タイトル 「天使の羽」 274 翔太は相変わらず 鈴音のことを じっと見つめている。「ねえ、また見てるよ」 ひなたは言った。「えっ」「ぜったいに 鈴音に気があるって」「なわけないじゃない。 気のせいだって」 みんなが翔太の話をしていても、 鈴音だけは 輪に入ってくることはない。