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アメリカのバイデン大統領が就任して97日、新大統領が何を考え、何を示すのか、どんな行動を取るのかが注目される「ハネムーン期間」(就任後の始めの100日)を迎えようとしています。


先の大統領選挙ではアメリカ国家の分断と融和が問われました。


内陸部で強く、保守的な政策を執る共和党(D.トランプ氏)を支持する人たちと、東西沿岸部で強く、リベラルな政策を執る民主党(J.バイデン氏)を支持する人たちとの対立が報道されていました。

お互いの支持者が過激な示威行動を取ったり、暴力行為に及ぶような報道もありました。

また、国のビジョンや政策ではなく、お互いの悪口や罵りといった凡そ討論とは言えないようなトランプ・バイデン両候補者による舌戦についての報道もありました。


今、アメリカは政治的・社会的に分断しているのでしょうか?

そして、分断の彼我にある者同士は対立しているのでしょうか?


わたしは、アメリカとは「元々分断している個人やコミュニティ同士がお互いを寛容するという理性的な行動(それをここでは『横断』と呼ぶ)によって成り立っている国」であると考えます。

新大陸の開拓という歴史、移民国家ゆえの多様なルーツを有する個人、そこから生まれるコミュニティと多様な文化が混在しているところ、これを横断的に並立してきたのがアメリカ人でありアメリカの政治だったのでは。


この横断が切れてしまったがために、彼我の間で非難や暴力の応酬になっているのでは、と考えます。

ネイティブアメリカン、黒人、ヒスパニック、イスラム教徒に対する差別、偏見、暴力は続いています。

最近はアジア系に対するヘイトについての報道がされていますね。


そんな憂いのある昨今、わたしはロックバンド シーナ&ロケッツのボーカル・ギタリストである鮎川誠氏の言葉を思い出しました。

鮎川氏曰く「ロックはね、『君と僕は違うね!  バンザイ!』って音楽なんだ」と。

確かNAVIという自動車雑誌の中で読んだ記憶があるのですが……。

間違っていたらゴメンなさい💦


「君と僕は違う!」ことを「バンザイ!」と喜びに昇華させる鮎川氏に感服です!!!

二項対立や他項対立の解決が暴力や戦争ではなく、お互いに認めあい、健全な論争を経て相互理解を得た時、新たなBestWayを生み出してきたのは論を俟ちません。


分断による対立ではなく、横断による理解を!


おしなべて文化や教養は世が安定している時に伸張します。

そして、世が安定している時とは経済が高位安定している時であり、人の心に余裕がある時です。

「経世済民」とはよく言ったものです。


翻って日本は……と考えますが、そんな遠大な思考に至ったのは古都奈良の悠遠な空気に浸ったからかもしれません。

奈良市東城戸町の割烹まつ喜(「喜」は「七」を三つ重ねた字体)にて。

わたしが師事するカウンセラーAさん、店主の松室さんと。

素晴らしいお店、素晴らしいお料理、素晴らしいおもてなしにコンフォートは激昇でした!