「月下美人を抱きしめて」
作詞 早瀬桃花
月夜の下で咲いた花びらを
あなたに見つめられると
恥ずかしくて
全身棘だらけ
あなたに優しくさわられたいのに
私の愛情って
棘だらけでしょ
ふれるだけで痛いでしょ
あなたの指先から血がおちてるよ
ねえ棘が刺さってる
大丈夫
君はどんな花よりきれいだから
僕が棘ごと抱きしめてあげる
棘が刺さっても
痛みなんて気にならないよ
棘が僕のハートを射止めるから
僕の愛情を信じてほしい。
小説内の挿入歌、歌詞より
あらすじ![]()
早瀬桃花はヘビメタファッションに身を包み、常に学校でも目立つ存在だった。バンドを組み文化祭では大人気。モテてしょうがない存在。
でもそれは女子に限られたこと。男子は桃花を怖がり、近づこうともしない。
そんな桃花の一番の悩み。それは恋をしたいこと。
想いを寄せるバンドメンバーの大樹に告白するも撃沈。
さらに大樹がバンドを抜け、他の女子と付き合い始めた。そしてその女子の色に染まっていく。その女子は桃花と正反対の森ガール。それゆえ桃花は森ガールに敵意を燃やす。
そして東京の大学に合格したことをきっかけに桃花はヘビメタを捨て、恋のために知り合いのいない東京で森ガールデビューを果たす。
そして森ガール好き男子今津ルカと付き合うことに。
しかし大樹がプロのミュージシャンとして東京に。
かっこいいイメージのある地元の連中に森ガールをしてるとばれたくない。
そんな葛藤。いろんな障害。嫉妬。周りに救われ恋愛を成就させる。