タイトル 「天使の羽」 946 109を出ると、 ひなたが服の入った服を 鈴音に差し出した。「プレゼント」「えっ、なんで、 誕生日でもなんでもないよ」「いいから、この服着てよ。 絶対似合うから」「でも……」「サイズも鈴音に合わせて買ったから、 私着れないし」「でも、なんで……」「理由なんていいじゃない。 鈴音に元気になってほしいから」 ウルッときた。 鈴音は泣きそうだった。「私の家で着て見せて」