タイトル 「天使の羽」 846 スケート会場を出て、 須藤るいは空を見上げた。 天使の羽……? 羽毛のような雪が舞い降りてきた。 雪か……。 みさきの側にいた車椅子の女の子。 背中に羽がはえてたように見えた。 気のせいか……。 原宿を抜け、 青山通りのショーウィンドウに、 ウェディングドレスを飾っていた。 ふと須藤は目を留めた。 結婚式か……。 参加するなら、せめて 何か仕事してないとかっこ悪いな。「とりあえず履歴書でも書いてみるか」原宿イルミネーション