こんばんは。
今日もあいにくの雨模様。
ジョギング×神社巡りのルーティンはおやすみ…というわけで、家でのんびり読書タイムへ。
前回の投稿の通り、ハマっている伊坂幸太郎シリーズ、今日は『アヒルと鴨のコインロッカー』を読書中です。
ストーリーの展開も気になるけど、序盤に登場する「椎名氏」のあるエピソード(文庫本P83)に、思わずクスッときてしまいました。
中学生の頃、椎名氏は同級生の女子に好意を寄せていた。
あるとき、その子との何気ない会話の中で「風に吹かれて(Blowin’ in the Wind)」という曲が好きだと知る。
英語は苦手だったけれど、彼は繰り返しその曲を聴いて、ついには空で歌えるまでになった。
そして卒業式の前日。奇跡的にその子と二人きりになるチャンスに恵まれる。
「今しかない」と思った椎名氏は、意気揚々と“風に吹かれて”を口ずさんだ。
きっと感動してくれる、せめて感心はしてくれる——そんな期待を胸に。
ところが、返ってきたのは思いもよらないひと言。
「それって、何ていう曲?」
……泣ける。でも笑える。でもやっぱり、ちょっと泣ける。
でも、椎名氏はこの出来事をただの失敗談にはしなかった。
その経験から、「人間、必死になればたいていのことはできる」と楽観的に信じられるようになったらしい。
このポジティブ変換の力よ…!
で、そんな話を読んだものだから、気になって僕も「風に吹かれて」をYouTubeで聴いてみた。
アラフォーにして初めて、ちゃんと歌詞を味わいました。
「何度死んだら、人は死の重みを知るのか?」
「答えは風の中」
って…いや、深い。
昔も今も、人間は大事なことほど見失いやすいのかもしれない。
風の中に答えがあるというのなら、少し耳をすませてみたくなります。
そして僕は今、ひそかに椎名チャレンジを計画中。
実は妻が金曜まで実家に帰省中でして……この隙に「風に吹かれて」を暗記してしまおうという、ささやかな目論見を進行しています。
明日晴れたらジョギング中とかにリピート再生して、完璧に覚えてやろうかと。
で、タイミングを見て、妻か娘の前で何気なく口ずさんでみる。
そして、あのセリフを期待している。
「それって何の歌?」
椎名氏が味わった、あのなんとも言えない気持ち——
僕もひとまず味わってみようと思う。
雨の午後の、小さな実験と、風の予習中。
まだまだにわか伊坂幸太郎ファンのつまらない計画についてでした。
ありがとうございます!
アヒルと鴨のコインロッカー
Bob Dylan blowin’ in the wind