歌会始 大友黒主VS小野小町 | 可愛い君に愛を囁きたい

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みぃたんと忍者たなかーず

1月12日付 温泉 ランキング 1-50位


1月12日付 習い事 ランキング 1-50位

新年恒例の「歌会始(うたかいはじめ)の儀」が12日午前、


皇居・宮殿で開かれた。


天皇、皇后両陛下と皇族方に加え、


天皇陛下に招かれた召人や選者、


応募1万8830首から選ばれた入選者10人の歌が詠み上げられた。


今年のお題は「岸」。


東日本大震災や津波の被災地にちなむ歌も多くみられた。



六歌仙の大友黒主と小野小町。


この二人も宮中での御歌合わせの会で激突。


大伴黒主は小野小町に勝てないと、


前の日の夜に小町の家に忍びこみ、


小町が吟ずる歌を盗み聞きし、


それを万葉の草子に書きたしておく。


翌日、清涼殿の御歌会には、


帝をはじめ、紀貫之や男女の歌人が……。


小町の歌が披露されると、


黒主は、その歌は盗作だと訴えます。


小町は帝の御前なので争うことができず、


せめて黒主の出した草子を洗わせてほしいと訴えます。


すると、小町の歌だけ消え失せ、


黒主が書き足したことがばれます。


全てが露見した黒主は自害しようとするが、


小町はそれをとりなして、舞を舞う。



能の演目にもある「草紙洗小町」


その時詠まれた小町の歌は、


 

蒔かなくに何を種として浮草の


       波のうねうね生ひしげるらん



みぃたんと忍者たなかーズ


尾形光琳



みぃたんと忍者たなかーズ


上村松園作 「草紙洗小町」


六歌仙の中で、

大友黒主だけ、百人一首にないんだよね。

ちなみに大友黒主の古今和歌集の中の歌。

思ひ出でて恋しき時は初雁のなきてわたると人知るらめや


やくみつる

あなたのことを思い出して恋しい時は、


初雁が鳴いて渡るように、


泣きながらあなたの家の辺りを行ったり来たりしてのに、


あなたは知らないだろうなあ……。