知識の一般化、抽象化 | 知識を武器に不況を乗り切る仕事術

知識の一般化、抽象化

「水は100度で沸騰する」


という言葉を聞いたとき、


「水」
「100度」
「沸騰」

という言葉を他のものに置き換えることができると、物事の理解が進みます。




置き換えができないと、極端な話、アルコールも酸素も鉄も何でも100度で沸騰する、と思い込んでしまいかねません。



置き換え、つまり一般化ができない小さな子供なんかはこういったことが起こることがありますよね。


学校で習った一例に過ぎない物事が、世の中すべてに当てはまると考えてしまう状態です。




置き換えができると、酸素はもっと低い温度で沸騰する(-183℃)とか、鉄は非常に高温で沸騰する(2,750度)とかが分かり、温度が変わることで物質には個体、液体、気体の三態があるということを理解することができます。



このように「水は100度で沸騰する」という言葉を聞いても、すべてのものが100度で沸騰するわけではなく、物質によって沸騰する温度は違うのだ、と気づく能力が一般化能力、抽象化能力です。




この能力を鍛えると、目の前にあるものだけにとらわれない、高い理解力が見につきます。


ある仕事を通して身についた知識や能力を、他の仕事にも応用することができる、ということです。


(水は一定の条件下では100度で沸騰しますが、もっと低い温度や高い温度で沸騰することも、日常では起こります)