本日もわたしのブログをご訪問いただきありがとうございます。

過日、わたしが師事するカウンセラーAさんとお会いしまして、その時の会話が印象深かったので紹介させていただきます。

カウンセラーとして実績があり、勉強家で、その世界での交流も広いAさん。
そんなAさんが、
「クライアント様にはいろいろアドバイスできるのに、自分のことになるとからっきしですね」
「どうしたらいいのか分からなかったり、迷うことも多くて……」なんて仰るのです。
わたしからすると、カウンセラーとしてこれまで長い実績を積まれているAさんをして、まだそんな思いをするものなのか……と。

わたしもカウンセリングとは違いますが、似たような経験がありました。
以前、会社経営者の方(M谷様)から、
「うちは小さい会社だからいい人材が入ってきてくれない」とか、
「社長といえども社内の雑務に追われて『名ばかり社長』だよ」なんて愚痴とも相談ともいえぬお話を受けました。
小さい会社と仰いますが創業は戦前。台東区に自社ビルを有し、都外に支社を有する社員数40人ほどの堅実な会社です。
(写真は東中野駅前。ある企業のセミナーで伺った時のものです)

わたしからすれば「なんでこんな立派な方が」という方からのご相談でありましたが、立派すぎるゆえに逆に気負うことなく「わたしが考える『人材』とは」「社長の役割とは」とフランクにお話を交わしたのです。
M谷様にとっては大学院を含む学会や公務員の人事、研修、給与制度、厚生制度のお話が面白かったようです。
逆にわたしはM谷様がされた企業会計の実務や金融機関との折衝、税金対策のお話が興味深かったことを覚えています。

1時間、2時間とお話をしたでしょうか……。

するとM谷様に、
「あぁなるほど!  先生のおかげで霧が晴れました」
「課題ばかり多く見えて慌てていましたが、まずは◯◯に着手するべきですね。解決までの筋目が見えました」などと言っていただけました。
「先生」だなんて恥ずかしいかぎりです💦
むしろわたしの方がいろいろと勉強させていただいたような……。

M谷様に限らず豊富な経験がおありな方は、その経験があるからこそ「自分バイアス」がかかります。
どうしても過去の経験が意識の内に入り込んできて、「◯◯をしたら□□になる」「△△は◇◇なはず」という観念に囚われます。
その観念は意識的に、無意識的に自分の思いや考えを歪めます。

また、人間は習慣の動物です。
知らず知らず現状維持を志向するのです。
脳機能で言うところの「ホメオスタシス」(=恒常性)です。

歪めながらの現状維持……。
恐ろしいですね(-_-;)

それなのに中小企業の社長は常に自分で決断しなければなりません。

だからこそカウンセラーという第三者の目が必要なのでしょう。
M谷様の案件は、カウンセラーというよりもコンサルタント業務でしたが。

「自分自身で解決できないことを他人に相談したって……」
「何も知らない第三者に何が出来るってんだ!」とお考えの方も多いと思いますが、自分自身だからこそ解決できない問題があります。
無意識のワナとでも言うのでしょうか。

いろいろ悩まれている方は、プロのカウンセラー/コンサルタントにお話してみてはいかがでしょうか☺️


【お知らせです】
わたくし和龍は、わたしが師事するカウンセラーAさんからご紹介があった方のみカウンセリング、セミナー講義等をお受けいたしております。
このブログは、クライアント様向けの情報発信ツールの一つとしており、カウンセリングのお申し込み等は受け付けておりませんので、あしからずご了承くださいm(__)m