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先週、埼玉県川口市で開かれた経営者向けの勉強会に参加して参りました。

講師のIさんはいくつかの会社を営まれている事業家で、経済的な自由人です。

これまでも何回かお話を伺う機会がありました。


今回はこの勉強会の中で印象に残ったお話を紹介したいと思います。

撮影・当日資料公表の禁止等に鑑みて、当日のお話にこれまでにI氏から伺ったお話を加え、ややアレンジを加えています。


○  情報に対する感度を上げよ

「情報を得る」というと新聞を読み、テレビニュースを視て、専門誌(雑誌、機関誌、業界紙等)を購読することと思われるが、これは情報(intelligence)ではなく、案内(information)に過ぎない。

なぜなら、メディア媒体はあるニュースを仕入れても、社の方針、政権や官公庁からの圧力、広告主(スポンサー)への配慮が働き、記事とする際は最大公約数に薄められたものになるからと氏は説きます。


氏がこう説くと、出席者の一人は「NHKニュースも視るが、CNNやBBCを視ないと今世界で起こっていることが分からない」と嘆息しました。

そして「勢いが衰えたとはいえ、日本は世界の経済大国である。まだまだ中国とアジアナンバーワン・ツーを争う国なのにこれでいいのか……」と続けます。

かつて経済一流、官僚二流、政治三流と言われた日本ですが、今や経済二流、官僚三流、政治四流、マスコミ五流です。


連日コロナ感染者数、ワクチン接種の動きを垂れながす官製報道ばかり。

アメリカやヨーロッパで何が起こっているのか、中国やアラブ諸国の政治経済の動向を一つも伝えないマスコミ(ニュース番組)って何なのでしょう。

今や「YouTubeを始めとする個人が運営するネットニュースにこそ優れたものがある」と評される始末。

また、生きた情報はその筋に在る人に会って、直接聞くしかないとも言います。

マスコミ界に在る人は認めないでしょうが、30代以下の世代にとってテレビがオワコンであることは明らかでしょう。

40代のわたしでさえ、テレビを見る時間はせいぜい75分/日(朝30分、夜45分ニュースを見るくらい)ですね。


情報はメディアから与えられるものではなく、自分で獲りにいくもの。

そして、優良な情報はニューズレターやアナリストレポートなどお金出して買うもの。

これからの10~20年は自らの視野を広げ、人付き合いの幅を広げ、Face to Faceで生きた話を聞いて、自分のアタマで咀嚼して落とし込む必要がある。


そのためには、人付き合いに足ると相手に認められるだけの信用と人間力を磨かなければならないと説かれました。


○  時間は有限であることを常に自覚せよ

会社員であれば一日の仕事を終えた後、同じ部署の人たちと飲みに行くこともあるでしょう。

今はコロナ禍下にあってそのような機会はないでしょうが。

しかし、これはたいてい仕事の愚痴や他人の悪口、噂話の類いになり時間のムダだと説きます。

わたしもこれに同意します。


わたしは同じ会社の同僚とはランチで十分。

夜の飲食をするならば、会社以外の人と会って話をすべきと考えます。


何も高い会費を払って異業種交流会のようなものに出席する必要はありません。

初対面の人なんて、たいてい名刺交換で終わってしまいますからね……。


自分とは異業種に進んだ大学の先輩・同級生・後輩や、ジムや趣味のサークルの仲間といった顔見知りと酌み交わした方が有意義でしょう。

また、行きつけの飲み屋🍺やバーで隣り合った人と話をすると思いもよらない会話が芽生え、驚くような情報や発見をすることがあります。


わたしは居酒屋や小料理屋などで飲食をする際、なるべくカウンター席に座ることにしています。

隣にどんな人が来るのかドキドキしますが、信頼できるお店であればたいていは楽しく会話が弾み、得るものも多く、有意義な夜となります。

もちろんこれは店主の計らいがあり、初対面の人同士をスムースに結びつけてくれるお陰です🙂


今回の勉強会の講師であるIさんは40代半ばですが、努めて若い世代の人と交わるようにしているそうです。


同世代の人と席を同じくする方がラクなのは明らかだけど、今何が流行っているのか、それはどんな仕掛けで動いているのか、それに対する世間の反応はどうなのか……。

興味は尽きないそうです。

同質性や恒常性のバイアスを排除するよう努めているのですね。


情報、時間、人との接し方。

漫然と過ごせば「ただ時を遣り過ごすだけ」に堕してしまいますが、ちょっと意識を変えるだけで自分の能力を引き上げることができるでしょう🙂


変化が加速する2020年代を生きるビジネスパーソンとしてあるべき心得を学んだ一日でした。