センズリのセンさん | 乞食blog

センズリのセンさん

公園に戻ると、皆が雑誌を手にニヤニヤしている。
表紙には色っぽい若い女性と、欲情を煽るような
言葉が派手な字体で踊っている。
皆が手にしているのは、いわゆる「エロ本」だ。

「ゲッヘッヘ!たまんねぇよなぁ!!」

どこかで聞いたような下品な声。
やはり、エロ本を見た時から薄々気付いてはいたが、
センズリのセンさんだ。

ここ半年ほど姿をくらましていたが、
大量のエロ本を土産に、
昨日またフラっとこの公園に戻ってきたそうだ。
相変わらずスケベでどうしようもないな、と
呆れると同時に、相変わらずスケベなセンさんに、
仲間が、昔と変わらないまま
また戻ってきた嬉しさを感じていた。

「いやぁ、やっぱセンさんはすげぇよ」

ノリさんが上ずった声で言う。
目線はエロ本に釘付けだ。

「まだまだ一杯あるゼ!おう!お前もどうだよ!」

私は苦笑いして、いいよ、とクビを横に振った。
エロ本を食い入るように見つづける仲間を見て、
中学生の頃ビニ本を回し読みしていた事を思い出した。