タイトル「森ガールと盛りあガール」 136 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず

「そうだ、実はさ、頼みたいことがあるんだ」

 ボディガード雇ってあげたからと、桃花は愛海に蘭子を紹介した。

愛海は蘭子にビビッていた。

「怖い」思わず、愛海は声をあげた。

「こいつらがボディガードについててくれるから、見に来なよ。私のライブ」

「よろしくね」

 蘭子は思いっきり可愛く言ったつもりだったが、思わず、愛海は桃花の腕にすがりついた。

 蘭子は普通に挨拶したのに、愛海は震えが止まらない。

 ダメだ、こりゃ……。免疫なさすぎだ。

 でも桃花さんは大丈夫なんだ?おかしくない?

 それって私の森ガールっぷりが本物ってことかな。

 桃花は少し嬉しくなった。

「大丈夫、ライブハウスって全然怖くないから」

 大変だな、父親と会わせるのも。

「それに最近は女子のファンのほうが増えてきたし、森ガールもいっぱいいるから」

「そうなの?」

 初めて愛海が興味を示しだした。

「こいつらが一番ガラが悪いくらいだよ」

「桃花さん、ひどい」

「だって事実だろ」

「そうだけどさ」

「だから大丈夫、見に来なよ、コンサート」

「うん、分かった。実は見てみたかったんだ」