沈黙した恋人よ/欅坂46

歌 欅坂46 作曲 杉山勝彦 作詞 秋元康

岬の灯台
海原 見下ろしながら
眩しい日差しに時折 瞳細める

中古のバイクで
どれだけ走って来ただろう
汗ばむTシャツ 太陽を吸い込んだ

また夏がやって来る前に
僕らが変わったこと ふと気づかされる
この沈黙

君が指差すものを
僕は見つけられない
同じ青空を見ているのに
鳥はどこへ行った?
君が大事なものを
僕は見過ごしている
そばにいることが当たり前で
そう 愛し方も忘れてしまった

いつもの国道
いくつのカーブ曲がれば
重なる身体はバランス 取り戻すかな

風切るバイクの
エンジンの振動が好きだって
語ってた君の口数が減ったよね

この夏が去って行く頃に
僕らは見つめ合って 答えを出すんだ
そう さよなら

君は話そうとした
僕も話そうとした
だけどお互いを想い過ぎて
何も言えなかった
もっと素直になれば
きっと言葉にできた
人は変わってくと わかってても
あの頃の自分に縛られてたんだ

沈黙し始めた
どこかの恋人たちよ
言葉にできない
その胸に耳を傾け
トンネルに入る前に
風の中で(ホントのこと)
君と僕は(何を伝える?)

君が指差すものを
僕は見つけられない
同じ青空を見ているのに
鳥はどこへ行った?
君が大事なものを
僕は見過ごしている
そばにいることが当たり前で
それがダメだ
どんな時も愛を感じよう
話さなきゃわからないんだ
黙ってちゃ夏は終わるよ



チューニング/欅坂46

歌 欅坂46 作曲 渡邉沙志 作詞 秋元康

この胸の熱い想いに
言葉が溢れ出すんだ
僕が今何を言っても
微妙に違う気がする

どこに惹かれたかなんて
考えてる間もなく
気づいた時には夢中になってた

まるで
チューニングが合ったように
君と出会った
ずっと求めてた理想の彼女
いつも弾いてた僕のギターの弦を張り替えて
ペグを緩めたり締めたりして
やっと見つけた恋なんだ

大勢の人が行き交い
ピッチが狂い始める
興味ないノイズばかりで
一人が一番 楽だった

僕の大切なものは
たったひとつの音だ
どれかがズレたら気になってしまう

だけど
チューニングがピタリ合った
君の存在
僕は無意識に探してたんだ
無理をしないでお互いのことが分かり合えるような
パッと感じるもの理屈じゃなく
それは相性なんだろう

まるで
チューニングが合ったように
君と出会った
ずっとこの部屋で練習した曲
愛を奏でる僕のギターを君に聴かせたい
どんな言葉より正確だよ
恋は二人のチューニング



青空が違う/欅坂46

歌 欅坂46 作曲 杉山勝彦 作詞 秋元康

初めて来た都会は人と人を
洗濯機のようにかき混ぜている
テレビで観てたあの華やかさは
秩序のないエゴに見える

Siriで聞いたあなたの住所まで
いくつも電車を乗り換えながら
標準語しか聞こえない車内は
降りる駅を間違えそう

私が勝手に押しかけた
遠距離恋愛
一目だけ会いたくて…

だって 久しぶりの電話中
ずっと 咳をしてたから
急に気になってしまった
遠くで暮らさなきゃいけないほど
夢はそんなに大事ですか?
青空 どこか違う

写真で見たアパートのドアが開(あ)き
風邪で辛そうなあなたを見たら
何も言えなくなって抱きついて
涙 溢(あふ)れて止まらない

散らかった部屋のあちこちに
あなたの努力と
闘いの日々がある

来るとわかってたら
いつだって
君を迎えに行ったよと
鼻声で叱られたけど
寂しさ我慢しなきゃいけないほど
夢はまだまだ未来ですか?
青空 窓に見えない

ひまわりの種を持って来た
鉢植えの土に埋めよう
いつの日か花を咲かせて
太陽がある位置を教える
忘れないで
青空を…

久しぶりの電話中
ずっと 咳をしてたから
急に気になってしまった
遠くで暮らさなきゃいけないほど
夢はそんなに大事ですか?
だけど言えなくて

風邪が伝染(うつ)るからと
キスしない
そんなあなたに背伸びして
強引にキスをしちゃった
本当は一緒に帰って欲しいけど
夢を絶対叶えて欲しい
青空 少し見えた

青空 どこか違う