忘れられなくて
忘れたくなくて
忘れられたくなくて
初めての本気の恋
愛の果実が青いうちに
ボトン
落ちて土に還って行った。
その彼の名前を何処かに彫り込むように空けたピアスの穴。
膿んだ心の様に腫り
体液が滲んだ。
心の何かを埋めるように
無理やりピアスをはめ込み薬を擦り付ける。
これで治る
これでいい
ホントに?
囁く声を音楽で消し、
啜る鼻を笑いで消す。
さよなら、さよなら…
そんな事もあったな。
男友達の不味そうな笑み。
武勇伝は懐に隠した短刀。
ヒッヒッヒ
毒リンゴはいかがかな?
彼の手に毒リンゴを一つ。
そんな話しをしてみては
彼のピアスの穴を今では時々えぐっている。
