日本人の約8割が保険に加入している。

図1 生命保険加入率(男女別)
資料:(公財)生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」をもとに作成

・何となく不安だから?
・社会人にもなったし保険くらい持っておかないといけないんじゃないかな?
     ↓
こんな理由で保険に入る人がいるのが事実。

まずは、保険を持つメリットを話していきます。
今回のテーマは、『生命保険料控除』

会社員の人は『年末調整』、自営業の人は『確定申告』をする事で、その年に支払う税金の額を減らすことができる仕組み。

★以下の3つの枠が存在する。
一般生命保険料控除
*対象の保険 : 収入保障保険、定期保険、終身保険など
個人年金保険料控除
*対象の保険 : 個人年金保険
介護医療保険料控除
* 対象の保険 : 医療保険、がん保険、介護保険など

★ポイント
所得税と住民税を支払う金額を下げることができる。
       ↓
〈所得税〉
1枠、年間8万円以上の保険料の支払い
→ MAX40,000円の控除 × 3枠 = 120,000円(限度)
〈住民税〉
1枠、年間5.6万円以上の保険料の支払い
→ MAX28,000円の控除 → 70,000円(限度)
*所得税のように×3ではないので注意。

★具体例
・40歳男性(独身)
・年間給与所得700万円
・年間社会保険料100万円
・年間生命保険料支払額30万円
(①10万円、②12万円、③8万円)

〈所得税〉
・700万円-180万円=520万円(総所得)
*180万円の算出は以下を参照。
・520万円-100万円-12万円(生命保険料控除)-48万円(基礎控除)=360万円(課税総所得)
・360万円 × 20%-42.75万円=292,500円
*42.75万円は決まっている。
〈住民税〉
・課税総所得368.6万円
(式省略、所得税と若干控除額が異なる)
・368.6万円 × 10%=368,600円
 ↓
合計 : 292,500円+368,600円=661,100円の支払い。

〈生命保険料控除を活用しないと、、、〉
〈所得税〉
・372万円 × 20%-42.75万円=316,500円
24,000円増
〈住民税〉
・377万円 × 10%=377,000円
8,400円増
 
合計 : 316,500円+377,000円=693,500円の支払い。

★ 生命保険料控除を活用する事で、年間32,400円の節税効果があるという結果となりました。

マイナス金利の時代、銀行預金に預けておくだけのお金があるのなら、終身保険、個人年金保険の貯蓄の保険だけでもやって、生命保険料控除を使うのはいいのかもしれないですね(^^)