(2021.07.25)
ワクチン接種後の事象が「障害につながるおそれ」(後遺症、永続的な障害など)と分類された事例のうち、11例を要約して掲載します。
79歳の女性
病歴等:不明
6月11日 15:00 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
18:00 口唇周囲のしびれ、目が垂れてくる、口から水がもれる。
6月14日 脳神経外科クリニックを受診。右末梢性顔面神経麻痺。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能と評価した。他要因(他の疾患等)の可能性はベル麻痺であった。
51歳の女性
病歴等:なし
5月13日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
5月14日 39.5度の発熱があった。
5月15日 38.6度であった。
5月16日 37度代後半であった。
5月17日 解熱した。口唇のしびれが出現した。
5月20日 口唇の麻痺が出現。
5月22日 顔面神経麻痺により、脳神経外科を受診。
5月30日 耳鼻科クリニックを受診。
6月02日 総合病院耳鼻科を受診。 顔面神経麻痺の原因は特定できず、ベル麻痺の診断となった。入院した。
6月09日 退院。
6月11日 顔面神経麻痺は軽減したが、残存した状態。
6月21日 顔面神経麻痺は後遺症ありであった。
報告者は事象を重篤に分類し、ワクチンとの因果関係は評価不能とした。他の疾患等、他要因の可能性は特発性と報告されている。
報告医師のコメント:高熱が複数日生じたのちの発症で、消耗して惹起された可能性がある。右ベル麻痺、顔面神経麻痺、口唇の麻痺、口唇のしびれは後遺症ありであった。
45歳の女性
病歴等:蕁麻疹
6月02日 09:29 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
12:30 頭痛が出現した。末梢神経障害を発現した。
夜間、右下顎に痛み、顔面の痺れ、全身に発疹が出現した。
6月08日 右上肢に痺れが出現した。
6月09日 脳神経系外科を紹介した。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンを関連ありと評価した。他要因(他の疾患等)の可能性として、ウイルス性疾患があった 。
22歳の女性
病歴等:なし
4月30日 13:00 女性患者はワクチン初回接種を受けた。
13:40頃 左上肢の脱力感と嘔気が発現。左下肢の動作も緩慢となった。救急車で搬送された。
5月14日 左上肢の神経障害は継続していた。左上下肢の麻痺であった。
重篤性区分「障害につながるおそれ」が提供された。事象とワクチンとの因果関係は提供されなかった。他疾患など他要因の可能性はなし、とされた。
未回復であった。
報告者のコメント:左上肢の麻痺症状は継続しており、病院の神経内科に紹介となった。身体表現性障害の診断で加療中である。
31歳の女性
病歴等:なし
4月15日 15:00 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
19:00 末梢神経障害を発症した。左上肢のしびれ(特に指先)が出現した。
4月16日 38度の発熱があった。
4月17日 右手のしびれが出現した。
4月19日 右手のしびれは治まった。左上肢のしびれが続いた。
4月20日 内科受診したが、その後も症状が続いた。
5月08日 神経内科紹介された。ワクチン接種による左手首以遠の筋力低下、感覚障害とのこと。
6月14日 未回復であった。
報告薬剤師は事象を障害につながるおそれと分類し、事象とワクチンの因果関係を関連ありと評価した。
59歳の女性
病歴等:なし
5月12日 10:30 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11:40 突然嘔吐3回、冷汗、頭痛、左上肢のしびれが出現した。
11:55 両上肢不随意運動が発現。救急搬送。アナフィラキシーを発現。
5月21日 未回復であった。
報告医師は、本事象を重篤 (医学的に重要) と分類し、事象ワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。
報告医師のコメント:搬送先の病院にて処置後、両上肢筋力低下、異常知覚が続いており、専門病院にてフォローアップを受けている。
45歳の女性
病歴等:緑内障と花粉症
4月28日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
4月29日 接種部位に皮下出血が出現し、左前腕より左母指にかけてしびれが出現。
橈骨神経障害の疑い。上肢のしびれを発症した。
5月18日 未回復であった。
報告医師は、事象を障害につながるおそれと分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他疾患等、他要因の可能性はなかった。
35歳の女性
病歴等:報告なし
4月27日 10:45 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
13:00 左手第3~第5指のしびれを自覚。末梢神経障害。
18:00頃 四肢末梢からのしびれの広がりを自覚。腕と足全体がしびれる状態。
翌日には顔のしびれも出現。以降は、緩徐に軽減した。
現在は、多関節痛と四肢末梢のしびれが持続している。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。その他疾患等、他に考えられる事象の要因はなかった。
33歳の男性
病歴等:なし
4月26日 15:00 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
20:00 左手麻痺、誘因なく左手筋力低下、運動障害、感覚障害が出現した。
4月28日 整形外科を受診し、左尺骨神経麻痺と診断された。
5月14日 未回復であった。
6月18日 麻痺は、残存運動は改善傾向であった。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類して、事象とワクチンとの因果関係をありと評価した。他要因(他の疾患等)の可能性:あり(左肘部管症候群)。
報告者のコメント:注射部位に関係のない末梢神経障害であった。注射当日、約5時間後の発症であり、ワクチンと関係ありとした。
56歳の男性
病歴等:なし
6月02日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
6月04日 左下垂手、末梢神経障害、左前腕が全体的に腫脹を発現した 。
未回復であった。
報告者は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、ワクチンとの因果関係を関連ありとした。他要因(他の疾患等)の可能性は、何らかの左上腕の圧迫の可能性であった。
報告者コメント:事象をワクチンの副作用と言い切ることは困難だが、完全に否定もできない。
44歳の女性
病歴等:脂質異常症
4月01日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
日時不明 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
5月06日 左眼の視力低下と網膜中心静脈閉塞症を認めた。
5月31日 未回復であると報告された。
報告者は本事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、本事象とワクチンとの因果関係は評価不能と評価した。他要因(他の疾患等)の可能性には脂質異常症があった。
報告者意見:網膜中心静脈閉塞症は動脈硬化で発症する場合が多いが、血栓に原因がある場合があり、本症例は脂質異常症が背景に存在する。若年での発症は比較的まれであり、ワクチン接種との因果関係が否定できない。
以上です。
なお、死亡事例については、追って掲載する予定です。
(参考資料)
厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)
新型コロナワクチンに係る医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に基づく 製造販売業者からの副反応疑い報告状況について (コミナティ筋注 基礎疾患等及び症例経過) (令和3年6月 28 日から令和3年7月 11 日報告分まで)