宇宙の記憶/坂本真綾

歌 坂本真綾 作詞 椎名林檎 編曲 椎名林檎

 
宇宙の記憶 を
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潮が止め処なく満ちては引いているの
太陽と月は最古の役目を背負ってる
草木が噤んだまま萎えては萌えているの
そう人間も宇宙にただ肖っている事態

年若く傲慢な者ほど体はいやに旺盛で
愚かしいなりにも飽きては飢えているの
損しては得したりまた冴えては鈍ったり

あなたの眼が涙を湛える
全部くださいな瞬間を永遠にして

光と影の応酬はいつも体へ丁度シンクして
あぁ酸いも甘いも同じだけ交互に味わうのよ
そう人間は今原初の閃きを残してる
誰もが話す度覚えては忘れているの
愛しては恨んだりまた病んでは癒えたり

あなたは生きている


序曲/坂本真綾

歌 坂本真綾 作詞 作曲 坂本真綾 編曲 山本隆二

 
雫 ひとつ ひとつ ひとつ 滴るように
知らず知らず 募り 募っていく
私の奥の奥の奥の 小さな火が灯るのを見ている

色を 重ね 重ね 重ね 塗り足しても
どこか虚像じみて見える自画像
箱を開けて 開けて 開けてもその中に
何もないとしたら

重力に逆らって浮かび上がる鉄の舟はどこへ行くのか

ああ なぜ暗闇もなく光を知り得るだろう
あれは最後の灯火
いいえ ようやく届き始めた来光

人はひとり ひとり ひとり違っていても
最後に行く場所は同じでしょう
何を抱いて 抱いて 抱いて生きても
それは置いていく約束

終着地へ向かって
乗り合わせた人の群れは身を寄せ合うの

ああ なぜ過ちもなく自分を知り得るだろう
これは償いの記録
いいえ、あなたにしたためている手紙

今、今が生まれて
今、今が終わる
今 今 今を積み上げる 今

ああ なぜとりとめもなく涙が落ちるのだろう
これが望んだ結末
いいえ これこそ静かな前ぶれ
私が待ちわびていた 始まり


明日を知らない/坂本真綾

歌 坂本真綾 作詞 作曲 the band apart 編曲 山本隆二


目が覚めた時に
外はまだ深い闇で
君の寝顔だけ
僕を今 正気にさせる

何度目かの春
君に話そう
さみしくなったら
戻っておいでと

その日がくればわかるさ

明日を知らない
僕の住む世界に
答えも無く
横たわる未来

永遠なる事など
成し得ない日々の中で
愛しさに泣くのは
ささやかな夢の続きさ

残った時間は
君にあげよう
どれだけあるかは
言えないけれども

その日がくればわかるさ

明日を知らない
僕の住む世界に
答えも無く
横たわる未来

不意に伸ばす
手を握りしめたら
まだ生きろと夜が告げる

君のそばに
いつもあるから