(2022.11.22)

(2024.7.9)健康被害救済制度の認定事例を更新しました。

 

 

⇒これまで健康被害救済制度(7/5時点)において認定された症状の一部はつぎのとおりです。

○疾病・障害認定審査会(新型コロナワクチン分)審議結果(令和6年7月5日時点)

⇒つぎの順に掲載しています。

▽性別、接種時年齢、疾病名/障害名 の順。

▽男、13歳、突然死

▽男、20歳、突然死

▽男、24歳、心臓性突然死の疑い

▽男、25歳、突然死

▽男、26歳、突然死

▽男、27歳、突然死

▽男、28歳、突然死

▽男、28歳、心臓突然死

▽男、28歳、心臓突然死

▽男、30歳、突然死

▽男、30歳、突然死

▽男、31歳、突然死

▽男、31歳、突然死

▽男、31歳、突然死

▽男、32歳、突然死

▽男、33歳、突然死

▽男、36歳、突然死

▽男、38歳、突然死

▽男、39歳、突然死

▽男、39歳、突然死

▽男、41歳、突然死

▽男、42歳、心臓突然死

▽男、43歳、突然死

▽女、45歳、突然死

▽男、47歳、突然死

▽男、48歳、突然死

▽男、49歳、心臓性急死

▽男、50歳、心臓突然死

▽男、51歳、突然死

▽女、52歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、56歳、突然死

▽男、60歳、突然死

▽女、61歳、突然死

▽女、61歳、突然死

▽女、62歳、突然死

▽男、62歳、突然死

▽男、63歳、突然死

▽男、63歳、突然死

▽女、64歳、突然死

▽女、64歳、突然死

▽女、64歳、突然死

▽男、66歳、突然死

▽男、66歳、突然死

▽男、66歳、心臓突然死

▽男、66歳、突然死

▽女、66歳、突然死

▽男、66歳、突然死

▽女、66歳、突然死

▽男、66歳、突然死

▽女、66歳、突然死

▽男、66,67歳、突然死

▽女、67歳、突然死

▽男、67歳、突然死

▽男、67歳、心臓突然死

▽女、68歳、突然死

▽男、68歳、突然死

▽男、68歳、突然死

▽女、68歳、突然死

▽男、68歳、突然死

▽女、68歳、突然死

▽男、69歳、高血圧、嘔吐、めまい、突然死

▽女、69歳、突然死

▽男、69歳、突然死

▽男、69歳、心臓突然死

▽女、69歳、突然死

▽男、70歳、低血糖、突然死

▽女、70歳、突然死、DIC

▽男、70歳、心臓突然死

▽男、70歳、突然死

▽男、70歳、突然死

▽女、70歳、突然死

▽女、71歳、発熱、呼吸苦、突然死

▽男、71歳、突然死

▽女、72歳、突然死

▽女、72歳、突然死

▽男、72歳、突然死

▽女、72歳、突然死

▽女、72歳、突然死

▽男、73歳、突然死

▽女、73歳、突然死

▽男、73歳、突然死

▽男、73歳、突然死

▽女、73歳、突然死

▽女、73歳、突然死

▽男、73歳、突然死

▽男、74歳、突然死

▽男、74歳、突然死

▽男、74歳、突然死

▽男、74歳、突然死

▽女、75歳、突然死

▽男、75歳、突然死

▽男、75歳、突然死

▽女、75歳、突然死

▽男、75歳、突然死

▽男、75歳、突然死

▽男、76歳、突然死

▽男、76歳、突然死

▽女、76歳、心臓突然死疑い

▽男、76歳、突然死

▽男、76歳、突然死

▽男、77歳、突然死

▽男、78歳、突然死

▽女、78歳、突然死

▽女、78歳、突然死

▽女、78歳、突然死

▽男、78歳、突然死

▽男、78歳、突然死

▽男、78歳、突然死

▽男、78歳、突然死

▽女、78歳、突然死

▽女、78歳、突然死

▽女、78歳、突然死

▽男、78歳、突然死

▽女、79歳、突然死

▽女、79歳、突然死

▽女、79歳、突然死

▽男、79歳、突然死

▽女、79歳、誤嚥の疑い、突然死

▽女、79歳、突然死

▽男、79歳、突然死

▽女、79歳、突然死

▽男、79歳、突然死

▽女、79歳、突然死

▽男、80歳、突然死

▽女、81歳、突然死

▽女、81歳、突然死

▽男、82歳、突然死

▽女、82歳、突然死

▽男、82歳、突然死

▽男、83歳、突然死

▽女、83歳、突然死

▽女、83歳、突然死

▽女、83歳、突然死

▽男、83歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽女、84歳、突然死

▽男、84歳、突然死

▽男、85歳、突然死

▽男、85歳、突然死

▽男、85歳、突然死

▽女、85歳、突然死

▽女、85歳、突然死

▽男、85歳、突然死

▽女、86歳、突然死

▽男、86歳、突然死

▽男、86歳、突然死

▽男、86歳、心臓突然死

▽男、87歳、突然死

▽男、87歳、突然死

▽女、87歳、突然死

▽女、87歳、突然死

▽女、87歳、突然死

▽男、87歳、突然死

▽男、88歳、心臓突然死

▽男、88歳、突然死

▽女、88歳、突然死

▽男、88歳、心臓突然死

▽女、88歳、突然死

▽女、89歳、突然死

▽男、89歳、突然死

▽男、89歳、突然死

▽女、89歳、突然死

▽女、90歳、突然死

▽女、91歳、心臓突然死

▽女、92歳、突然死

▽女、93歳、突然死

▽女、94歳、突然死

▽男、95歳、嘔吐、意識障害、突然死

▽女、96歳、突然死

▽女、98歳、突然死

▽女、101歳、突然死

 

 

 認定事例は以上です。

 

 

 以下に参考として「突然死」「急死」などに係るファイザー社ワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)のうち、18例を再掲します。

 

▽26歳の男性

 病歴等:なし

 9月11日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 接種後、接種部位の痛み発熱の訴えはあったようだが、詳細不詳であった。

 9月12日(ワクチン接種1日後)同僚と夕食をとった。

 隣人がうめき声を聞き、患者の部屋に訪れると、意識消失している患者を発見した。

 隣人が119番通報した。

 9月13日00:00 頃(ワクチン接種2日後)救急隊到着時、患者は心肺停止状態であった。

 患者は救急車で搬送され、搬送中に蘇生処置が行われた。

 搬送先病院にて蘇生術が行われるも、心拍再開せずであった。

 患者の死亡が確認された。

 死亡時画像診断が実施され、軽度の心拡大がうかがわれるものの、死因を示唆する所見は、なしであった。

 報告者は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。

 他要因の可能性:解剖において致死的な病変は認めなかった。死因は、器質的異常を見出せない致死性不整脈の可能性がある。ワクチン接種との因果関係は不詳とせざるを得なかった。

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 ワクチンと突然死の因果関係は肯定できないが否定もできない。重篤な合併症を持たない若年者であり、これを有する高齢者と同じ扱いはできない。若年者の突然死について情報収集が必要と考える。

 

 

▽31歳の男性

 病歴等:なし

 10月08日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 発熱が持続した

 10月10日(ワクチン接種2日後)釣りに行った。

 10月11日(ワクチン接種3日後心肺停止で発見され、搬送された。

 検査で異常なかった

 急性心臓死の疑いで死亡診断した。

 患者は突然死を発現した。

 剖検はされなかったと報告された。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:ワクチン接種後の突然死基礎疾患なく、ワクチンの関連性は否定できない

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 基礎疾患のない31歳の男性。現状の情報では、死亡の原因は不明。時間経過からワクチンとの因果関係は、否定はできない

 

 

▽13歳の男性

 病歴等:気管支喘息(開始日不明、継続中かどうか不明)

 10月30日 16:55 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 接種後、患者は帰宅した。

 19:00頃、食事をした。

 20:30、入浴したが、浴室から出てこなかった

 21:20頃、患者の親が、心肺停止状態の患者を発見した。救急要請した。

 21:34、救急隊が到着した。

 21:40、報告病院に到着した。

 心肺蘇生を行ったが、死亡が確認された。

 剖検が実施されたが、死因は不明であった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)に分類し、ワクチンとの因果関係は評価不能とした。

 肉眼解剖所見では、他要因の可能性は見つからなかった。

 報告薬剤師の意見:ワクチンにおける死亡例ということで、救命救急センターから報告された。既往に気管支喘息はあったが、健康な小児の突然死であることから、ワクチンが有害事象に関連している可能性は高いと考えられる。

 報告医師の意見:11/02、司法解剖を実施した。肉眼的に溺没の原因は指摘されない

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 若年者のワクチン接種当日に生じた突然死であり、死因が特定できないことから、ワクチン接種との因果関係を否定することはできないと考えます。しかし、劇症型心筋炎の可能性はトロポニンI値に異常がなく否定的です。また、既往の気管支喘息の増悪があれば家人が気づくでしょうし、これも否定的です。以上より、死亡とワクチン接種の因果関係は不明(評価不能)と言わざるを得ません。

 

 

▽36歳の男性

 病歴等:なし

 10月04日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 10月05日(ワクチン接種1日後)患者は39度台の発熱倦怠感を発現した。解熱剤を服用した。

 10月06日(ワクチン接種2日後)体温は37.0度になった。その後、患者は就寝した。

 10月07日(ワクチン接種3日後)朝、家族が、患者が呼吸停止しているところを発見した。

 心肺停止状態で発見され、救急搬送された。

 心肺蘇生処置を継続したが蘇生に至らなかった

 死亡確認となった。

 剖検画像では、原因となる所見は指摘できなかった

 診察医コメント:基礎疾患なく、副反応の可能性を否定できない

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 ワクチン接種翌日の発熱や倦怠感は既知の副反応としていいと考えます。死因となった呼吸停止や心肺停止、心血管虚脱については評価するに足る情報はありません。しかし、接種後の期日が短いとはいえ、若年者が急死してることからワクチンが心筋炎(劇症型)を引き起こした可能性については否定できないと考えます

 

 

▽22歳の男性

 病歴等:なし

 6月16日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 6月17日(ワクチン接種1日後)37.5 度以上の発熱があった。

 その日、患者は学生であるため、オンラインで講義を受講した。

 6月18日(ワクチン接種2日後)患者は通常通り登校し、授業を受けた。

 6月19日(ワクチン接種3日後)朝、患者は起きてこなかったため、家族が起こしに行った。

 心肺停止状態の患者を発見した。

 救急車を呼び、患者は救急医療施設に搬送された。

 蘇生は効果がなかった

 事象の転帰は、治療を伴わず、死亡であった。

 ワクチンとの関連性を考慮し、患者の家族の同意のもと、大学病院にて剖検が実施された。

 剖検にて確認された死因は、致死性不整脈であった。

 報告医師は事象を重篤(死亡)に分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 剖検により致死性不整脈と判断された根拠となる所見が記載されておらず、死因自体の評価が困難である。

 

 

▽30歳の男性

 病歴等:予診票での留意点なし。

 10月31日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)37度台の発熱があった。

 その後も発熱が継続した。

 11月02日(ワクチン接種2日後)37度台の発熱が続いた。仕事を早退した。

 11月03日(ワクチン接種3日後)朝、起床してこないので、確認すると。

 ベッド上で死亡しているところを発見された。

 突然死した。

 救急要請がされた。

 救急隊到着時の患者の状態は、硬直があった

 患者は搬送されなかった

 死亡時画像診断結果の詳細は、死因に繋がる病変は指摘できない、であった。

 報告された死因:「突然死」、「37度台の発熱/その後も発熱が継続」

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は、関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 3月08日(ワクチン接種4ヵ月8日後)剖検を実施した。

 心筋組織の炎症所見の詳細は、左室心筋内には広範に、右室心筋内にも一部に炎症細胞の浸潤を認めた。

 報告医師のコメント:解剖検査の結果、心筋内に広範に炎症細胞の浸潤を認め、心筋炎と診断された。その他損傷、病変、中毒、アレルギーを認めなかった。特記すべき家族歴や既往歴も認めなかった。ワクチン接種後より発熱や体調不良が継続し3日目に死亡し、心筋炎以外の病変を指摘できなかったことから、ワクチン接種との因果関係を疑い報告するに至った。本報告は心筋炎の基準を満たした。

 心筋炎以外に死因となりうる傷害、病変、中毒は指摘できなかった。

 ワクチン接種と死亡との時間的近接性、症状の継続性を考えると、因果関係があると推測するのが妥当である。

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

コメント無し

 

 

▽36歳の男性

 病歴等:腺腫様甲状腺腫、甲状腺機能低下症

 8月28日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 8月29日(ワクチン接種1日後)体温37.4度であった。

 勤務し、帰宅後は体調が悪く、そうめんのみ摂取した。

 8月30日(ワクチン接種2日後)朝から倦怠感を認め、1日中自室にいた。

 8月31日(ワクチン接種3日後)自室の床上で倒れているのを、実母が発見した。

(9/01)大学医学部法医学分野にて行政解剖となった。

 解剖による死因は、急性心筋炎と確認された。

 報告医師は事象を重篤(死亡)に分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 剖検の具体的所見の記載は得られていないものの、剖検にて心筋炎と診断がされていることから心筋炎の診断自体については妥当と考えられる。その一方で、突然死で発見された症例であることから、心筋炎による死亡を示唆するような心機能低下や不整脈等を示唆する客観的所見はなく、かつ心筋炎の原因についてもウイルス性等の可能性も否定しえないことから、ワクチンとの因果関係を積極的に疑うには情報が不足している。

 

 

▽29歳の女性

 病歴等:てんかん

 7月07日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)患者は38度の発熱を発症した。

 7月13日(ワクチン接種6日後)夕食時、異変は認められなかった。

 7月14日(ワクチン接種7日後)患者は、自宅ベッド上で死亡しているのを発見された。

 患者は、心臓性突然死の疑いを発現した。

 剖検が実施された。

 剖検では、心筋炎の所見は認められなかった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は、報告されなかった。

 報告医師コメント:心臓性突然死と考えられるが、確定はできなかったワクチンの影響も否定できない

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

コメント無し

 

 

▽39歳の男性

 病歴等:予診票での留意点なし。

 9月25日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(接種後)38.1度の発熱を発現した。

 患者は9/28までは生存が確認された。

 9月28日(ワクチン接種3日後死亡推定日。患者は41.5度の発熱を発現したと推定。

 9月29日(ワクチン接種4日後)警察は、患者の安否確認依頼を知人より受け、救急隊が出動した。

 救急隊が臨場したところ、仰臥位で死亡していた

 安否確認により、死亡が発見された際、41.5度の体温計記録があった。

 外傷はなかった。

 報告者は死亡推定日を、9/28(ワクチン接種3日後)とした。

 解剖の結果、致命的外傷や死亡に関連しうる疾病の所見は認めなかった

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は致死性不整脈の疑いであった。

 報告医師コメント:死因は不祥であった。剖検により確定診断が得られず、若年者急死の原因としての致死性不整脈の可能性が残った。この場合、ワクチン接種後の発熱が致死性不整脈の発現に関連した可能性は否定できない

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

コメント無し

 

 

▽88歳の女性

 病歴等:アレルギー性鼻炎

 5月27日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 5月28日(ワクチン接種1日後喀血があった。(かっけつ。咳と共に血液が吐き出されること。)

 5月30日(ワクチン接種3日後)喀血があった。

 5月31日(ワクチン接種4日後)喀血があった。

 6月01日(ワクチン接種5日後)病院の診療予約が行われた。

 6月02日(ワクチン接種6日後)喀血があった。死亡した。(喀血による死亡。)

 患者の長女が心肺停止で死亡している状態の患者を発見した。患者はトイレで座った状態であった。洗面台床などに血液があった。患者の鼻、口、手大量の血液(一部凝固)があった。洗面台では、血液が大きな塊のスライム状になっていた。

 ワクチン接種前までに血を吐いたことはなく、一般の大人の食事量を摂取することができた。会話も問題なく日常生活を送っていた。

 しかし、ワクチン接種後、状態が急変し、死亡した。

 本症例では、基礎疾患のない患者が、ワクチン接種後から新たに喀血を発症し、最終的には大量喀血で突然死した。突然死の経過および死亡時の状況から、本症例の死因は、肺血栓塞栓症疑い、もしくは大動脈瘤破裂疑いと考える。

 基礎疾患のない患者が短期間の内に大量喀血で死亡する事は、極めて稀である。そして、死因と考える症状に類似するワクチン副反応の報告血栓塞栓症動脈硬化症)が既にある

 ワクチン接種後から喀血が生じ、その大量喀血により死亡したという短期間で連続する時系列から、ワクチン接種と症状、死亡の因果関係は直結しており、関連ありと考える。また、既往歴がないこと等から他要因はないと考える。また、ワクチン接種に関連があることを否定しうる所見も無い

 報告医師は事象を重篤に分類し、ワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性がなかった。

 報告医師の意見:本症例の死因は肺血栓塞栓症疑い、もしくは大動脈瘤破裂疑いと考える。ワクチンと症状、死亡の因果関係は直結しており、関連あり、他要因はないと考える。

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 アレルギー性鼻炎で内服中であった88歳女性。ワクチンの初回接種翌日、3日後及び4日後に喀血があり、診療予約予定であった5日後の早朝に大量喀血で心肺停止状態で発見された症例。大量喀血の原因として大動脈瘤破裂など潜在的に基礎疾患にあった可能性が交絡する因子として存在し得るが、評価するに十分な情報があるとは言えないと考える。

 

 

▽38歳の男性

 病歴等:なし

 9月28日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 9月29日(ワクチン接種1日後頭痛発熱が発現。市販の解熱鎮痛剤を内服した。

 21:00頃、2分間の意識消失発作があった。

 23:00、再び意識消失。救急要請された。心肺停止であった。心室細動がみられた。

 直流除細動、アドレナリン投与などが行われたが、蘇生に反応なかった

 9月30日 01:56 事象の転帰は、死亡であった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、ワクチンとの関連があると評価した。他要因の可能性を、無症候性の心疾患の可能性とした。剖検が行われたか否かは報告されなかった。

 報告者意見:これまでまったく既往のない38歳男性であり、ワクチン接種後の発熱と同時不整脈の発生があることから、関連が疑われる。ただし、心窩部痛の訴えは以前にあったとのことで、なんらかの心疾患が背景にあることも可能性は否定できない。

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 既往のない若年男性の突然死症例ではあるものの、もともと心室細動・心肺停止の原因となるような基礎疾患は有さなかったことを示唆する情報(剖検の情報等)が不足している。

 

 

▽37歳の男性

 病歴等:なし

 10月22日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)患者は38度の発熱を発症した。

 10月25日(ワクチン接種3日後死亡した

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

<報告医による評価など>

 基礎疾患等:予診票での留意点はなし。

 死因等:心臓性急死急性心機能不全)。また、発熱等が本屍の循環動態に何らかの影響を与え、心臓発作の誘因となった可能性までは否定しきれない

 死因等の判断に至った検査:解剖(諸臓器に明らかな病変、損傷を認めず、諸検査値も正常範囲内であり、解剖所見からは証明することのできない心臓性急死(急性心機能不全)と判断)

因果関係:評価不能(接種医療機関) 評価不能(解剖医療機関)

<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 剖検によっても死因は明らかにならず、ワクチン接種と死亡の因果関係も評価不能である。ただし、同様の症例の集積には注視する必要がある。

 

 

▽55歳の女性

 病歴等:報告なし

 11月20日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。

(ワクチン接種日腹痛嘔吐倦怠感を発現した。

 11月21日(ワクチン接種1日後)自宅で療養した。

 11月22日(ワクチン接種2日後心肺停止で発見された。

 死亡が確認された。

(12/01)剖検が行われた。

 心筋組織の炎症所見あり。

 心筋に広くリンパ球マクロファージ浸潤を認めた。

 剖検により「心筋炎」が認められた

 報告された死因:「心筋炎」、「突然死」、「心肺停止」。

 報告医師は事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告医師の意見:患者は心筋炎で急死したと考えられる。

▽専門家コメント(令和6年1月26日時点)

 剖検上は心筋炎で矛盾しない

 

 

▽19歳の男性

 病歴等:なし

(9/04および9/25)ワクチン(モデルナ)を接種した。

 7月29日 男性患者はワクチン(ファイザー)3回目接種を受けた。

 接種部の痛み、37.4度の発熱脇腹の痛み倦怠感などがあった。

 8月01日(ワクチン接種3日後)ベッド上で死亡しているのを発見された。

 突然死が発現した。

 8/02行政解剖の結果、心筋炎を伴う急性循環不全での死亡であった。

 心筋組織の炎症所見があった。

 報告者は事象を重篤(死亡)、ワクチンに関連ありと分類した。他要因の可能性はなかった。

 報告者の意見:病歴のない、若い患者が接種後3日目に急死した。ワクチンとの関連ありと考えた

 報告書上の記載(死因等):心筋炎

▽専門家コメント(令和4年12月16日時点)

 剖検による心筋の炎症所見から、心筋炎の診断は確定されている。ワクチンとの因果関係については、心筋炎は市中感染症などを契機として自然発生することが知られている疾患であるため、ワクチンによる心筋炎なのか、ワクチンとは関係の無い自然発生した心筋炎なのかを判別することは困難である。以上から、ワクチンとの因果関係を有と判断することはできないと考えた。

▽専門家コメント(令和6年1月26日時点)

 肺と顎下腺よりパルボウイルスB19が検出されたが、心筋の情報は不明。剖検報告に心筋繊維の萎縮とあるが、萎縮が数日で発生するかは疑問。ただし、別の事象をこう表現している可能性もある。

 

 

▽70歳の女性

 病歴等:皮フ筋炎、間質性肺炎(進行中かどうか不明)

 患者はこれまで、ファイザーのワクチンを接種して、毎回発熱を発症した。

 7月06日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。

 7月07日(ワクチン接種1日後)38度の発熱があり、会社を休んだ。

 7月08日(ワクチン接種2日後)37度の発熱があった。

 仕事に行って、いつも通り帰宅した。その後、患者は娘に電話したが、体調不良の訴えはなかった。

 7月09日(ワクチン接種3日後)患者は突然死を発症した。

 患者は無断欠勤となり、発見に至った。

 7月10日(ワクチン接種4日後)行政解剖の結果、心筋炎と診断された。

 報告された死因は剖検により:「心筋炎」、「冠動脈狭窄

 報告医師は、事象を死亡と分類し、事象とワクチンとの因果関係は、関連ありと評価した。他の要因の可能性は、皮フ筋炎と間質性肺炎病歴であった。

 報告医師コメント:患者は、ワクチン接種後3日で死亡した。ワクチン接種が関連した死亡(心筋炎)と診断された。本報告は、心筋炎の基準を満たす。

▽専門家コメント(令和6年1月26日時点)

コメント無し

 

 

▽14歳の女性

 病歴等:起立性調節障害

 8月10日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 起立性調節障害の既往歴はあるものの、患者は元々健康で、中学校の運動部で活躍していた。

 8月11日(ワクチン接種1日後)患者は、摂氏37.9度の発熱があったが、同日夕方には回復した。

 患者の姉妹は、患者は呼吸困難のため一時的に目を覚まし、姉妹と話をしてすぐに寝たと報告した。

 8月12日(ワクチン接種2日後)11:45頃、患者の母が仕事先から昼休憩のため自宅に帰り、子供の様子を確認するため2階の子供部屋へ行くと、マットレス上に仰臥位で呼吸をしていない患者を発見、すぐに救急車を呼んだ。

 救急隊が患者宅に到着したとき、患者は心肺停止状態であり、二次救命処置を行う試みは失敗した。患者は、3回目ワクチン接種の45時間後に死亡した。

 剖検は、突然死の原因を評価するため翌日に実施された。

 死因はワクチン関連の心筋心膜炎との診断に至り、これが重度の不整脈と心不全を引き起こした。

▽専門家コメント(令和5年10月27日時点)

 本症例では、アレルギー、薬物曝露、先行する感染症が否定されており、接種後、短期間のうちに心臓を含む多臓器に炎症が生じている。患者の基礎情報や接種から症状の発現時期等を総合的に踏まえると、ワクチン接種により心筋心膜炎が生じたと考えて矛盾しない。本症例は、心臓における炎症所見は心房領域が中心と報告され、論文においては、心房由来の不整脈が死亡の原因として想定されたと報告されているが、心筋炎では致死的経過をたどることもあり、心室性の致死性不整脈が生じた可能性も否定できない。本症例が基礎疾患がなく、健康な若年者であることも踏まえると、心筋炎から不整脈を生じ、死亡に至ったと考えたとしても得られている情報と矛盾しない。なお、心臓以外の複数の臓器における炎症が死因に寄与している可能性については、他臓器における炎症所見の詳細が得られておらず、影響の程度は不明である。

 

 

▽89歳の女性

 病歴等:慢性心不全のため2021/04まで入院、4/13から在宅療養中、不十分な経口摂取のため非経口完全栄養を継続中など。終日臥床状態。ADL(日常生活動作)レベルは全介助であった。

 5月19日 報告医師が患者宅を訪問した。

(10:15)女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 報告医師は11:00頃まで患者を観察し、病院に戻った。

(ワクチン接種1時間後呼吸状態の何らかの異常が発現した。

(11:19)報告医師は患者の家族から、呼吸状態の何らかの異常について報告を受けたため、患者を緊急に往診した。

(11:25)往診時、心肺停止状態であった。

 その後、気管挿管、心肺蘇生、アドレナリン静脈内投与および静注輸液を行った。

(11:52)患者を近隣の救急医療施設に搬送した。

 医療機関に搬送中、患者は心静止状態であり、蘇生を継続して実施した。

 しかし、心拍数の再開なく患者は死亡した。

(詳細な時間の報告なし)患者は死亡した。

 報告医師は本事象を重篤(致死的転帰)と評価し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。

 報告医師コメント:ワクチン接種後、医師は患者宅に留まり、約45分間にわたり患者を観察した。報告医師が患者宅を出る際には、患者は手を振り医師に挨拶をした。患者宅を出てから電話を受けるまでの間に、呼吸状態が急変した。医師は患者を緊急で往診し救急隊員と共に蘇生を行ったが、患者は心静止の状態にあり、アドレナリンに反応しなかった。

(2021/06/02)追加報告:剖検が実施された。

 咽頭に浮腫が存在し気道を閉塞していた。急死の死体所見として、心臓及び肺に溢血点が存在した。

 血栓症、脳内出血、心筋梗塞及び肺炎は、認めなかった。また、消化器系/泌尿器系に死因と成り得る病変は認められなかった。

 患者はアナフィラキシーショックの疑い、呼吸異常、心肺停止、心静止及び無呼吸、咽頭に浮腫が存在し気道を閉塞、心臓及び肺に溢血点が存在により死亡した。

 解剖医コメント:現時点では、アナフィラキシーショックの疑いが死因と考えるが、検査中の諸検査は継続して行われ、最終的な死因は後日、提供される。

 解剖医は、事象をワクチンに関連があると評価した。他要因の可能性は、慢性心不全及び糖尿病関連の病態も臨床病態の変化に関与していると評価した。

 患者の家族から得た死体検案書(解剖所見)のコピーによると、直後の死因は「アナフィラキシーショックの疑い」であった。

 報告医師は、心肺停止および心静止はワクチンとの関連が可能性大であると評価した。

 報告医師コメント:死因を判断するために死体検案書(解剖所見)のコピーが用いられた。想定される死因はアナフィラキシーショックであった。ワクチン接種と死亡の因果関係について、ワクチン以外の要因はないように思われた。

▽専門家コメント(令和6年1月26日時点)

コメント無し

 

 

▽11歳の男性

 病歴等:アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎(継続中かどうかは不明)

 12月13日 患者は通常通り学校へ行った。

 15:45頃、男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日

 17:30頃から、最後の食事をとった。

 18:30、最後に目撃された。

 18:40頃、入浴していた。患者の祖父は、浴室からの物音を聞いた

 19:20頃、祖父は患者が浴室から出て来ないことに気付き、浴槽内に仰臥位で沈んでいたのを患者の母親が発見し、引き上げた。

 19:23、救急隊員が緊急通報を受けた。

 19:31、呼吸はなかった脈はなかった。心電図は心静止であった。光反射は陰性であった。右瞳孔は 6mm、左瞳孔は5mmであった。

 19:57、病院に到着した。

 到着時、泡沫状の痰が湧き上がってくる状況であった。

 21:07死亡確認となった。

 報告者は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性は不明であった。

 12/16、剖検が実施された。

 18:40 が推定発現時刻であった。

 報告者は、事象を死亡、詳細は現時点では不明と報告した。

 報告者コメント:患者は、浴槽内に溺水の状態で発見された。現時点では、解剖で肉眼的に急死の所見を認め、溺水として矛盾はない。しかし、その他の原因による急死の可能性は否定できない。今後、血液検査や病理組織学的検査を追加し、アナフィラキシーや内因性疾患等による急死の可能性を鑑別する必要があると考えている。

 4/28の追加情報:1)浴槽内に溺水の状態で発見された。2)解剖で急死の所見を認め、溺水として矛盾はしない。3)病理組織学的検索で死因になり得る病変を認めなかった。4)血液検査結果および病理組織学的検索でアナフィラキシーは否定的と考えられた。5)薬毒物検査は陰性であった。以上より、本屍の死因は「溺水(推定)」と判断する。なお、剖検結果からは、ワクチン接種との因果関係は不明である。

▽専門家コメント(令和6年1月26日時点)

 病理組織学的検索の結果、溺水、急死に矛盾せず、アナフィラキシー、てんかん、心筋炎などは否定的で、内因性疾患による死因を推定できる所見は得られませんでした。一方で、ワクチン接種との関連を直接示唆する所見も認めず、接種との因果関係は不明です。

 

 

 以上です。

 

 

<備考>

〇ワクチン分科会副反応検討部会資料

 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) 

 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注)