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前回のブログで、
【重要】
和龍は駆け出しの頃、講義しているところをVTRに撮られ…(中略)…コテンパに指導されました。

と綴ったところ、「講師のつくられ方についてもっと教えて!」という声をいただきました。
確かに「講師」を称する人は多いけど、どのようなトレーニングを経て皆様の前に立っているのかイマイチ不明ですよね。

そこで、わたしの経歴紹介も踏まえながら「講師はこうしてつくられる」をレポートいたします。

なお、講師の方は多士済々。経歴も様々であることから、あくまで和龍の例でありますことをご了知くださいm(__)m
 
和龍は大学院在学中、学生の傍らとある資格取得学校で講師をしておりました。
「本気になったら大◯!」とか、「資格の学校T◯◯」とか、「どこま~でもどこま~でも果てしない空♪」とかありますよね。
和龍が大学院生だった頃(90年代半ば~後半)は資格取得学校や予備校などで非常勤講師のアルバイトをすることはよくあったのです。
 
資格取得学校は◯◯コースとか□□講座など多種多様。
司法書士・行政書士とか、社会保険労務士とか、簿記とか、医療事務とか、FPとか。
 
和龍は公務員講座に所属して、主として公務員試験科目(一般教養、人文科学、社会科学)を教えていました。
 
ちなみに、就職のきっかけは大学院の先輩のお誘いでした。
ツテでなくても、時おり新聞に求人広告が出ています。
 
就職に際しては簡単な筆記試験と面接がありました。
筆記試験は公務員試験(地方上級)を簡略化したものだったと思います。
また、面接は、「面接」というよりもフランクな顔合わせみたいな雰囲気でした。
(後から聞いた話では「学者バカ」みたいなタイプはご遠慮いただきたい。また、教壇に立った時に講師然とした雰囲気を出せるか、を見ていたそうです)
 
後日「合格」の連絡をいただき、すぐに事前学習のために出勤した覚えがあります。
学校の概要説明と庶務的な事務手続き。
主なスタッフ(講師、事務職員)の紹介。
公務員試験の概要や授業スタイルの説明。
一般教養科目の講義は、時に200人くらいの受講生がいることから大教室で行うことが多く、マイクを使用するとか。
専門科目の講義は10~50人くらいの受講生となり、小・中教室で行い、マイクは使用しないとか。
ライブラリー保存のため、また、ビデオ授業コース受講生のためのビデオ録画が(たまに)あるとか。
 
その後、先任講師の講義を何回か見学しまして、
これは塾で教えた経験があることからスムーズだったと思います。
講師によっていろいろな講義スタイルがあるんだなぁ……なんて思いながら見学していました。
 
模擬授業として先任講師の方々の前で20分程度の講義を行います。
これが一番緊張しましたねー。
講義の内容や話の運び方、ホワイトボードの使い方、姿勢、発声の抑揚や目線の配り方などをチェックされるのです。
そんな中で、わざとソッポを向いて聞いてないフリをする方がいたり。
わたしが話している(講義している)のを遮って質問をぶつけてきたりと、あの手この手で揺さぶりをかけてくるのです(-_-;)
 
で、講義が止まってしまったらそこで模擬授業は終了~。
「はい、また頑張って!」となるのです。
 
そんな模擬授業でのトレーニングを数回。
ようやく講義を任されます。
模擬授業で脱落してしまう方もいるようです。
どうやら5回程度模擬授業をして「見込みがない」と判断されるとそこで終わりみたいでした。
 
講義を任されれば一国一城の主。
とは言え、初回から5回程度は講義の際、先任講師が教室の後ろに陣取り、講義のチェックを受けます。
これも緊張です。
しかし模擬授業と違い、途中で止められたり、イレギュラーな仕込みを喰うことはないので、わたしは講義本番の方が気が楽でした(^-^)
 
講義が終わると講評をいただき、講義の改善点について指摘を受けます。
 
初めての出勤からここまで約1ヶ月。
これを早い(促成)とみるか充分とみるかは皆さんの考え方によります。
 
あとは講義の場数を踏み、レジュメや口述をブラッシュアップして自分で練度を上げていくのです。
 
もっとゼミ風の小人数対応の講義もありましたが、和龍はあまり機会に恵まれませんでした。
塾で言うところの個別指導、少人数指導ですね。
カウンセリング、メンター的な側面もあったと思います。
講座は短いもので6ヶ月、長いもので1年にも渡りますから、心理的なバックアップもないとね。
 
少人数講義にあたった時も緊張しましたね。
上記のようにカウンセリング、メンター的な側面があり、ここで受講生さんの気持ちに寄り添えないと講義に出てこなくなったり、最悪の場合退校してしまいますから。
 
そんなこんなで、あくまで和龍の経験ですが、皆様のご参考になれば!
 
【オマケ】
ちなみに、気になる報酬(給与)ですが……。
もう時効でしょうから言っちゃえ!
 
和龍は時給6,000円からスタートして、最終的には時給**,*00円をいただいておりました。
 
1コマ140分(2時間20分)で、午前、午後、夜のコマがありました。
プラス10分、1コマ2時間30分で給与は計算され、1日全部のコマに入ると……。
 
だだし、勤務はハードで校舎を掛け持つことも多く、例えば午前:水道橋 ➡️ 午後及び夜:横浜なんて日もありました。
和龍は埼玉県に住んでいましたので(今も埼玉県です)、横浜で夜のコマを講義した帰りは辛かった~💦
(今と違って上野東京ラインはなかったし、グリーン車もなかったし🌀)
ましてや翌日の午前:横浜 ➡️ 午後及び夜:水道橋なんて日には……😖
 
ただ、和龍なんかよりももっと実績のある講師の方ですと、午前:水道橋 ➡️ 夜:京都、翌日の午前:横浜、という方がいました。
当時の和龍は、ちょっと「カッコいい~」なんて思ったのですが、やっぱキツいよなぁ……。
 
いかがでしょう。ある資格取得学校の講師のレポートでした!