽女、51歳、脱毛症
▽男、51歳、頭部円形脱毛症
▽男、51、52歳、円形脱毛症
▽女、53歳、発熱、頭痛、嘔気、副鼻腔炎の急性増悪、びまん性脱毛、vogt-小柳-原田病
▽女、54歳、円形脱毛症
▽男、55歳、円形脱毛症
▽男、55歳、頭部円形脱毛症
▽男、56歳、円形脱毛症
▽男、57歳、円形脱毛症
▽女、57歳、全頭脱毛症
▽女、57歳、円形脱毛症の増悪
▽女、60歳、円形脱毛症
▽女、65歳、脱毛症
▽女、68、69歳、頭部円形脱毛症
▽女、69歳、びまん性脱毛症
▽女、69歳、円形脱毛症、頭皮湿疹
▽女、69歳、広汎性円形脱毛症
▽女、70歳、円形脱毛症
▽女、71歳、頭部びまん性脱毛、頭部顔面円形脱毛症
▽男、73歳、円形脱毛症
▽女、74歳、頭部脱毛症
▽女、74歳、頭部円形脱毛症
▽男、74歳、円形脱毛症、汎発性脱毛症
▽女、75歳、脱毛症
▽女、78歳、びまん性脱毛症
▽女、81歳、脱毛症
⇒参考として「脱毛症」に係るファイザー社ワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)のうち、8例を再掲します。
▽33歳の女性
病歴等:なし
7月30日 女性患者はファイザー社ワクチン2回目接種を受けた。
10月01日(ワクチン接種63日後)患者は頭部脱毛症を発現した。
10月16日(ワクチン接種78日後)近医皮膚科を受診した。
薬が処方されたが、症状は進行した。
10月20日(ワクチン接種82日後)患者は報告病院を受診した。
頭頂、前頭部に円形が確認された。脱毛斑を認めた。
検査を施行するも、特に誘因となる所見は認めなかった。
10月28日(ワクチン接種90日後)再受診時、脱毛斑は拡大、多発しており、頭部全体の約25%を占めた。
11/01~11/03まで、ステロイドパルス療法が施行された。
12月09日(ワクチン接種132日後)転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、頭部脱毛症とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:ワクチンとの因果関係は不明であるが、検査上も特に誘因となる所見は認めず。ワクチン接種以外のその他の誘因も特に認めず。ワクチン接種に対する副反応の可能性が疑われる。
▽14歳の女性
病歴等:
11月22日 女性患者はファイザー社ワクチン3回目接種を受けた。
12月13日(ワクチン接種22日後)脱毛が目立ち始めた。
以降は毎日、洗面所いっぱいに脱毛があった。
髪を乾かす時に、毎日250~300本脱毛した。
皮膚科を受診した。
膠原病などの全身性疾患は無さそうであった。
今後、入院の上、ステロイドパルス療法を計画していた。
1月13日(ワクチン接種53日後)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告医師の意見:因果関係は不明であるが、時間的前後関係からワクチンの関与を否定できないので、報告した。
▽11歳の女性
病歴等:報告なし
4月16日 女性患者はファイザー社ワクチン2回目接種を受けた。
9月01日(ワクチン接種138日後)患者は、全頭脱毛症を発現した。
全頭にわたり脱毛が進行した。
ステロイド内服開始するも、難治であった。
3月01日(ワクチン接種319日後)全頭脱毛症の転帰は、未回復であった。
報告医師は、本事象を重篤と分類し、本事象がワクチンに関連があると評価した。他要因の可能性は無かった。
報告医師コメント:因果関係は強いと考える。難治性で長期間にわたりステロイドあるいはJAK阻害剤の内服が必要と考える。
▽専門家の意見(令和5年3月12日時点)
ワクチン2回目接種の約4か月半後に重篤な脱毛をきたした報告である。11歳児が全頭におよぶ脱毛を発症する頻度は高くないが、現状で、接種後一定期間を経過して脱毛の副反応をきたすリスクがあるという既報告や、その特徴的な症状経過の知見は見当たらない。したがって、現状の情報ではワクチン接種と脱毛の因果関係を評価することは困難である。
▽13歳の女性
病歴等:起立性低血圧、立ちくらみ(罹患中)など
9月24日 女性患者はファイザー社ワクチン3回目接種を受けた。
10月01日(ワクチン接種7日後)円形脱毛症を発現した。
多発型円形脱毛症であり、現代医学では治らない病気である(自己免疫疾患)。
10月21日(ワクチン接種27日後)より、片頭痛を発現した。
患者は学校を休むことが多くなり、登校しても、保健室で過ごすことが多くなった。
後遺症外来に行っても、効果なし。
ワクチン接種後に出血もあった。
治療の目的で報告者のクリニック受診し、多発型円形脱毛症であることを確認した。
報告医師は、円形脱毛症を重篤、片頭痛を非重篤と分類した。
因果関係は関係ありと評価された。
報告医師コメント:ワクチン接種後の自己免疫疾患の発症で、現代医学では治らないこの疾患の発症は、円形脱毛症以外の自己免疫疾患を発症させる危険を示唆し、重篤な副作用であった。また、接種前からあった自律神経失調症が悪化し、片頭痛も起こり、登校もままならないようになり、これも重大な副作用であろう。ワクチン接種との関連は明らかであった。
▽45歳の女性
病歴等:糖尿病、高血圧
9月07日 女性患者はファイザー社ワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種後の不明日)10月、脱毛が確認された。
10月19日(ワクチン接種42日後)患者は病院を受診した。
前頭部、後頭部など複数個所に、類円形の脱毛があった。
多発性円形脱毛は、かなり進行していた。
毛をひっぱると、容易に抜ける状態であった。
10月20日(ワクチン接種43日後)病院の皮膚科に紹介した。
11月09日(ワクチン接種63日後)追加情報で、頭髪脱毛のため、治療または処置を受けたと報告された。
(日付不明)事象の転帰は未回復であった。
報告医師は、脱毛を重篤(永続的/顕著な障害/機能不全)に分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価しなかった。
報告医師の報告:他の原因がないため、副反応と思われる。
▽26歳の女性
病歴等:なし
5月10日 女性患者はファイザー社ワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)から翌日に、関節痛、発熱を発現した。その後回復した。
6月09日(ワクチン接種30日後)左頭頂部に円形脱毛症が発現した。
複数の皮膚科を受診、加療したが、脱毛の進展があった。
円形脱毛症は、多発性から全頭型になった。
全頭型の、円形脱毛症を発現した。
10月08日(ワクチン接種5ヵ月後)円形脱毛症の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。可能性のある他の要因はなかった。
報告医師コメントを:既往にアトピーなどなく、特に発症の病因と考えられる諸因が、ワクチン以外に無い。
▽40歳の女性
病歴等:アトピー性皮膚炎(継続中)
10月21日 女性患者(報告者の娘)はファイザー社ワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種2~3日経過後)頭髪や眉毛が抜けたり、体の広範囲に発疹が出た。
数か所の医師に診てもらったが、医師は関連は分からなかった。
11月、更に悪くなった。
11月08日(ワクチン接種18日後)かゆみが酷く眠れず、近くの開業医にて点滴を受けた。
11月10日(ワクチン接種20日後)初診の病院で医師に「普通の対応は難しい」と言われ、病院の紹介状を貰った。
11月24日(ワクチン接種34日後)大きな病院でいくつかの検査を受けた。
「ワクチンのせいかどうかは、はっきり言えない」と言われた。
12月02日(ワクチン接種42日後)自宅療養では難しいと言う事で、入院(~12/10)した。
入院前、ほとんど毛がなかった。
仕事上関係のある医療従事者に、ワクチンの副反応の一つに脱毛があると聞いた。
ネットで検索したら、他にも同様の症状の人が居た。
痒みで眠れなかった。
肌荒れなども頻繁に起こすようになった。
湿疹はある程度改善したが、脱毛はまったく改善しなかった。
4月13日(ワクチン接種174日後)病院で再検査を受けた。
脱毛の転帰は、未回復であった。
追加応答:写真を撮っており、今後の参考にしてほしい。
副作用で脱毛があることを、添付文書に追加してほしい。
▽69歳の女性
病歴等:なし
7月20日 女性患者はファイザー社ワクチン2回目接種を受けた。
8月04日(ワクチン接種15日後)脱毛が多くなったことに気づいた。
頭皮の数ヶ所に、円形脱毛を生じた。
10月01日(ワクチン接種73日後)クリニックを受診した。
頭部面積の1/3に相当する脱毛を生じていた。
10月22日(ワクチン接種94日後)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象はワクチンと関連ありと評価し、重篤性は提供されなかった。他の要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:生命にかかわるような病気ではないが、患者のQOL(quality of life)へのダメージが重大である。
症例経過は以上です。
最後に。
つぎの国会議事録があります。
○第203回国会 参議院 厚生労働委員会(令和2年11月26日)抜粋要約
「我が国では、副反応疑い報告をワクチンメーカーと医療機関が受け付けるという受動的なシステムしかありません。このような自発報告には、その時点で医学的に診断名が確立している病気しか報告されないという限界がありますから、新しいワクチンの新しい副作用は見付かりにくいと考えられます。
一つの重要な実例が、MMRワクチンの無菌性髄膜炎です。
接種14日後をピークに入院が必要なほどの髄膜炎を起こすという重篤な副反応があったんですが、平成元年に定期接種化された後、60万人ほどに打たれても、その報告は6件しか上がってきませんでした。10万人に1人です。これは、その当時、ワクチンで無菌性髄膜炎はまず起きないというのが医学的常識だったことと、接種後14日もたって発熱をするので、親御さんからすれば、2週間前に打ったワクチンが原因かもと想起することができなかったためです。
しかし、NHKのニュースでこの副反応の存在が報道されると、10万人に1人だったのがすぐに数千人に1人という頻度になりました。そしてさらに、厚生省が通知を出しまして翌年1年間調べると、実に700人に1人という非常に高率な副反応が起きていることが分かりました。」
その時点で医学的常識に適合していない、因果関係が明確でない事例等であっても、それらが報告、公表されることは、意味のあることではないかと感じています。
以上です。
<備考>
〇副反応検討部会資料
薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)