タイトル 「天使の羽」 692 そんな翔太を見るたび、 鈴音は自分がうまく滑れてたのは、 翔太さんの翼があったからだと、 認識せずにはいられなかった。 鈴音と翔太は すっかり仲間みたいになっていた。「なんだよ、 今日もダメだな」 翔太は練習のあと、 いつも鈴音に声をかける。「4回転ジャンプを 見せてくれよ、早く」