忍者タンだよ![]()
「浅田真央とリスト3」
こんな時でなきゃクラシック薀蓄なんて毛嫌いされるから、
どんどん書きましょう。
個人的にはリストは好きじゃなかった。
学校なんかで聴かされるのはたいがい
「ハンガリー狂詩曲 第2番」
昔四谷の紀尾井ホールに
ピアノ独演会を見に行ったことがある。
2階の席からステージを見下ろすと
ピアノの鍵盤が上から見える。
リストの演奏を上から眺めると、
ピアノの右端から左端。
ピアニストの指がいったり来たり。
これぞリストって感じた。
リストの曲は聴く曲ではない。
目で見る曲だ。
リスト自信、アイドル的人気があった以上に
自分のピアノの腕に自信があったため、
自分以外弾けないだろうという難しい曲をかいては
ドヤ顔で、演奏していた。
だからリストの曲はとにかく難しい。
かなりナルシストで自信家だったはず。
じゃあ、浅田真央のフリーの曲
「愛の夢」はむつかしいのか?
答えは難しい。
しかしこの曲はリストにしてはかなり簡単な曲らしい。
難しい曲の代表格ショパンの「幻想即興曲」というのがある。
きっと素人が聴くと、
ショパンの「幻想即興曲」のほうが難しいと思うだろう。
派手だし、かっこいい。
ピアノを習ってましたと言って、腕に覚えのある人は
かなりの確率でショパンの「幻想即興曲」を弾く。
しかし実はリストの「愛の夢」の方がどちらかというと難しい。
ただ難しさを感じさせない曲だから、ピアノを自慢したがる人は
リストの「愛の夢」を選ばない。