アマプラで鬼太郎誕生をみた

人間と幽霊族の対比がほんと見事なくらい綺麗に描かれていて
スカッとジャパンって感じ

幽霊族の
・争いを好まず
・家族や仲間をそしてご先祖様を大切にし
・他種族へ敬意をもって接し共存する
という態度をみるに非常に知性と理性のある種族で
それゆえに、人間に淘汰されてしまったのだろうなと
あ、正反対が我ら人間族であり
この作品の正反対がサマーウォーズです
両作みると人間への好感度がプラマイゼロになります

墓場の酒盛りシーンもそうだけど
幽霊族の言動や思想のあらゆる面に
人間が目標としている理想が見事に詰まっていて
同時に、たしかにこれは生存競争では不利だな…と思いながらも
人間の下衆な現実に泣いた
日本ののんびり在来種といつでもやれます!な外来種しかり
平和な種が繁栄しないの、まさに自然界って感じする

あと、出てきた人間たち同族を無下にしすぎててしんどさMAX
自分の子、孫ですらあの扱いよ?
人間界どうしようもなさすぎる…
まじで幽霊族を見習え人間たちよ
ゲゲ郎の最後のセリフを、シーンを心に刻みつけて生きろ

奥さんとのシーンもっと観たかったな
てか、夫婦の楽しそうなシーンがもっと観たかった
デートでテラス?屋上?でクリームソーダ飲んで
家の庭で仔猫と遊んでる夫を穏やかに見守る妻だよ
平和すぎる

それで、鬼太郎が普通に生まれてたら
鬼太郎が転んだときに「痛いの飛んでけー」っておまじないかけてる奥さんを微笑ましく眺めるゲゲ郎や
たまにのおでかけで家族3人でクリームソーダ飲んで穏やかな日を過ごしてたのかな


って考えると、人間サイドに未来を語る資格はないことが良くわかりますね

ゲゲ郎、まじでそれな



ラストで墓場鬼太郎に続くのも良かった
片目失うシーンがかなりマイルドになってた
いまの世だと表現的に難しいんだろうな
水木が優しかった
トキちゃんとサヨちゃんには、今度人間に生まれ変わるなら良い両親に恵まれてすくすくのびのび生きて、生まれてきて良かった!と思える穏やかで実りのある人生を過ごしてほしい



・観てるとどんどん人間が嫌いになり、見終わった頃には「幽霊族と結婚したい…」と思うような内容
・アクションシーンがとても重く、何がどうなっているのかとても分かりやすくてかっこよい
・ヒューマンドラマとしては、人間の欲と醜さと利己的なところがこれでもか!と描かれていてとても良い。清々しい胸糞わるさ
・適切な距離感の一時の相棒。バディものとしては水木復活からが熱い
・妖怪好きには辛くもあり、高揚感も感じられる演出○。狂骨もどうか安らかに
・夫婦愛好きとってはドスライクを貫かれるものであり、デッドボールも同時に食らうストーリー
・サマーウォーズの"ナツキへ"シーンが好きであのシーンでは涙を禁じ得ないという人には大泣きのシーンがある
・"桜の木の下には死体が埋まっていた"
・サスペンス要素は低め。一応の探索や謎解き、推理シーンはあるが薄め。殺害や遺体など、ややグロテスクなシーンがある



結論:人間族にも幽霊族マインドが必要

面白かった