こんにちは。


連日のように伊坂幸太郎さんの作品を読み続けています。


今回は、『フーガとユーガ』を読み終えました。


下矢印



誕生日の1日だけ、双子の兄弟が入れ替わる。

そんな奇想天外な設定に惹かれて読み進めていくうちに

気づけば胸の奥がじわりとあたたかくなっていました。

実際、私が中学時代に出会った双子の同級生を思い浮かべてもいました。


登場するフーガとユーガは

暴力的な父と家族に無関心な母のもとで育ち

いわゆる「普通の家庭」を知らずに生きてきた兄弟。


彼らにとっての“日常”は

私が知っているそれとはまるで違っていました。


そして物語に登場する彼らの恋人や友人たちもまた

明るくはない過去を静かに背負って生きている。

それでも皆、誰かのことを思いながら

そっと手を差し伸べたり、心を通わせたりしているのです。


読み終えたとき、ふと思いました。


僕には暴力的ではない父と家族に関心がる母がいて

なにより、妻がいて、子どもたちがいて

「おはよう」「ありがとう」と

声をかけられる日々がある。


それはきっと、当たり前じゃない。

どれほどありがたいことなのかと

この作品が教えてくれたような気がしました。


だからこそ、伝えたいなと思います。


父へも、母へも

妻にも、子どもたちにも。


笑顔で「ありがとう」と。


陳腐かもしれないけれど

そんなシンプルな感謝を思い出させてくれたこの本に


心からありがとう。


とても心温まるかつ、スリリングさもある作品です。


ぜひ、機会があれば読んでみてください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。