タイトル 「天使の羽」 1026 鈴音がひなたに気がついて、手を振った。 そしてひなたの側まで滑ってきた。 鈴音は手招きして、翔太を呼んだ。「やあ……」 翔太は目をそらしぎみに手を上げた。「こんばんわ……」 ひなたは急に緊張で体が固まった。「ったく、ぎこちない」 鈴音は翔太の背中を叩いた。「ひなたに会えなくなって、 寂しかったんだってよ」 鈴音は翔太の方を見ながら、言った。「仕事、頑張ってます?」翔太は震える声でぎこちなく喋りかけた。