日常に『用事』をつくる
ことを意識している

毎日が日曜日になると
あんなに楽しかった日曜日は
色褪せ、所在なしの毎日
仕事しかなかった
私に残ったのは虚無感

こんなはずではなかった
と悔やんでも遅い

それで日常にアクセント
を作ろうと『用事』を入れる

大好きな『用事』は
庭の手入れ、花を植えること
花を直売所に買いにいくこと
緑の中に車を走らせること
たまにある孫の保育
友人とのおしゃべり
ジャムづくり、漬物づくり等

療養中の夫の面会が
毎日の不動の『用事』
それがあり、私の日常は
保たれている

先の見えない夫の介護
保険制度の改正に伴い
在宅への流れがあり
入院が保証されることはない
在宅か?特養か?
判断を迫られる時がくるだろう

障害が重度でも
酸素をしていても、
気管切開していても、
通所させてくれる事業所が
あれば……と思ってしまう

在宅介護10年と聞くと
ただただ頭がさがる
私は追い詰められ抵抗できない夫
に感情を爆発させる恐怖があり 
とても無理と拒絶する気持ち
一方、
夫が心安らかに過ごせるなら
在宅療養に踏み切って
在宅介護をしながら考えたら
と心が揺れる

考えることをストップし
心をごまかし、騙し
過ごしている日々

だから
私には日常を埋める
『用事』が必要
終わりがくるだろうか