近づく恋/井上苑子

歌 井上苑子 作曲 井上苑子 作詞 井上苑子


何度も鳴る目覚ましが憂鬱だったモーニング
毎朝見かけるあの人は今日もやっぱお疲れ顔で
わたしもそんな風に
おっきな欠伸して立ち尽くしてたよ
君に出会うまでは

なんだか最近視界にはいつも
君が映ってるよ
どうしよう、どうしよう

近づく わたしの隣にぐっと君が触れちゃいそうだなんて だって
気にしないでいたいな
届け 始まれ 恋心よ
この夏は宝物に変わりますか
変わりますか

目覚ましの時間を少し早めにしないと
間に合わない支度が楽しくて完全にコイスルオトメだ
駅までのイヤフォン
自然にラブソング流しちゃってさ
自分重ねてるんだ

理由をこじつけて、
今日はちょっとでも話したい
少しでいいから いいから

先生、ふたりに日直させてよ
ふたりにプリント集めさせて
ふたりにごみ捨てさせて
購買の長蛇の列並ばせてよ
とにかくふたりきりにさせてよ

近づく わたしの隣にぐっと君が触れちゃいそうだなんて
到底 普通じゃいられない
近づく わたしのとなりにぐっと君が触れちゃいそうだなんて だって
気にしないでいたいな
君へ 走り出す 恋心よ
この夏を人生最大級に
幸せすぎて困ってるあの人みたいに
してください


ぜんぶ/井上苑子

歌 井上苑子 作曲 井上苑子 作詞 井上苑子


すき、きらい、すき、って気持ち あつめたら
“あいしてる” なんだろう

今までの僕なら
「君の自由にすればいい」 そんな言い草で
本音なんて言ったらさ

「離れないで」 って甘えたいくせに
寝過ごした日の朝
シーツに残ってるんだ 君のいた形跡
とりあえず起き上がって
沈むソファ テレビを付けた

君のやり方 真似して
作ったコーヒーの味 何か物足りなくて

僕なりに恋をしてきたつもりだよ
あんなに胸焦がす出逢いだったのに
いつからか重ねるキスも
ただ抱きしめあうことも

当たり前になってしまってたんだ
今さら余計に思い知ってるよ
君へと伝えそびれていた言葉
すき、きらい、すき、って気持ち あつめたら
“あいしてる” なんだろう
 
めんと向かって君に
今までのぶんの「ありがとう」言えたらなあ
照れると思うけれど笑ってくれたっていいよ
ありったけ 君にぜんぶ

ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶ

ねぇ 君をいちばんに 想っているのに
とっさにそれが態度にあらわせなくて
まだまだ君の理想になるには遠いね
ごめんね それでも一緒にいてよ

素晴らしい恋をしてゆくつもりだよ
だってまだ知らない君に会いたいよ
じゃれあいながらするキスも
甘えて けしかけるケンカも
当たり前になんて できっこないこと

今さらだけどさ 思い知ってるよ
君へと 積もり積もってゆく言葉
きらい、すき、きらい、って僕ら繰り返し
“愛”にふれたいんだろう

すき、きらい、すき、ぜんぶ。で君のこと
“愛してる”