ヒロさんとタカ坊
雨。河川敷のシゲさんが心配だったので様子を見に。
水かさは増していたが、先日の台風ほどでは無かったので一安心。
しばらくその場で話し込む。
話題はもう少し上流に住む「ヒロさんとタカ坊」。
ヒロさんは元銀行屋だと吹聴してるだけに、
自販機下から小銭を拾うのが上手い。
タカ坊はもともと電気屋だっただけに、
拾ったテレビなどを直してもらうのに便利なヤツだ。
二人とも付き合いは長い。
しかし雨が降ったりましてや台風ともなると、
それぞれの優秀な部分がまるで生かせない。
災害が起きてしまえば電化製品の修理も
小銭拾いも関係ないからだ。
自然を前に人間の力の小ささを感じた。
さあ、これから冬に入っていくので色々大変だ。
水かさは増していたが、先日の台風ほどでは無かったので一安心。
しばらくその場で話し込む。
話題はもう少し上流に住む「ヒロさんとタカ坊」。
ヒロさんは元銀行屋だと吹聴してるだけに、
自販機下から小銭を拾うのが上手い。
タカ坊はもともと電気屋だっただけに、
拾ったテレビなどを直してもらうのに便利なヤツだ。
二人とも付き合いは長い。
しかし雨が降ったりましてや台風ともなると、
それぞれの優秀な部分がまるで生かせない。
災害が起きてしまえば電化製品の修理も
小銭拾いも関係ないからだ。
自然を前に人間の力の小ささを感じた。
さあ、これから冬に入っていくので色々大変だ。
観音様
とても尊敬する身近な方がいる。 通称ヤマさん。
今日はヤマさんがどこかで貰ったという、高そうな梅干をくれた。
ほんとに貰って良いのか聞いても
「いいからいいから!おいしいから全部食べなよ!とにかく貰いものだから!」
と、遠慮がちな私を気遣うように優しく言ってくれた。
梅干はヤマさんは大好物のはずだ。
とにかくとても美味しそうで見てるだけでヨダレが出てくる。
梅肉の誘惑とヤマさんの優しさに負け、有難くご馳走になった。
とても肉厚ですごく美味しい。
さすがに一人で全て食べるわけにもいかないので、
「ヤマさんも食ってくれよ」といくら薦め返しても、
ヤマさんは頑として食べようとしない。
そこで、梅肉は口にしないならせめて、と私は考えた。
梅干の種を割ると「観音様」と呼ばれる食べられる
部分があるのはご存知だろうか? 私は歯で種を割り、
「観音様だけでも食べてくれ」
と言うとヤマさんは、感極まった様子で
「あんたの心はどんな大富豪よりも豊かだな…」
と言ってくれた。その言葉が心にジンときた。
しかし本当にそうなのは間違いなくヤマさんのほうだ。
頑なに大好物の梅干を口にしないヤマさんを見て、
この梅干を差し入れたのは元奥さんだったことも
それを口にできないヤマさんの気持ちも、途中から薄々わかっていたよ。
ヤマさん。いつも本当に有難う。
今日はヤマさんがどこかで貰ったという、高そうな梅干をくれた。
ほんとに貰って良いのか聞いても
「いいからいいから!おいしいから全部食べなよ!とにかく貰いものだから!」
と、遠慮がちな私を気遣うように優しく言ってくれた。
梅干はヤマさんは大好物のはずだ。
とにかくとても美味しそうで見てるだけでヨダレが出てくる。
梅肉の誘惑とヤマさんの優しさに負け、有難くご馳走になった。
とても肉厚ですごく美味しい。
さすがに一人で全て食べるわけにもいかないので、
「ヤマさんも食ってくれよ」といくら薦め返しても、
ヤマさんは頑として食べようとしない。
そこで、梅肉は口にしないならせめて、と私は考えた。
梅干の種を割ると「観音様」と呼ばれる食べられる
部分があるのはご存知だろうか? 私は歯で種を割り、
「観音様だけでも食べてくれ」
と言うとヤマさんは、感極まった様子で
「あんたの心はどんな大富豪よりも豊かだな…」
と言ってくれた。その言葉が心にジンときた。
しかし本当にそうなのは間違いなくヤマさんのほうだ。
頑なに大好物の梅干を口にしないヤマさんを見て、
この梅干を差し入れたのは元奥さんだったことも
それを口にできないヤマさんの気持ちも、途中から薄々わかっていたよ。
ヤマさん。いつも本当に有難う。