人どうしの能力の違いはどれくらいか | 知識を武器に不況を乗り切る仕事術

人どうしの能力の違いはどれくらいか

ヒトとチンパンジーの遺伝子の差はほんの数パーセントだと言われています。

ほんの数パーセントの違いと聞くと、ほとんど同じなんじゃないかと思ってしまいますが、実際には見た目がぜんぜん違いますね。

もちろん遺伝子に含まれるアミノ酸の量は膨大ですから、数パーセントであっても数にしたら何万も何十万も違いがあるのかもしれません。

だからこんなに姿形が違ってくるのでしょう。


では人間同士で遺伝子の違いを見た場合どうでしょうか。

血液型とか顔の形とか、人種による肌や髪の毛の色の違いはありますが、体の基本的構造は遺伝子レベルでは完全に一致します。

遺伝子情報の差なんているのは、ほとんどないに等しい、誤差の範囲と言ってもいいくらいでしょう。


ですから外見上の違いを除けば、個人の差と言うのは経験の差、思考の深さの差が大きいのです。


今までにどのような経験をしてきたのか、その経験からどのようなことを得たのか、物事をどこまで深く考えてきたのか。

育ってきた家庭環境やどんな学校に通っていたかもその人の経験に含まれます。


で、そういったことの積み重ねの量と方向の違いが個性の違いとなって現れるのです。

謙遜の意味で自分自身のことを「私は頭が悪いから」とおっしゃる方が大勢おられますが、そんなことはありません。

遺伝子レベルで見た場合、人どうしの能力の差はほとんどないに等しいのです。