タイトル 「天使の羽」 807「やっぱり無神経だよ」 須藤はムッとした顔で、 メニューを持って、 席を立ち上がった。「上から言うなよ。 そんなの、嫌がらせだ」 みさきはるいをじっと見つめた。 須藤もまた、みさきをじっと見つめた。 二人はしばらく見つめあったままだった。