始まりました、アパートのネズミ駆除。
保健所に相談したら、良心的な業者さんを紹介してくれた。
ごめんね、ネズミさん(;_;)
先日やっとアパート二階のおばあちゃんとお話が出来たよ。
お年寄りで用心深いのか、訪問しても居留守?のため、お手紙を書いて置いてきたら連絡をくれた。
身寄りがないと思っていたので、手紙には「体調の悪い時にも連絡頂いて構いません」と記載したのだけど……。
娘さんが数人おられるんだって。
近くに住まれている娘さんは、お義母さんとの同居で大変だそう。
おばあちゃんは、娘さんたちに迷惑がかからないように独居していると話されていた。
遠方の娘さんに同居を勧められてはいるけど、近くにいる娘さんの息抜きの場を無くしたくないそう。
「だって、この子が可哀想だものねぇ……。」
母としてのこの方を初めて見たよ……。
このアパートに来られた時は内縁のご主人と住まわれていたけど、亡くなられてからはずっと一人で頑張っている。
先日のお話はそのおばあちゃん宅にお邪魔したのだけど、立派なお仏壇があったの。
内縁のご主人は、おばあちゃんにとって大切な運命の人だったんだね。
ネズミのせいで供物をあげられなくなっちゃった、と言われ申し訳ない気持ちになった。
ネズミは食べ物だけじゃなく、靴や着物、果てには目薬までかじっているそう。
「ネズミ以外は特に不便はないんですよ。一階の人が出て行ってからうちに来だして1カ月になりますねぇ。ここにお世話になってから38年が経つんですよ。最期まで住まわせて下さいねぇ。」
「こちらこそ、長年住んで頂いてありがとうございます。これからも宜しくお願いします。」
お互いに深々と頭を下げた。
ネズミのことが一段落したら、アパートの階段に絨毯を敷こう。
滑り落ちたら大変だものね。
後は壊れた箇所を修理して、押入れも使えるようにしよう。
そうやって考えていたらパパのお母さんに会いたくなっちゃった。
私にはまだお義母さんが居てくれる。
そのお義母さんと家族みんな一緒に、紅葉を見に行ってから早くも二週間が過ぎた。
お義母さんの独居の理由も、アパートのおばあちゃんと同じなんだよ。
私たちの家で同居しないのは、私たちに迷惑をかけたくないから。
それに遠方のパパのお姉ちゃんが、気兼ねなく帰省できる場所を無くしたくないから。
もうすぐお義母さんは80歳のお誕生日を迎える。
今年もみんなで楽しくお祝いしようね。
いつまでも元気でいてね、お義母さん。