(2021.08.27)
「デルタ株が占める割合が、全国的に9割以上になったとの推計が示された。」と報道されていました。
この内容は、つぎの報告に基づくものです。
〇第48回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年8月18日、厚生労働省)報告(資料1) より要約抜粋
<変異株に関する分析>
デルタ株は、直近では各地で9割を超える状況と推計されており、一部の地域を除き、アルファ株からほぼ置き換わったと考えられる。
⇒ここから、「各地で9割を超える状況と推計され」ているデルタ株について、データを検証します。
⇒以下に、イングランド公衆衛生局(PHE)のレポート(7月23日、8月20日)から数値を拾い、計算などしてまとめたうえでの内容を掲載しています。
⇒「デルタ株」症例について、「ワクチン未接種者」、「2回接種済者」の比較をしています。
⇒まずは(7月23日)のレポートより
〇イギリスにおける「デルタ株」症例の予防接種状況による死亡事例件数(7月23日)
(2021年2月1日~2021年7月19日)
【ワクチン未接種者】
50歳未満 症例119063件 死亡事例34件「0.03%」
50歳以上 症例2337件 死亡事例131件「5.61%」
全体 症例121402件 死亡事例165件「0.14%」
【2回接種済者】
50歳未満 症例15346件 死亡事例4件「0.03%」
50歳以上 症例13427件 死亡事例220件「1.64%」
全体 症例28773件 死亡事例224件「0.78%」
⇒つぎは(8月20日)のレポートより
〇イギリスにおける「デルタ株」症例の予防接種状況による死亡事例件数(8月20日)
(2021年2月1日~2021年8月15日)
【ワクチン未接種者】
50歳未満 症例178,240件 死亡事例72件「0.04%」
50歳以上 症例4,891件 死亡事例318件「6.50%」
全体 症例183,133件 死亡事例390件「0.21%」
【2回接種済者】
50歳未満 症例40,544件 死亡事例27件「0.07%」
50歳以上 症例32,828件 死亡事例652件「1.99%」
全体 症例73,372件 死亡事例679件「0.93%」
⇒上記データによれば、つぎのとおり、50歳未満の「ワクチン未接種者」、「2回接種済者」を比較すると、死亡に至る確率はほぼ同率であり、ワクチン接種による影響を受けていません。
【7月23日レポート】
「ワクチン未接種者0.03%」≒「2回接種済者0.03%」
【8月20日レポート】
「ワクチン未接種者0.04%」<「2回接種済者0.07%」
⇒また、50歳未満「ワクチン未接種者」と比較すると、50歳以上「2回接種済者」の方が、死亡に至る確率は格段に高いものとなっており、結局のところ、ワクチン接種に関係なく、死亡に至る確率は「50歳未満」<<<「50歳以上」となっています。
【7月23日レポート】
50歳未満「ワクチン未接種者0.03%」<<<50歳以上「2回接種済者1.64%」
【8月20日レポート】
50歳未満「ワクチン未接種者0.04%」<<<50歳以上「2回接種済者1.99%」
⇒接種開始当初は、ワクチンに関わる報道において、実証されている「発症者を減少させる効果」のほかにも、実証されていない「感染自体の予防効果」、「陽性者を減少させる効果」、「集団免疫の獲得」などが報道で言及され、期待される効果として謳われていました。
しかし、ウイルス変異、接種先進国の事例もあり、現在では、「重症者を減少させる効果」があるとの報道が主流であると感じています。しばらく時間が経過しただけで、ワクチンの効果として報道され、謳われるものは、ずいぶんと変容、縮小されています。
そして今後もウイルスの変異が絶え間なく続くであろう状況において、現在報道され、謳われている「重症者を減少させる効果」は、接種回数を重ね続けさえすれば、今後も持続すると、必ずしも言えるものなのでしょうか。
⇒また、最近は妊婦への接種の勧奨を意図した情報提供が多くなっていると感じています。
妊婦については、海外の実績に基づき、「明らかな」催奇形性(胎児に奇形など形態的、機能的に影響が生じる危険性)はないと説明されています。
しかし思い返せば、接種が始まるまでにおいて、国から「因果関係は認められないであろうが、接種後の死亡事例が多数発生する可能性はある」との説明はあったでしょうか。実際には、接種後の死亡事例は1093件(08.20日時点)に増加しています。そして、「死亡との因果関係が否定できない」とされた事例はゼロです。
さらに国は、医療提供体制の問題のために、明らかに「接種の利益<リスク」である10代にも「接種を勧奨」しています。
これらの経緯、状況を鑑みたうえで。
今後「接種後、胎児に奇形など形態的、機能的に影響が生じる事例が多数発生することはない」と、果たして言い切れるものなのでしょうか。
<備考>
⇒なお、妊婦は接種対象者のうち唯一「努力義務」が適用されていませんが、その事実及び理由についての情報提供は十分なものと言えない状況であり、それは、その情報提供が「接種の勧奨」に繋がるものではないからではないかと感じています。
また、接種後の死亡事例件数の公表についても、当初は大きく報道されていましたが、件数が増加してきた時期以降、各報道機関が足並みを揃えたかのように、一律に公表を控えるように変化したことも、同様の理由からではないかと感じています。
〇50歳未満のCases with an emergency care visit(ただし、検体日がemergency care visitと同日のケース、つまり新型コロナとは無関係の事由のためにemergency care visitに至った可能性のあるケースも含む)については
(7月23日)のレポート(2021年2月1日~2021年7月19日)
【ワクチン未接種者】症例119063件 事例5903件「4.96%」
【2回接種済者】 症例15346件 事例531件「3.46%」
⇒つまり、2回接種済者は、96.5%でCases with an emergency care visitに至らないが、ワクチン未接種者でも、95.0%で至らない。
(8月20日)のレポート(2021年2月1日~2021年8月15日)
【ワクチン未接種者】症例178240件 事例10038件「5.63%」
【2回接種済者】 症例40554件 事例1447件「3.57%」
⇒つまり、2回接種済者は、96.4%でCases with an emergency care visitに至らないが、ワクチン未接種者でも、94.4%で至らない。
⇒デルタ株に限ったデータではないのですが、日本におけるデータとして、参考までに。
〇2021年6月1日~6月30日までのHER-SYSデータ(厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」)
50歳未満
【未接種者】 陽性34505人 死亡10人「0.03%」
【2回接種済者】 陽性95人 死亡0人「0%」
(2回接種済者の対象者が過少であり、あくまで参考としてのデータです。)
〇接種が進んでいる国との比較
◇日本(総人口の43%が2回接種済)、総人口約125360000
新規陽性者 21、610人
死者 42人
◇イギリス(総人口の63%が2回接種済)、総人口約67530000
新規陽性者 30619人(日本の総人口に換算すると、56、840人)
死者 174人(日本の総人口に換算すると、323人)
◇イスラエル(総人口の60%が2回接種済)、総人口約8519000
新規陽性者 12113人(日本の総人口に換算すると、178、247人)
死者 24人(日本の総人口に換算すると、353人)
(新規陽性者、死者数については、JHU CSSE COVID-19 Data8月24日時点)
(総人口は、日本は総務省統計局(8月1日現在概算値)、イギリス、イスラエルはWHO2021年版世界保健統計より)