タイトル 「天使の羽」 289 背中から、 翔太のぬくもりが 伝わってきた。 血まみれだった ひなたの羽が、 一気にひなたの背中から 抜け落ちていった。 翔太の羽が ひなたの体を貫いて、 ひなたの背中から 羽を広げていった。 翔太の羽が ひなたの背中で 羽ばたいていた。