棺おけの中 | 乞食blog

棺おけの中

朝方、体の寒気が取れぬまま震えていたら、
こうりゃん先生が風邪薬と一緒に、
アルミホイルをダンボールで挟み
ガムテープで止めた、特製のダンボールを差し入れてくれた。

棺おけのように体の寸法ぴったりに組んで
着込めるだけ着込み、毛布に包まってその中に入ると
これが驚くほど暖かい。

「これも使うといいですよ」

と、使い捨てカイロまで差し入れてくれた。
何でも容積と熱量の問題で、アルミホイルで保温性を保った
ある一定の容積なら、体温とカイロのみで十分温まり、
その熱を維持できるのだそうだ。
仕組みは良く解らなかったが、
ひたすらこうりゃん先生の優しさと知識がありがたかった。

快適な棺おけの中でぬくぬくと横になっていたら、
なんだか皆に置いていかれている気がして、
急に怖くなった。気ばかりが焦る。