初めての買いあがり
ゼロ円マイホーム(賃貸併用住宅)建築用の土地を購入したときの話です。
初めて定価よりも高く買いました!
200万円も!
賃貸併用住宅を建てるための土地を探していた時の話です。
自宅90㎡×1戸、賃貸30平米×3戸、合計180㎡の延べ床面積が建つ土地を探してました。
その時、ちょうどよさそうな土地がありましたが、「建築条件付き」だったのです。
「建築条件付き」とは、その土地を事前に購入しているハウスメーカーや工務店がいて、その土地を購入する場合には、そのハウスメーカーや工務店に建築を依頼することが条件となっている土地のことです。
つまり、土地を買ったら、セットで建築もうちでよろしく!というやつなんです。
この条件は、特に建築会社にこだわりがなく自分の希望の建物が手に入るなら問題ないと思いますが、私の場合は大問題でした。
私が収支にこだわったゼロ円マイホーム(賃貸併用住宅)を作ろうとした場合、どうしても建ぺい率や容積率を最大限有効に活用する設計が必要になってきます。
土地が大きくて、高くてよいなら話は別ですが、、、、
土地の値段を抑えるにはあまりひろくなく、ギリギリ希望の床面積が建つようなものが必須条件です。
土地の値段は3300万円。建築条件つき。
最初は、建築条件付きのハウスメーカーA社に希望の設計が可能か打診しました。
すると、
A社からは「できない」との回答が返ってきたのです!
希望の物件が建たない土地を買ってもしょうがない。
諦めて新たな土地を探そうとしていたのですが、念のためB社にも同じ土地で希望の設計が可能かチェックしてもらいました。
なんと、B社からは「できます」との回答。
どっちが正しいんだ?!と混乱しました (・_・)
A社は地元の土地を40区画くらい抑えて既に20区画で同じような物件を建築済みの会社。
B社は、関東全域で幅広く手掛けておりこの土地で新築したこともあり経験も豊富な会社。
妻から、「B社が建築可能!と言っているならA社にお金を支払って「建築条件付き」を解除してもらえないか交渉してみれば?」と言われました。
「おぉ~、その考えがあったか!!」
私はそんなことは考えもしなかったので、一瞬行ける!と思いました。
しかし、すぐにどうなんだろう。と思い直しました。
もともと「建築条件付き」で売っている土地ですからね。
いや待てよ。でも、金額によってはA社にとっても美味しい話になり得るはずだから、ありかもしれないと思いました。
A社が要求する金額が高すぎる場合にはこちらも払えないので交渉決裂になると思いましたが、ダメ元で交渉してみようとしました。
収支計算をして、いくらまでなら出せるか考えました。
それに、このA社の建築条件付きの土地を売ることでの儲けも想像しました。
A社は建築で利益を見込んでいるはずです。
それを織り込んで
それで私なりには200万円までなら出せると結論を出し、A社と建築条件付きを外してほしいと交渉することにしました。
交渉してみると、、、
A社の営業の方から、
「200万円で建築条件を外すことは可能だが、その前に伝えたいことがある」
「他社さんで設計を依頼されたということですが、それは間違っています。今度弊社の建築士を交えてご説明しますので打合せしましょう」
と提案を受けました。
それで、打合せに行きました。
そこでは、北側斜線の影響や他の建築制限などが理由で私の希望のボリュームの建物は建たない、とA社建築士さんから熱弁されました。
おっと、おっと~~~~。どういうことだ!?
A社はできないと言っているのは、どうやら本心のようだ。
A社の建築士の主張はこうである。
「建築条件付きを外したはいいけど、他社で希望の建築ができなかった場合、困るのはあなたですよ、と。」
まあ、確かに。
私自身建築の設計ができるわけではないので、両者の言い分を聞いてみることにしました。
A社の言い分も整理してB社の建築士につたえたところ、こんな回答が返ってきました。
「設計上は可能です。A社が主張している「できない」は、建築士の経験不足によるところがあります。もしくは、A社の利益が最大化するのは建築条件付きを200万円で外すのではなく、A社で建築してもらう場合なのかもしれません」
という事でした。
B社の建築士の説明は理路整然と、しかし中立で、経験に基づいた話だったのでB社の意見を基準に進めていくことにしました。
念のため、行政機関への事前打診もすることにしました。
正式な建築申請は後日になるが、簡便的に判断してくれるという事でした。
それで、結果的にB社で建築を進めていくことにしました。
学んだこと(まとめ)
会社の思惑や、建築士の技量の優劣などによって提案は大きく変わることを学びました。
そして、自分に専門知識が無かったとしても、意見を聞くことはできるので意見を聞いたうえで自分で判断していくことがとても大事だと感じました。
そのためには、各社の背景も理解しておく必要がありますね。
利害関係がある場合には、その見極めをするのは非常に難しい。
結果B社を選んで、無事自分の求めたゼロ円マイホームをつくれたのは本当に良かったです。