タイトル 「天使の羽」 869「えっ?なんで集中治療室なんかに」「多分、自殺ね」「自殺!」 ひなたは思わず声を上げた。 沙希にとって唯一の身内。 もし父親が死んだら、 沙希は一人ぼっちだ。「でも胃洗浄したから、大丈夫だって」 結城の言葉にホッとした。 ホッとすると、急に、 やっぱり死んだ方が 良かったのかもと思ってしまう。 憎き父親なのだ。 拓海は沙希に虐待をしていたのだ。