こんにちは。
昨日のこと。
帰省中の実家に私の兄の家族が遊びに来ました。
そして夕食の時に兄のお嫁さんから、甥っ子(6歳)を来年から支援学校に通わせることを決めたことを聞きました。
どうやら甥っ子には発達障害の傾向があり、「自分がしたいことを、うまく言葉で伝えられないこと」があるそうです。
たとえば、彼は「ポケモン、絵」とだけ言ってくることがあります。
それはつまり「ポケモンの絵を描きたい」という意味なのだそう。
その言葉だけを聞いたら、何のことだろう?
と赤の他人は戸惑うかもしれないけれど
長くそばで過ごしているお母さんにはすぐに伝わるそうです。
言葉では伝えきれないけれど、心にはちゃんと「やりたいこと」があって、それがあふれ出している。
以前読んだHSPの本に、「発達障害の子は、普通の子がすぐに飽きてしまうようなことでも、ずっと集中し続けられる強みがある」と書いてありました。
それを思い出して、ふとその話をお嫁さんにしてみたんです。
「たとえば昔の偉人――エジソンだって、幼い頃は周囲に適応できなくて評価されなかった。でも、のちに偉大な功績を残しましたよね。甥っ子くんも、自分の好きなことに集中して夢中になれる力があるなら、それはきっと彼の宝物になりますよ」と。
ちょうど、私の隣にいた父も「かのアインシュタインだって小さい頃は周りに馴染めずに落ちこぼれの烙印を押されたらしいからな!」と助け舟を出してくれました。
すると、お嫁さんがふっと笑って、
「たしかに、うちの子…蟻が大好きなんですよ。公園とか道ばたで、ずーっと蟻を見てるんです」
と話してくれました。
その一言が、なんだか嬉しくて。
あぁ、やっぱり「好き」があるんだな、って。
たとえその「好き」がまだ誰にも理解されていなくても、本人の心の中ではすでにちゃんと、光っている。
もちろん、私ができることは限られています。
正直、「そんなこと言われても…」と感じさせてしまったかもしれないし、気休めにしかならなかったかもしれません。
それでも、ほんの少しでも、お嫁さんや兄の気持ちが楽になればと願って言葉をかけてみました。
「普通」や「周囲に適応すること」が正解とされがちな社会の中で
「個性を伸ばし、好きなことに夢中になっていいんだよ」と言える空気が、もっと広がればいいなと、心から思います。
だって――
道ばたでずっと蟻を見ている子って、もしかしたら未来の研究者かもしれない。
誰も気づかないようなことに目を向けられる、その繊細さと情熱を、私は信じています。
ぜひ、今回のエピソードについて共感いただける方がいらっしゃればいいねや、コメントをいただけば幸いです。
ありがとうございました!