第三帖
わが身をすてて、三千世界に生きて
下されよ、わが身をすてると申すことは
我(が)をすてること、
学をすてることぢゃ、
すてると真理がつかめて大層な御用が出来る
のであるぞ、それぞれの言葉はあれど
ミコトは一つぢゃと
申してあろうが、ミコトに
生きて
下されよ。言葉の裏には虫がついてゐるぞ、英語学ぶと英語の虫に、支那語学ぶと支那語の虫に犯されがちぢゃ。判らねば
ならんし、中々ながら御苦労して
下されよ。大難を小難にすることは
出来るのであるが無くすることは出来ん。不足申すと
不足の虫が湧くぞ、怒ると怒りの虫
ぞ。一生懸命、自分の信じるように、神を
小さくして自分で割り切れるように、引きづり
降ろして
居るなれど、困ったもんぢゃ、長くゆったり
とした気持ちで神を求めて