でも/坂本真綾

歌 坂本真綾 × 原昌和(the band apart) 作曲 原昌和 作詞 岩里祐穂


糸をちぎり逃げた魚のように
針は胸の淵に刺さったまま
深海のおだやかな日常を泳いでいた

月曜4時の西陽は屈折してる
フォルダーさがす最下層のデータ
消し去ったはずなのに染みのように映り込んで
見えないふり

そう言えばあの頃
世界は変わるって思ってた

一度かぎり 綱渡りの人生は 落ちたら終わりさ でも
走りだせばいい 靴を脱いで たどり着けないとしても

穴のあいた袋から零れた
砂を両手で掬うように
心の隙間から溢れでる思いを塞ぎつづけた

愚かなることは決して無意味なんかじゃないでしょう きっと

一度かぎり 綱渡りの人生は 落ちたら終わりさ でも
走りだせばいい 靴を脱いで たどり着けないとしても

曇り空の下 見えなかった自分の影が いま
太陽の下 はっきりと見える
目をつむっていても

一度きり 綱渡りの人生 落ちたら終わりさ でも
走りだせばいい 靴を脱いで たどり着けないとしても
でも


sync/坂本真綾

歌 坂本真綾 × 内村友美(la la larks) 作曲 江口亮 作詞 内村友美 坂本真綾


心臓が波打つ 冷え切った指先
足がすくんでる 声も震えてるの

ちっぽけなプライド 言い訳が宙を舞う
今日の 明日の 自分を好きでいたい

君の声がする 唯一無二の共鳴
戦っているのは自分だけじゃない
だから強くなれる

合図が聴こえてる
風を誘ってよ 決めたから
全部なくなったって飛べ
そんな自分がいい 見ていてよ
なりたい私 自由な私
誰にも奪えない 奪わせない
今 期待を越えてく
大丈夫 飛びたいように 飛べる

特別な人など どこにもいないってこと
不意に忘れ 君を羨むけど

飲まれそうな夜 恨めしい朝にさえ
もがいてきた自分だけに
見える景色がある

合図が聴こえてる
風を誘ってよ 決めたから
全部なくなったって飛べ
そんな自分がいい 見ていてよ
なりたい私 自由な私
誰にも奪えない 奪わせない
今 期待を越えてく
大丈夫 飛びたいように 飛べる

目と目を 合わせて uh
傷だらけの手で 掴もう

足りないのはいつもそうさ
汚れるための覚悟と
自分にかけた呪いを解く勇気

何かのせいにしたくない
簡単じゃない道でもいい

私の中にある 君の中にあるこの声
晒してよ さぁ 夢を見よう

鼓動がsyncする 孤独じゃないでしょう
朝が来る
遠く遠く広がる 可能性の向こうへ

合図が聴こえてる
風を誘ってよ 決めたから
全部なくなったって飛べ
怖がってたっていい それでも
変わってゆける 変わり続ける
見守ってあげたい 負けたくない
今 自分を越えてく
大丈夫 飛びたいように 飛べる


星と星のあいだ/坂本真綾

歌 坂本真綾 × 井上芳雄 作曲 坂本真綾 作詞 坂本真綾


遠く 真夜中の海を行く船の汽笛 聞こえたような気がして立ち止まる
遠く かすかに祈るような歌声が 聞こえたような気がして窓を開けてみる
抱え込んで 沈み込んで 溺れそうな長い夜
照らし出して 繋ぎとめて ひとりじゃないと信じさせて

広大な群青色の地図 見失った現在地
ここにいるのに

届いて 僕に似た誰かへ
届いて 私に似たあなたへ
眠れず 明日を探す人よ
あなたとともにある

遠く 星と星のあいだの闇にある 無限の可能性に 目を凝らしてみる

思い描いては打ち消して 確信なんかなんにもない
かじりついて 這いつくばって みっともなくたって続けるんだ
心から 心の底から 誇らしいと思える日が来る それまで

届いて 僕に似た誰かへ
届いて 私に似たあなたへ
自分を愛せずにいる人よ
あなたを抱きしめる

届いて 僕に似た誰かへ
届いて 私に似たあなたへ
眠れず 明日を探す人よ
あなたとともにある



ひとつ屋根の下/坂本真綾

歌 坂本真綾 × 小泉今日子 作曲 鈴木祥子 作詞 坂本真綾


友達より甘く
恋人よりずっと飽きない
偶然が重なって
ひとつ屋根の下
ふたりは ことばにできない関係

しっぽがあるってさ どんな感じ?
今夜は落ち込んでるから そばに来て
本当にもう 都合がいいんだから
お腹が空いたのね

雨のち仲直り
お日様 ときどき やきもち
偶然が重なって
ひとつ屋根の下
抱き合って 眠れる関係

歌を歌うのは なんのために?
ずいぶんご機嫌がいいのね あいつのせい?
本当にもう 見る目がないんだから
一応言っとくけど

ねえ 時間の流れ方 違ってるみたいなの
歳をとるスピードが

泣き虫がひとりと
わがまま気まぐれ1匹
偶然が重なって 出会った奇跡

友達より甘く
恋人よりずっと飽きない
偶然が重なって
ひとつ屋根の下
生きていく

ふたりは ことばにできない関係
ふたりは ことばのいらない関係
ふたりは
ふたりは
ふたりは