アノニマス-「め」弾き語りver.-/さユり

歌 さユり 作詞 さユり 作曲 さユり


太陽が街に飛び降りてきた
朱く揺れる世界がとても綺麗だった
行き交う人々のさんざめく声が
鼓膜の中でねじれて娯楽映画みたいだ

繋がらない関係ない世界に関係していたくて
俯瞰中毒、幽霊みたい
私は自分の輪郭を確かめている

ねえ
悲劇を欲したその目の内側で帰る場所を探してる
偽物ばっかりの街の中で信じられる何かを

アノニマス
本当の声で言葉で話がしたいの
アノニマス
誰か聞いているのなら、応答してよ

太陽が空へ高く昇っていった
煌めき出す世界はモノクロに見えてた
繰り返すサイクルに吸い込まれぬように
抗ってみても今日も抜け道はなくて

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街行く人は皆無表情で その実体内に歪みを湛えて

取り繕ってるその殻壊して全て
いっせーので溢れ出してしまえたなら

冷たく笑ったその目の裏側で何を掴もうとしていたの?
戯言ばっかりのページの中で本当の顔で叫ぶよ

アノニマス
言いたいことがあるなら姿を見せてよ
アノニマス
画面上なんかじゃなく 声を上げて

譲れない一瞬、一音を
命燃やして生きてみたいの
愛しくて涙溢れるような痛みを 喜びを
見つけ出せ 五感で
今”生きている”実感を 衝動を

ねえ
悲劇を欲したその目の内側で帰る場所を探してる
偽物ばっかりの街の中で信じられる何かを

アノニマス
ここに宣戦布告の光を灯すよ
アノニマス
今 届いているのなら、応答してよ


フラレガイガール-「め」弾き語りver.-/さユり

歌 さユり 作詞 野田洋次郎 作曲 野田洋次郎


愛をひろいあげた手のぬくもりが 今もまだ残るのです
「これさえあれば」とお互い口にして すべてを分かり合った

それだけで
もう生きていけると
思ったのです

瞳を飛び出し頬を伝う彼ら 顎の先で 大渋滞
まぁこの先 涙を使うことなどもうないし まぁいっか

全部ここで
流れ切って
しまえ

まずい まずい まずい強烈にまずい あなたが買った歯磨き粉も
9割5分も残して一体どこへいったの? ねぇどこにいったの

わたしをフッてんじゃないよバカ フッていいわけがないでしょ
たまに倦怠期予防のサプライズも忘れないでと

たしかに言ってはいたけれど フッていいわけがないでしょ
あなたの分際で何をバカなこと 言い出してさ

もういいから そろそろ種明かししにきてよ

バカまじめにとっておいた約束 部屋の中 散らばって
足の踏み場もなくすぐに踏んづけて その刹那 痛むのです

「君は僕のすべて」って 今流行の合い言葉とかなにか?
もしや、もしかして小さく「時々」って 言ってたりしたりして

そうだとしたら
そうだとしても
なんでもいいや

ダサい ダサい ダサい猛烈にダサい あなたがくれたワンピースを着て
お行儀よくここで私は待ってるんだよ ねぇねぇ、待ってるんだよ

わたしをフッてんじゃないよバカ フッていいわけがないでしょ
たまに倦怠期予防のサプライズも忘れないでと

たしかに言ってはいたけれど フッていいわけがないでしょ
わたしと別れたならもう 次なんていないから

もういいでしょう? そろそろ種明かししにきてよ

イタい イタい イタい 女にはなるまいと誓ってはきたけど
今のアタシはどうやら晴れて なってるかな

永い 永い 永い 話を会ったらきっとまたしてしまうでしょう
だから最後に伝えさせて 2分でいいから

あなたが好きだったこと
とびっきりの「バカヤロウ」

わたしをフッてんじゃないよバカ フッていいわけがないでしょ
だからあんたみたいなバカ わたしからフッてあげるわよ

泣いて追っかけてきても もう許したりしないから
いつか天変地異級の 後悔に襲われりゃいい

そろそろ 時間だ ワタシは いくね
次の 涙も 溜まった 頃よ


それは小さな光のような-「め」弾き語りver.-/さユり

歌 さユり 作詞 梶浦由記 作曲 梶浦由記


僕だけが見てた
君のこと
過去も未来も
かなしみもよろこびも
全て

オトナになるってきっと
優しくなる事だと信じていた
子供の頃の僕のままに

君のこと守りたいと思う
暗闇から目覚めても
僕を待ち受けてる彼方で
二人を隠したこの街に
誰も知らない雪が降っていた
君は僕の胸に刻まれた
一番深い傷跡のようで
君が笑うこの世界の歌
取り戻すよ

どの部屋の時計も
少しズレていてさ
僕らはいつも
言葉を掛け違う歯車

ひとりぼっちで泣いた
ヒーローごっこ
伸ばす前にくじけた
両手で君の頬に触れた

君のこと壊したいと思う
世界は夢の狭間で
黒い祈りを孕んで
大事なものだと撫でていた
優しい指がねじれてゆく
僕はただ僕のために
力なきこの手を
微かな輝きの方へ
もがいてみる
君の歌う未来へ
導いてよ

守りたいと思う
まぎれもなくあたたかい場所が
あることを信じてる
寂しさに喰われた優しさが
白い雪に埋もれて行く夜
君は僕の胸に小さな火を灯す
古い傷跡のようで
微笑んでよ
この世界の暗闇から
目覚めてゆく光のような
君のうた

僕だけが見てた
君のこと......