これまでは地元の近くの海でやることがほとんどであまり遠くまでは行ってません。

遠征といっても木曽川のマカイとか浜名湖くらいでした。

ところが、ぬぅあんと、

日本のマリンスポーツのメッカである湘南は鎌倉、由比ガ浜まで

行ってしまいました。

もちろん今までで最大の遠征です。

目的はフラットフォイリングのレッスンを受けるためです。

 

 

講師の岡崎友子さんは普段はマウイに在住で時々日本に帰って来るのですが、

なんと日本人女性で最初にフラットウォーターフォイリングを成功させた人です。

この動画は見た人も多いのではないでしょうか。

 

 

まだバラクーダが出てくる前の時期にカラマパフォーマンスのE3か何かの

ウイングフォイル用ボードで見事に浮いています。

この動画が公開されたとき多くの人に影響を与えたようです。

 

次の動画はなんか面白いので何回も繰り返して見てるのですが、

2年近く前に広島のボードワークスさんで行われたGO FOILのtomoさんに

よるフラットレッスン風景です。

この後半のカフェでの会話の中で、

GOFOILのtomoさんの話では友子さんの動画が発表されたときに

Maliko280の注文が一気に多量に来たと語っていますし、

ボードワークスのウシオさんもこの動画に衝撃を受けたと言っています。

 

 

 

さて、今回の友子さんによるレッスンの内容は、

まず陸上でパドルの使い方の説明から始まります。

パドルを出来る限り前に差すこと、バラクーダならKALAMAと印刷されているあたりを

狙ってパドルを差しますがこれが結構遠いのです。

 

 

そしてブレードを深く差すこと。

できるだけ前の方に深く差してから足元に引き寄せながら腰も上げていく感じ。

漕ぐこと自体はそんなに強くやらなくてもいいということでした。

私もこれまで出来るだけ前のほうに差すように心がけてきましたがまだまだ不十分なようです。

しかも後ろのほうまで漕ぎすぎになりやすい。

 

 

海に出てからは少し漕ぎの練習をしてから、着水したまま浮かせずにポンピングで

ボードを進ませる練習。

体を上下に動かして加重、抜重してボードを進ませるのは私はいつもやってますが

今回は上下動ではなく腰を前後に動かして重心を移動させることでボードを

ポンピングさせて前進させることを教えてもらいました。

いままでこのパターンは思い付かなかったので新鮮でした。

たしかにこれはボードを前に蹴り出すウーチングの練習になると思います。

 

 

そしていつも通りに浮かせる練習に入ります。

新舞子のグシャグシャな風波とは全然違う湘南の美しい波に慣れてないので

始めは何度も落ちて苦戦しましたが後半はだんだん慣れてきて

いつも通りにポップアップし始めました。

ただ、新舞子でやってるときのような助走2漕ぎ、本漕ぎ3~4漕ぎでというのは

難しい感じなので助走を4漕ぎくらいしてある程度スピードをつけて安定してから

本漕ぎ3発くらいで浮かせます。

 

浮かせること自体は完全に出来ているのであとはもっと前の方にパドルを差して

ボードを水平できればすぐにポンピングで飛べるはずというお褒めの言葉も

頂きました。

 

 

フォイルはGT2600とP1500を両方持っていきました。

最近はフラット練はGT2600だけでやり、P1500は一瞬浮いてもすぐにドスンと落ちてしまうので

ほぼウイング用になってましたが

今回両方使ってみてP1500でもけっこういけるんじゃないかとの手ごたえをつかみました。

まだまだ浮きは全然弱いですけど、こちらも平行して練習を続けたほうが良さそうです。

 

 

マウイではジェレミーリグスさんが指導しているflatwater Tuesdayという

練習会が毎週行われていて友子さんもたびたび参加しています。

その一部はyoutubeにも公開されています。

ここにはフォイルのエキスパートだけでなく全くの初心者も大勢参加していて、

サップもサーフィンもやったことが無い人や

DWボードに立つこともままならず何回も転倒してしまうような人も

来ているけれど続けているうちにみんな出来るようになっていく。

 

ガムシャラに漕ぎまくるというのではなく、基本的な動作を取り出した練習(ドリル)が

何種類かあって、それをやって動作のタイミングや体重移動のコツをつかめば

13歳の子供でもマスターできるということです。

 

友子さんのバラクーダはデイブカラマさんから譲り受けた特製カスタムです。

すごく薄くて乗るのが難しい。

 

 

 

 

新舞子で一人で黙々とフラット練をやってると、辛くて大変ではないですかとか、

その情熱の源泉は一体何ですかと聞かれることも多いです。

バラクーダのテイルのほうにもpassion(情熱)、purpose(意志)と印刷されていますけれど

このボードの魅力といいますか、私はフラット練をやっていて辛いと感じたことはなく

むしろ面白いと感じています。

体力が続く限り何時間でもやろうとします。

 

どうしてそうなったのかは、自分でもよく分からないのですがこの1年間のことを

思い起こしてみると、

GOFOILのtomoさんの動画からも影響を受けています。

特にバラクーダの購入を考えていた頃に見たこの動画はフラットフォイリングを

やろうという気持ちを決定的なものにしました。