シナリオ D+

作画演出 S

音楽 A

キャラクター B+


総合評価 B+


「キャラクターの魅力や作画の良さを脚本や設定の粗さが足を引っ張る噛み合いの悪い作品」


〇良かった点

・作画の質は非常に高く、メインになるアクションシーンを描いた所は緊迫感と格好良さを感じられて盛り上がった。

・キャラクターデザインに関しては文句なしの出来栄えで、衣装やビジュアルの良さを感じられる場面が多々ある。


△気になった点

・主人公である錦木千束、井ノ上たきなのキャラは良く出来ていたのだが、主人公含めてキャラの行動に無能な所が出てくるような場面が多々あり、どうにも好きになりきれなかった。

・主人公2人以外のリコリスのデザインが露骨に可愛くなく描かれているのが地味に気になった。


×ダメだった点

・ツッコミどころや矛盾点が作中内に多く存在しており(千束が銃弾を全て回避する設定、たきなのガバガバ射撃、敵役である真島の聴覚など)、後半になるにつれ設定の破綻や描写の杜撰さがジワジワと滲み出てきているような感じがした。

・シナリオとしては見所が少なく、ギャグシーンとシリアスのバランスが微妙でやりたいシーンを優先させる影響か、つまらないと言うよりは作品についていけなかった。


まとめ 主人公二人の可愛さ目的でなら間違いなく良作品であるが、脚本と設定の粗さについてはどうにも擁護しがたいと感じられる残念なアニメ。