おはようございます。
先日、竹中晃二さんの著書
『ヤング中高年 人生100年時代のメンタルヘルス』を読みました。
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出版は2022年。
コロナ禍の後半、ようやく少しだけ外出ができるようになってきた頃でしょうか。
そんな時期に書かれたからこそ
社会全体が不安とストレスに覆われていた背景がしっかりと反映されており
「中高年の心のケア」に対する視点が印象的でした。
「ヤング中高年」って?
まずタイトルに少し驚かされました。「ヤング中高年」——
著者の定義では、主に50〜60代の人々を指しているそうです。
とはいえ、読んでいて強く感じたのは
アラフォーの私たちにも十分当てはまる内容だということ。
というのも…
- 仕事でも家庭でも“まだまだ頑張らなきゃ”というプレッシャー
- 体力や気力の微妙な変化への戸惑い
- 人とのつながりが減っていく寂しさと不安
そんな感情や経験って
実は40代前後からじわじわと感じはじめるもの。
だからこそ、本書に書かれている知見やヒントは「未来の備え」ではなく、「いまここ」の実感に近かったのです。
印象に残った2つの実践法
中でも特に心に残ったのは、「ABC活動」と「イフゼンプラン」という2つの実践的なメンタルヘルス・プロモーションの考え方でした。
◆ ABC活動
これは
- A:行動(Activity)
- B:つながり(Belonging)
- C:挑戦(Challenge)
の頭文字をとったもの。
心の健康を維持するために日常の中でできる小さな行動を促してくれます。
たとえば——
- A=軽いジョギングや散歩
- B=友人や同僚とのたわいない会話
- C=やってみたかった習い事や学び直し
私は最近、神社巡りジョギングでAとCは自然と満たしているかも?と思いました。
B=つながりについては…個人的には意識して大切にしていきたいところですね。
◆ イフゼンプラン(If-Then Plan)
もうひとつのヒントが「イフゼンプラン」。
「もし○○になったら、△△する」とあらかじめ決めておくことで、ストレスフルな場面でも自分を守れるという考え方です。
たとえば
- もし会議で緊張したら、深呼吸してから話し始める
- もし夜に不安が強まったら、お気に入りの音楽をかけて寝る準備をする
こういう“自分だけの対応マニュアル”をいくつか持っておくことで、心のゆらぎが軽くなることもありますよね。
心の健康は“いつか”じゃなく、“いま”の話
中高年といわれる世代は
何かと「まだ大丈夫」「とにかく頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせがち。
でも本書を通して感じたのは
頑張らない工夫を持つことも、立派な自己管理
だということです。
心が疲れてしまう前に。
日常の中に小さな“ゆとり”を持っておく。
それが、この長い人生をしなやかに歩むための備えになるのかもしれません。
ABC活動で生活にリズムを
イフゼンプランで心にゆとりを。
アラフォーの私たちにも
すぐに役立つヒントがたくさん詰まった一冊でした。
ぜひ著者の具体的な取り組み関心のある方は本書をお手に取ってみてください。
ありがとうございました!